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「やあ。俺の名はマーティン。」
「数ヶ月前、ゾンビの大発生が起こった。」
「親父は俺たちを車に放り込み、俺たちはシカゴの郊外から逃げ出した――L.A.に着くか、破滅するかだった!」
「すべての曲がり角に危険が潜んでいたこの旅は、絶対に忘れられないものだった。」
「この体験を覚えておくため、俺は何とか手に入るものを使ってゲームを作った……お前が今持っているゲームだ。」
「お前がこれを気に入ってくれればと思う。西海岸にたどり着けるよう祈ってるぜ!」
「そして忘れるな……お前は最後まで生き残りたいだろう。だったら必要なことは何でもやれ。そして噛まれるな!」
~~~~~
アメリカで大量発生したゾンビから逃れつつ、車で目的地を目指していくボードゲームです。
このゲーム自体が、そのテーマと同じ状況で作られたものとなっていて、カードなどのコンポーネントには汚れているような印刷がしてあり、臨場感が味わえます。
経済や鉄道をテーマにした、重量級ゲームを作ることで有名なワレスがゾンビゲームのゲームデザイナーをしたことでも注目を浴びています。
ワレス先生作のゾンビゲーム。
ゾンビがうじゃうじゃいるアメリカをシカゴからロサンゼルスまで突っ切ると言う少年心をくすぐる設定。
カードによって次はどんなルートを通っていくかが示されて、プレイヤーは競りでどのルートを通るかを選んでいきます(一つのルートは一人しかいられない)。それを繰り返していってロサンゼルスにまでたどり着けたら生存者たちの中で勝利点を最も多く稼いだプレイヤーの勝利です。
面白い点は生きるために必要なアイテムを競りに使うという点です。自分の好きなルートを通るためにはアイテムを犠牲にしなければいけない、かといって競りに参加せずに残ったルートを通れば破滅するかもしれない、といったジレンマを楽しむゲームです。
ゲームが進むに連れて難易度が上がっていくので、ゲームのコツを掴み始めてからヒリつくジレンマを味わえるようになっています。
競りゲーであるということでプレイヤーによって異なるゲーム内容になるでしょうし、ルートもランダムにカード組み合わせて作るのでリプレイ性は高いと感じました。
結局のところ、生きるか死ぬかはダイス次第ですし、悩みどころはあるけどある程度割り切って遊べるワレス作品だと思います。
ゾンビ映画の世界観が好きな仲間とぜひ楽しんでみてください!!
ゾンビ・アポカリプスが起こったアメリカを旅するという,テーマだけでもうぐっとくるゲームです。ゾンビ(木製駒のクオリティが高く,さわり心地がとてもよい)を並べてるだけでもう世界観に没入しちゃう。
ラウンドごとにカードをランダムに並べてルートを複数つくり,弾薬やガソリンなど資源をつかったオークションでルートの選択順を競り落とします。ルートによって入手できる資源や出現するゾンビの数が違い,またプレイヤーによってどのルートを通るのがいいのか微妙に異なってくるので,他のプレイヤーがどのルートを通りたいか考慮しつつ,いかに安く目的のルートを手に入れるかがキモです。
またカードによって初見では謎のトークンが手に入ります。この謎のトークンはラウンドが進むにつれて正体が明らかになっていくのですが,ストーリー性があるのでまだなにも知らない初回がいちばんわくわくします。
ゾンビとの戦闘はダイスを振って行います。やや単調なので後半は作業になってくるかも。
ラウンドが進むに連れてカードの絵柄で西海岸に近づいているのがわかったり,ゾンビ映画あるあるなイベントが起こって楽しかったり,テーマ性がとてもたのしい作品だなと思いました。
ゲームの準備
各プレイヤーに配るもの
リーダー生存者駒(色付きの人の形の駒)×1
入札マーカー(同じ色の円柱の駒)×1
生存者駒(人の形の駒)×4
弾薬、燃料、アドレナリントークン各×4
テーブルに準備するもの
テーブルの真ん中はカード2×4のスペースを空けておく
競売ボードを置いて各プレイヤーの入札マーカーを0に置く
