
シュテファン・ドラのタイル配置&すごろくゲーム!
このゲームは路面電車の線路をつなげていくタイル配置の前半パートと、実際にボード端の駅から駅まで電車を走らせていくすごろくの後半パートに分かれており、すごろくで誰かがゴールしたらその人が即座に勝利してゲーム終了となります。
前半パートのタイル配置では、秘密で配られた担当路線カード(1〜6号線のどれか)と停留所カードに書かれた担当路線の停留所をつなげることが目的になります。
自分の順番では公開手札の5枚のタイルから、2枚を配置または配置済みのタイルと交換して、最後に5枚になるように袋から手札を補充します。
ただし1つのボードにみんなが自分に都合のいいように配置していくので、なかなか思ったようには線路をつないでいけないのが辛いところ。
また「あの人あの停留所に行きたそうだな…」とバレてしまうと、カーブなどを置かれて邪魔されてしまうこともあるので、交換しないと線路がつながらないことも…。
なので自分の線路が極力バレないようにしつつ、いい感じにタイル交換で線路を分岐させていきたいですね。
グネグネだったり一周したりしても、なんとか目的の停留所を通るように線路がつながったら、後半パートのすごろくの始まり。
すごろくのやり方としては、ダイス1個で遊ぶ旧版のクラシックルールと、ダイス3個で遊ぶ新版のアニバーサリールールがあります。
クラシックルールでは「H」(停留所)が出たら次の停留所まで、1〜4が出たらその歩数という進み方になります。
アニバーサリールールではダイスを3個振ってそのうちの1つを選び、まだやりたければ残り2個を振ってまた選び、最大3回ダイスを振ることができます。
ただしアニバーサリールールのダイスは「H」「一時停止」「1」「2」「メンテナンス」の目になっており、「メンテナンス」を選ばなければならないときは前の停留所まで戻らなくてはいけません。
確実にコツコツ進めるクラシックルールと、ダイスの神様にお祈りして一気に3停留所進める…かもしれないけどバックがありえるアニバーサリールール。
個人的には一発逆転がありえるアニバーサリールールが好きかなと思いますが、好みですね。
クラシックルールの旧版を遊んだことがある立場からの感想としては、いい感じにかわいくなってるなと思います。
停留所コマが木駒になって、「H」だけだったのがそれぞれの場所に置くようになったのがちょっと楽しい。
逆に置く場所が決まってしまったので、煩わしいと思う人もいるかもしれませんね。
アニバーサリールールのダイスも増えて、その日の気分でルール選択できるのもいい感じかなと思います。
そして個人的にはかなり嬉しいのが箱がコンパクトになったこと。
無駄に大きい箱のサイズだったので持ち歩きが困難だったところ、小さく薄くなったので持ち歩きが容易に!
ちょっとだけ惜しいかなと思ったのは、スタートタイルの裏面にはスタートタイルマークが付いてるところ、片付けるときにはボード上に表になっているので結局判別しづらいところ…。
なのでちょっと手間だなと思う人は、こんな感じに表面にシールなどでマーキングしておくと片付けが楽になるかなと思います。

前半パートのタイル配置ではじっくり考えつつ、後半パートのすごろくではダイスの目に一喜一憂して楽しめるので、中量級で遊びやすいゲームかなと思います。