【修正】レビュー修正します。
新幹線駒の置き方を間違っていました。
(区間の数の新幹線駒を置いていたが、全て一つで良かった。道理で少な過ぎると)
新幹線区間が最大で16区間達成できるため、目的地達成も容易となりスコアバランスも取れると思います。
ただ、新幹線ボーナスの比重が大きい事には代わりはなく、序盤は新幹線ルートの取り合いとなるため、新幹線ルートからの目的地達成でどれだけ挽回ができるかがポイントになります。
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待望の日本マップ、プレイレビューです。
新要素として新幹線ルートが加わり、従来のチケライとは異なるプレイ感となっています。
ルール面での主な追加要素は2つ。
新幹線ルールと地域マップの導入。一方で最長航路ボーナスは廃止。
新幹線が目玉要素で簡単に言えば全プレイヤーで共有できる路線。16個の新幹線駒(本当に新幹線の形をしている)を使って誰もが灰色路線として敷設でき、全員が自分の路線達成に使える。じゃあ、乗っかれば良いかと言うと、その貢献度に応じて最後にボーナスが貰えるようになっている。
新幹線駒がなくなると通常の灰色路線となり、敷設したプレイヤーの単独路線となる。
地域マップは東京と小倉から繋がった個別マップで、東京からは地下鉄、小倉からは九州として独立した形になっているが、接続的にはこれまでと基本的に同じ。
代わりに通常の列車駒は20個としており、プレイ時間はあっさりとしている(短縮とは言えない)
ここからが評価の詳細。
新要素の新幹線ルールに重きをおいたため新幹線貢献度ボーナスの比重が高く、最初に新幹線路線の奪い合いとなるため、これまでのように列車カードを溜め込むプレイングとはテンポが違ってきます。
貢献度は単純に新幹線ルートに費やした列車カードの枚数となるが、五人プレイだと貢献度上位から25,15,5,-5,-10と最大で35もの差が付くため、大きく遅れをとると挽回が難しい。
一方で、新幹線ルートを経由した達成路線の得点が乗っかり路線として非常に低く押さえられており、目的地カードの運要素と新幹線貢献度の運要素で点差が大きく開いてしまう事も。
列車駒が20個と少ないこともあり、新幹線貢献度でリードしたプレイヤーが列車駒を早々に使い切ってゲームを終わらせるプレイングも可能となる。
まとめると、新幹線貢献度の得点比重が高いため、とりあえず新幹線、次は目的地カードだけど挽回が難しい、あれ?もう終わり?!的なプレイ感と感じた。
せっかくの多様な目的地カードと広大なマップがあるので、もう少しゲームを長くした方が逆転要素含めた面白味が増すと思う。
得点バランスの調整ができればと思うが、仮に新幹線要素を前面に押し出すとしても、例えば新幹線ルートの敷設難易度をあげるか、新幹線駒、通常駒共に増やし、ゲーム時間(ターン数)と目的地カード達成とのバランスをとると更に面白くなりそう。通常駒が30から35程度なら達成路線も増やせるかと。
チケライ全般として、リスクのある目的地カードの達成より、路線達成スコアの方が強い傾向があるのだが、日本版も同様の傾向を感じた。バランス次第ではより競争が起きて面白くなると思うのでやや勿体ないと感じた。
色々記載したが、世界的ゲーム(言い過ぎか)の日本バージョンとして多くの方にプレイして欲しいので、独自にバランス調整してみるのも良いと思います。
何より新幹線駒がわりとディティールまで作り込まれており、それだけでもファンの方にはぜひ手にとって欲しい。
イタリア版は未プレイですが、フェリー航路専用のフェリーカード(列車カードの代わりに一枚引けてレインボー二枚分の働きをする)と地域ボーナスが新要素として導入されています。
追加要素がマイルドな分、おまけ的な位置付けとなっているが、従来のチケライと差分が少ないため新しいマップとして安心して楽しめると思います。