黒と白のダイス、ゾンビ駒×10、汚染エリアタイル(鍵の形)、トークン(丸いタイル)、エピローグカード(終了時に一番〜が多かった...と書いてあるカード)×4,の全てを近くに置いておく
冒険カードの山札を作る
(※1〜3人プレイの場合トランプの(J、Q、K、A)のアイコンが書いてあるカード16枚を抜いて箱に戻す)
レベルごとにカードを分けてからそれぞれをシャッフルする→レベルごとに見ないで4枚抜いて箱に戻す→レベル3の上にレベル2、その上にレベル1の山をのせて1つの山札にする→64枚(※1〜3人は48枚)の山ができる
準備完了
ゲームの背景
舞台はゾンビ化したアメリカ、ルート66を通り西海岸にたどり着いたマーティン少年が旅の思い出をボードゲームにしたというのがこのゲーム。そのへんにあった別のゲームとかを使って作ったゲームなので汚いのは仕方ない。カードに書かれていることは全てマーティン少年の思い出。
Get your kicks on Route sixty-six♪
ゲームの目的
まず死なないこと。プレイヤーは各チームのリーダーになる。生きて西海岸にたどり着けたらカードのボーナスの点数を合計して競う。その他にも他のプレイヤーよりも資源をたくさん持っていたり生存者が多かったりしたらボーナスがある。
ゲームの流れ
全部で8ラウンド
1ラウンドは計画フェイズ、競売フェイズ、遭遇フェイズの3フェイズ
8ラウンド終了でゲーム終了
遊び方
計画フェイズ(進路を作る)
1番の手番順タイルを持っているプレイヤーがカードを用意する
選ぶのではなく上から取ったカードをランダムに置く点に注意
山札の上から8枚(※1〜3人プレイは6枚)カードを引く→それぞれ2枚のカードを表向きに4つ(※1〜3人プレイは3つ)の進路を作る→2×4(※1〜3人プレイは2×3)段のカードが並ぶ
(※2人プレイの場合はさらに3つめの進路に+2汚染エリアトークン(鍵の形)を置く。この進路を選んだプレイヤーは遭遇フェイズの手番開始時に資源を任意の組み合わせで2つ捨てる)
競売フェイズ(進路を選ぶ順番を決める)
競売ボードと入札マーカーを使って手番順タイルの順番で競りをする
資源をお金として使い多く支払った(実際はストックに戻す)人から進路を選べる
自分の番が来たら自分の入札マーカーを高いスペースに移動するかパスをする一度パスをしてもまた自分の手番が来たらまた競りに参加することができる
1つのスペースに置ける入札マーカーは1つだけ
10より高いスペースはない
全プレイヤーが連続してパスをするまで続ける
終わったら入札値に等しい数の資源(弾薬、燃料、アドレナリンのどれか)を好きな組み合わせで支払う
支払えない場合はそもそも入札ができない
入札しなかったプレイヤーが複数人いる場合は全ラウンドの順位から高い順にそのラウンドも空いた順位をあてがう
競売フェイズ終了後入札マーカーを0に戻す
遭遇フェイズ(いざゾンビ)
選んだ進路のイベントを処理しながらゾンビと戦う
競売フェイズで決めた順番に進路を選び左から順に解決していく
ゴミ漁り→イベント→戦闘の順に処理していく
ゴミ漁り(あるものはなんでも使え)
カードの左上に書かれている資源を得る
イベント
カードに書かれている文章を読み上げる
黒い字で書かれているのはすぐに解決するイベント
赤い字で書かれているのは戦闘で適用される特別ルール
明確化
イベントでダイスといったら黒いダイスのこと
ダイスアイコンの指示があったらアドレナリンのマークは無視
戦闘
右下の手の中の数字のゾンビ駒を手元に置く
↓
遠距離射撃(しなくてもいい)
戦闘前に(最初のダイスロールとして)1度だけ遠距離射撃ができる支払った弾薬トークンの数だけ黒いダイスを降って出た標準マーク(アドレナリンマークつきも含む)の数だけゾンビを倒す
↓
逃げる(しなくてもいい)
燃料トークンを支払うことで白兵戦の前に逃げることができる
逃げた場合は勝利報酬は受け取れない
↓
白兵戦(覚悟をきめろ)
自分の生存者(リーダー生存者駒を含む)の数だけ黒いダイスを振る
それぞれのダイスを処理する
