注:途中からネタバレありのレビューをします。ネタバレ箇所はわかるようにしますが、未プレイの方は興をそがれる可能性があるので絶対に見ないで下さい。
元々そんなに謎解きや脱出ゲームには興味がなく、ファーストプレイがUnlockで理不尽な謎やユーザーインターフェイスをかなぐり捨てたデザイン周りが気に入らなかったためずっと手を出していなかったのですが、Qシャーロックが面白かったのでつい……フィル・ウォーカー・ハーディングだから……うっかり……。
フィル・ウォーカー・ハーディングのファンなんですよ私(ギズモ以外)。
フィル・ウォーカー・ハーディングって無難オブ無難で手堅く普通に面白く、しかもとがったところ一切なし、だから万人がそれなりに楽しめるっていう、フリーゼとかドゥジャルダンとかとは真逆のデザインするゲームデザイナーという印象なので、理不尽な謎解きや無茶振りはなさそうな気がして、安心して手を出せました。プレイした印象も実際その通りで、理不尽な謎解きもデストラップもなく、困ったときにはオールヒントありの親切仕様。実際謎解きに関して言えばヒントがなくてもクリア可能なレベルでした(どうしても2箇所ほど気になったところがあったのでヒントを見たのですが、ゲーム的に必要ではないところだったのでスルーしても良かった模様)。
エラッタもありますがゲーム性を破壊するレベルではなかったので、バレを気にするのであれば、いちいち印刷せずに場所だけ覚えておいて、付箋でも貼っといてその都度その場所を読み上げる方が良いと思います。エラッタを事前に挟み込んだおかげで致命的ではないがバレを見てしまった為、驚きは少し薄れていたかも。
一応複数回遊べる前提で作ってはあるのですが、我々が達成したエンディングはほぼ内容的にベストエンドといって良いエンディングだった為、二度目はRTAになっちゃうからもう遊ばなくてイイネ、というのが共通見解でした。複数回遊べるとはあっても期待はしない方がいいと思います。それでも結構まくらないカードはありましたけど。オチはゲームブック好きならいかにも~な感じでとても良かったです。なお点数は32点でした。Qシャーロックではボロッボロだったのでまあまあ中位のエンディングだったのでは。
難易度も程々で理不尽な謎も、ついでに言うと意外性やとんがった設定などもなく、達成感もあるので(そして、大体箱の表記時間くらいで終わったので)レガシーゲーや推理物が好きなら手堅く楽しめる、いかにもフィル・ウォーカー・ハーディングらしいゲームでした。ダンスタンのことは知らん(ひどい)。
▼以下ネタバレ▼--------------------------------------------------------------
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▼ここからネタバレ▼
・ぅゎおかんっょぃ
・ダンジョンってあるけどファンタジーだとは思わなかったYO!
・看守が殺意を持ってアレしてるのにヘタレ過ぎてちょっと納得いかなかったんだけど、アレはアレを見てconfusedしたって言う理解でいいのかね?
・囚人を全員救出するルートはなかったのかは気になります(おじいちゃんと賢いお姉ちゃんとちょっと頭のおかしいお姉ちゃんは救出しました)。
・王笏を全く使わなかったのだが、アレは純粋な得点アイテムだったのだろうか?
・アイツが敵だったのはベタ展開だけど、アイツには2人の看守が付いてたんじゃなかったの?(うろ覚え)
・アメリカ人が作ってたら絶対ライフゼロの時点でゲームオーバーにするよねと思った(脱出ゲーで途中死亡エンドは嫌すぎじゃろ……)
・力強い人の存在意義がわからない……ナシでプレイしたけど、多分カッサンドラが一番活躍すると思う。