イッツアワンダフルワールド：享楽と堕落

イッツアワンダフルワールド3つ目の拡張です。

今回は戦争か平和かに続くキャンペーンシナリオ拡張。ソロで完走したのでレビューします。

※一応根幹のネタバレなし＆封筒や箱の中身の写真はありませんが、気になる方はご注意ください。

基本セットほか拡張との箱サイズ比較

上段左：基本セット、上段右：今作、下段左：拡張「戦争か平和か」、下段右：拡張「荒廃と隆盛」です。

基本の次に大きいです。つか、もうちょい箱サイズ統一してほしい…

ゲームについて

今回もシナリオは６つありますが、分岐があるので実際のキャンペーンは５ゲームをプレイします。

基本的なプレイは変わりませんが、各シナリオに対応したルールやカード、ボードなどを使用することになります。

内容物的には、シナリオ01～06の封筒、シークレットボックス01～05、遺産パック(TCGのパックみたいなの)2種となります。

【シナリオ封筒は前回と同じ形。中にシナリオの取説と追加カード、ボックスを開ける場合はその指示が書かれています。あと箱は残念ながら最初から破れてました】

各シナリオ終了後、キャンペーン中に使用できるカードが追加されます（シナリオでの勝利が条件のもの等あり）

難易度の調節も終了時の得点を選択するだけでプレイ方法自体は変わりません。

新しい資源やトークン、資源産出ボードが増えるので机は広め推奨です(ソロだと110×70でギリギリ)

感　想

よかった点

新しい資源の追加:白黄ルート、黒青ルートに加えて新資源を絡めていくので選択の幅が広がりました。

シナリオ内の諸条件:詳細は伏せますが、カードに資源を置くのに条件があったり、産出方法もルートによって変わったり、結構新鮮でした。

他拡張とも混ぜられる:「戦争か平和か」のボードは混ぜてOK。キャンペーンシナリオのタイミングでどうぞ。

シナリオ：なんかこう微妙にツボりました。

気になった点

新資源産出に絡む追加カードの枚数：あんまり足すと収拾つかなくなるんでしょうけど、基本にそのまま足す形なんで出ないときは出ない。いっそいくつかのカード置き換えでもよかったんじゃないかな。

収納:この手のキャンペーン式のは毎回難しい。特にボックス内のカードやトークン。箱はいらない袋でいいんだけど、捨てるに捨てられないので困りものです。「破宮の十重奏」とかみたく、スリーブ付きでしまえるインサートがあればベストなんですけどね。とりあえず元の箱にカードはスリーブ+ドミニオンパンツ的なまとめしてしまってます。

まとめ

ソロで一気にキャンペーンシナリオをやりましたが十分に楽しめました。

キャンペーンシナリオもレガシー的なものではないので繰り返しプレイ可能。

各ルート完走後開封可能なボックスやパックもあるのでご褒美的に遊べていい感じです。

基本だけしかプレイしてなくても問題なしですし、拡張2種プレイ済みでもまた違った気分で遊べると思います。

追加資源も必須級・メインルートじゃなく総合点の底上げって感じで、程よい味変かと。

個人的には箱内の収納が難点ですが、基本が好きならこの拡張だけ追加で買ってもいいんじゃないかってくらいには充実してました。

後はほんと収納…元のボックスに入れる以外で何かいい方法があれば教えてください。

イッツアワンダフルワールドの3つ目の拡張にして、キャンペーンシナリオ拡張の第2弾です。
前回のシナリオ拡張である【戦争か平和か】同様、全5話のシナリオを通してイッツアワンダフルワールドの世界設定を掘り下げ、ともすれば発展カードの名前やイラストから想像を巡らせるばかりだった世界観の妄想が、より捗るようになります。
ソロで2周完走しました。
シナリオのプレイ人数は1～5人となっており、【荒廃と隆盛】の追加要素を考慮しないので注意が必要です。

基本的には【戦争か平和か】同様、各シナリオ毎に独自ルールが追加されます。 ゲームのプレイ内容や勝敗の結果によりシナリオが分岐してゆくのもまた、【戦争か平和か】と同じです。ソロモードでの「勝利」については、難易度別に設定された目標点数を超えられたか否かで判定します。
今回の独自ルールはちょっとした隠し味程度ではなく、しっかりと存在感のある内容になっています。それでいて、基本ルールを邪魔せずに上手い具合に干渉する、良い内容になっていると感じました。
これらの追加要素は基本ゲームにも導入することができ、勝利点の底上げに使えます。しかし、この追加要素のみに頼りきりでは勝つのが難しいステキなバランスになっていると感じました。

キャンペーン完了後の報酬は、基本ゲームに混ぜて使える発展カードと、基本ゲーム用に調整されたシナリオ中での追加ルールです。今回は、シナリオの結末により得られる報酬が変わりますので、最低でもその報酬分は繰り返し遊べます。なお、クリア報酬の発展カードや追加ルールに関しては、【荒廃と隆盛】の導入時に混ぜて使えるものが別途入っていますので、ご安心ください。
1周するとシナリオの分岐条件が分かってしまいますが、コンポーネントの加工といった不可逆要素はないので、PCゲームなどに於ける、いわゆる「はじめから＋」のような感覚で、是非総ての分岐を体験していただきたいと、【享楽と堕落】が何を意味するのかを是非その目で見届けていただきたいと、そんな風に思います。

ソロでも十分に楽しめました。
のめり込んでぶっ通しで2周しましたが、仲間とも遊びたいと思います。きっと遊ぶでしょう。
基本ゲームをやり込んだ方、あるいは少しマンネリを感じている方は、追加要素目当てで買っても損はしない拡張だと思います。もちろん、シナリオそのものも含みがあって単純ではなく面白い、そんな拡張セットです。