ダイスの説明
ドクロ&アドレナリンマーク(1人噛まれた)
アドレナリントークンか生存者駒のどちらか1つを失う
空白(身をかわした)
何も起こらない
アドレナリンマーク(始末するチャンス)
アドレナリントークンを1つ支払えばゾンビ1体倒せる(しなくてもいい)
標準マーク(1体始末した)
ゾンビを1体倒す
この目だけ2つある
標準マーク&アドレナリンマーク(1体始末さらに始末するチャンス)
ゾンビを1体倒した後にアドレナリントークンを1つ支払えばゾンビをもう1体倒す(しなくてもいい)
赤いゾンビマークは赤いダイス(大群)
カード右下のゾンビの数が赤い手で囲まれている場合はゾンビの大群に囲まれたことを意味する
数字の上のドクロアイコンの数だけ黒いダイスを赤いダイスに交換する
※生存者の数よりダイスが多くなることはないのでドクロアイコン3でも生存者2人だったらダイスは2個
赤いダイスは黒いダイスの空白がドクロアイコン(アドレナリンマークなし)に変わってる
即死、アドレナリントークンでの復活もなし
これをゾンビかプレイヤーが全滅するまでやる
プレイヤーが勝利したら...
冒険カードを得る
裏向きにして手元に重ねて置いておく
右上に書かれた数字が勝利点になる(最後まで生きていたら)
プレイヤーが途中で敗北したら...
脱落、持っているカードとトークンを片付けてあとは見てるだけ
1人脱落したら次のラウンドから計画フェイズの4つ目の進路に+2汚染エリアタイル(鍵の形)を置く
2人脱落したら+2汚染エリアタイルは3つ目の進路に置き4つ目の進路に新たに+4汚染エリアタイルを置く
この進路を選んだプレイヤーは資源を+2の場合は2つ、+4の場合は4つ支払ってからカードを解決する
終わったら次のプレイヤーが同じように進路を選ぶ
ゲームの勝者
最後の遭遇フェイズ終了時に生き残っているのが...
1人だけ→その人が勝者
いない→勝者なし
複数人いる→獲得したカードの合計点+各エピローグカードのボーナス点を合計して多かったプレイヤーの勝ち(同点の場合は生存者駒の多いほうが勝ち、それも同じならどちらも勝者)
エピローグカードはアドレナリン、燃料、弾薬、生存者が一番多い人がそれぞれ3点のボーナスで該当プレイヤーが複数いた場合は誰ももらえない
トークンの説明
トークンを手に入れるカードの枚数はトークンの数と同じ数しかない
イグゼキュータートークン(スクールバス)
後に出るイグゼキューターカードと組み合わせると改造した特殊車両になる
以降イグゼキューターを持つプレイヤーは大群と戦う時も赤いダイスを振る必要はない
モロトフ・カクテルトークン(火炎瓶)
手番中いつでもゾンビを殲滅できる
通常の戦闘で勝利したのと同じように処理する
人物トークン(ティム)
ティムは役に立つ
裏切りさえしなければ
地図トークン(宝の地図)×2
冒険の途中で探したい
バズーカトークン(バズーカゲット)
いつか役に立つ
バイオハザードトークン×2
生物学的障害が発生
後遺症出るかも
絆創膏トークン(仲間が負傷)
仲間が噛まれた
今は大丈夫そうだが…
ゾンビ×ダイスゲーということで作者も見ずに買ったけど、蒸気の時代の作者と同じとは。
限られた資源を消費して安全なルートを選びたいが、消費した資源を回収するには危ない橋も渡らないといけない。
対するゾンビはダイスで瞬殺されることもあればなかなか倒れないこともあり、思い通りにはいかない展開で一喜一憂出来ます。
資源が獲得できずに不幸を回避できず、あっけなくゲームから脱落してしまうこともあるが、8ラウンド(みんな脱落すればもう少し早く)で終わるので、ダウンタイムはそれほどなかった感じ。
いくつかのアイテムの説明が説明書になくて戸惑いながらゲームを進めた結果、ゾンビを倒すよりたまたまゲットしたアイテムにより勝敗が左右されるという、いい意味で先が見えない感じが初ゲームとしては最高でした。狙ってたとしたら素晴らしい。
8.8/10【ゾンビから追われる感覚を見事に表現していて感動もの!】
ゲームの簡単なルールとしては、競り+ダイスです!
ゲームはアメリカを横断してゾンビから逃げるという設定です。最初は余裕かなと思っていると終盤に怒涛の展開が待ち受ける!
『こんな人にオススメ』
●ゾンビが好き。好きじゃなくてもハラハラした展開を体験してみたい!
●サイコロをたくさん振ってわちゃわちゃしたい!
●少し変わったボードゲーム で遊んでみたい!
コンポーネント ★★★★★ (子どもがこのゲームを作ったという設定で、その手作り感というかアンティーク感の作り込みが半端ない!そしてボードゲーム好きにはたまらない仕掛けも......!実際に自分の目で確認してみてください!)
運 ★★★ (サイコロだからと言って運ゲーなわけではない。でもまぁサイコロの出目で一気にゲームオーバーの可能性は大いにあるんですがね)
ワイワイ度 ★★★★ (最初はおだやかにわいわい。後半はゾンビの恐怖にわちゃわちゃ)
その逃げるルートを選ぶ(ルートによって得られるポイントや倒さなければいけない敵の数が違う)のはセリで、しかもセリで使うチップは敵を倒すのにも使えるので、セリで使ってクリアしやすい道を選ぶか、セリはそこそこに敵と戦う時にチップを使うのか...などいろいろと悩ましい要素と、いざルートが決まってしまえばサイコロに運を託すというハイテンションゲームでもあります。この2つがいい感じに組み合わさっていてとても面白いゲームでした!なかなか最後までクリアできるかできないかギリギリだったりするので本当にゾンビから逃げているような感覚になります!!
ゾンビが極度に嫌いじゃなければ自分としてはやってみて欲しいなと思います。
他の方の投稿にもありますが、やはり一番に目を引くのは独特のコンポーネントですね。
ゾンビサバイバルから生き残った作者が拾ったもので作成したゲーム、という設定なので、全てが薄汚れたコンポーネントにプレイ意欲がとてもそそられます。
通貨としても併用される資源トークンがビンの蓋というのも、一時期やりこんだ某世紀末サバイバルゲームを彷彿とさせます。
ゲームシステムとしては、毎ラウンドランダムに作成される、2枚のカードで表されたルートを各プレイヤーが競り落とし、カードに記された資源を入手、イベント解決、ゾンビとの対決(資源を落として逃げてもOK)を繰り返し、最終的に生き残れば、前述カードに記されている勝利点の合計が多いプレイヤーが勝ちという、わかりやすいシステムです。
基本的には先へ進むほど資源は少なく、ゾンビは大量に出現するので、資源は後半に向けてためておきたいですが、それを許さないゾンビとのダイスロール対決笑。
どんだけ資源をためても、ダイスロールによっては資源と生存者をごっそり持っていかれます。
資源豊富な対戦相手が一気に窮地に立たせれるのはなかなか気持ちいいと思います。(思います、というのも、私がその立場に立った経験しかない・・・泣)
ルートを表すカードには、旅の写真とコメント等が添えられており、
ゲーム後、自分の通ったルートを見返してみると、なんとも味わい深いストーリーが展開されていたことに気づかされます。
「彼女は僕のことを"ごちそう"と言った」・・・
パッケージとコンポーネントが凄い細かく出来ているゾンビのボードゲームです!!
なかなか遊びごたえがあるボードゲームです!!
紹介動画URL↓
ゾンビから逃げる 道を選択するのに、プレイヤーの資材を犠牲にして競り落とすルールですが、その辺りのルールを緩和してジャンケン等で選択するようにすれば、意外と小さな子供でも遊べます。その分資材も使わなくて助かりますがので・・。意外とゾンビと戦うのもサイコロを振って一喜一憂したりで運ゲーでもありますが楽しめます。
毎回カードの組み合わせでルートが変わるのもランダム性があって◯です。3人で平均30分くらいで終わる感じです。
最近のお気に入りです。
サイコロでゾンビとバトル!ゾンビから逃げてゴールを目指すゲームです。
競り要素あり。でも人間同士で争ってるとゾンビに負ける。
プレイヤーの半分がゴール前に全滅 勝利点以前に生き残れないので、他のプレイヤーのバトルも応援しちゃって、サイコロふるたびにハラハラドキドキ。
コンポーネントのこだわりがチョベリグ。
スクールバスの改造とかゾンビあるある過ぎて微笑みが止まらない。
ミス・ダイナマイトステンソンの頼もしさはチョベリグそのもの。アーロン噛まれたときは泣いた。
ルールまとめです。
▼より詳しいルールはコチラ▼
https://boardwalk.wiki/game/hitzroad/
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【準備】
● 冒険カード
・背面が違うカードは、3つのレベルを表しています。
▷ 2,3人プレイ時は、J/Q/K/Aが書いてあるカード16枚を抜き出し、箱に戻します。
・レベル毎に分けて、山札をそれぞれシャッフルし、ランダムに4枚のカードを抜き出し、箱に戻します。
・レベル3の山札の上に、レベル2の山札をのせ、その上にレベル1の山札をのせます。これが冒険カードの山札となります。
● プレイヤー
・色を決め、リーダー生存者コマx1と生存者コマx4を受け取ります。
・弾薬、燃料、アドレナリントークンを各4個ずつ受け取ります。
● 競売ボード
・各プレイヤーの入札マーカーを0に置きます。
● その他
・残りのトークン、ゾンビコマx10をストックとします。
・白と黒のダイスは全員の手が届くように置いておきます。
・汚染エリアタイル、エピローグカードは脇に避けておきます。
【まえがき】
2016年にフランスのメーカーSpace Cowboys社(宝石の煌きのメーカーです)が発売したゲームで、その後、国内メーカーから日本語版が発売、現在日本語版が流通しています。デザイナーはマーティン・ワレス、蒸気の時代、スチーム、ブラス、オートモービル、最近であれば、ヴィア・ネビュラが代表作です。
ゲーム内容は、ゾンビにより荒廃した架空の世界が舞台で、プレイヤーたちは東海岸のシカゴから国道66号線を通り抜けて西海岸のカルフォルニアへ辿りつかなければなりません。しかし、その道のりは険しく、過酷な旅が始まります。旅の途中、ある時は必要な物資を拾い集め、またある時には襲いかかるゾンビから逃れながら、旅を続けなければなりません。はたして、プレイヤーたちは無事、西海岸カルフォルニアに辿りつけるのでしょうか?...
【ルールの簡単な説明】
冒険カードをレベル別に分けて、それぞれを混ぜてカード4枚ずつランダムに引いて、ゲームから取り除きます。その後、レベル3の上にレベル2、レベル2の上にレベル1の山を積み重ね、1つの山にします。
冒険カードはプレイヤーたちが途中通過する時に発生するイベントを表していて、そこで回収できる資源、発生するイベント、そして襲ってくるゾンビの数、クリアした時に獲得できる点数が描かれています。
各プレイヤーに、選んだ色のリーダーコマと生存者コマ、弾薬トークン、燃料トークン、アドレナリントークン、競り用マーカーを渡します。そして、順番タイルをランダムに配ります(これが初期順番)。
テーブルの真ん中に順番競り用ボードと冒険カードの山札、ダイス、残りのトークン類、ゾンビコマ、特殊トークンを置きます。各プレイヤーの競り用マーカーを順番競り用ボードの「0」のマスに置きます。
ゲームは冒険カードがすべてなくなるまで、ラウンドを繰り返します。各ラウンドは「計画」、「競り」、「解決」の3フェイズ行います。
「計画」では、冒険カードの山札から8枚、2枚ずつ4組になるようにカードを公開します。
「競り」では、冒険カードの組を取る順番を決めるために、手持ちの資源を入札するお金として競り上げ方式で競りを行います。
「解決」では、「競り」で決まった順番通りに各プレイヤーは冒険カードの組を取り、そして2枚のカードの解決を行います。
それぞれのカードは、「カードから得られる資源を回収」、「発生するイベントがある場合はその効果を適用」、「ゾンビが描かれている場合はゾンビと戦闘」の順番で解決します。
ゾンビとの戦闘はダイスを振って解決しますが、燃料トークンを支払うことで戦わずに逃げることができます。ただし、その場合は解決時の点数は獲得できません。ダイスを振って特定の出目が出ればゾンビを倒したことになりますが、別の出目が出ると手持ちの生存者を失うことになります。生存者コマおよびリーダーコマを失ったプレイヤーは、ゲームから脱落します。
これを繰り返し、無事西海岸に辿りつけたプレイヤーの中で、最も多い点数のプレイヤーが勝利者となります。
【感想】
硬派なゲームを作ることで有名なデザイナーである、マーティン・ワレスが作ったゾンビゲームということで、発表当時は一部で話題になりました。通常、ゾンビゲームというとダイスをじゃらじゃら振って、ゾンビをなぎ倒したり、襲われたり、そういう感じのゲームばかり(語弊がありそうですが)なのですが、そのゾンビゲームをどう調理するのかが注目されていたように思います。
ゲーム自体はゾンビによって荒廃した世界を旅しながら、如何に生存者を保ったままゴールに辿りつくか、そのために、手持ちの資源をどう確保して、どう使うかが問われる内容となっています。
旅に必要な資源は、プレイヤーが選んだ1組のカードからしか得ることができません。どれぐらいの資源が得られるかは選んだカード次第ですが、余裕ができるほどの資源は得られません。資源は3種類しかなく、どれも重要です。燃料はゾンビから逃げるために、弾薬はゾンビを遠隔から無傷で倒すために、そしてアドレナリンは傷を負った生存者を助けるために必要です。どの資源も軽視はできませんが、とりわけ燃料が一番重要に感じました。なぜなら、ゾンビから逃亡することができれば、弾薬もアドレナリンもあまり必要でないからです。
ただ、ゾンビから逃げてばかりいると冒険カードの点数を得ることができないため、いずれはゾンビと戦わなければなりません。燃料があれば、どのカードでゾンビと戦うかを選ぶことができます(危険なカードは燃料を使って逃げるわけです)。
しかし、資源の使い道はこれだけではありません。カード選択の順番を決める競りでも、代価として支払うからです。当然、競りであまりにも多くの資源を使ってしまうと、その後の旅が非常に苦しくなります。いくら無傷で済ませたいからと言っても、競りで資源を使い果たしてしまっては意味がありません。むしろ、競りで競うのは、カードを1番目に選びたい時だけにした方がいいと思います。例えば、公開されているカードの組に強力なゾンビと戦わなければならない組があるので避けたい、もしくは危険なイベントが発生する組があるので避けたい、大量の資源を獲得することができるカードがあるので先にその組を選びたいなどの理由がある時です。
そして競わないのであれば、資源を全く支払わない「0」のマスに居続けた方がよいと思います。中途半端に競りで競い、結局最後の手番となり、しかも資源も失うのではあれば、資源の無駄遣いです。ここが通常の競りとは異なる部分で、競り合ったすべてのプレイヤーは、入札した分の資源を支払わなければならないのです。
リソースマネージメントがこのゲームの核であり、苦しい展開が続く、実にマーティン・ワレスらしいゲームなのですが、残念ながらゾンビゲームの要素が台無しにしてしまってるように感じました。
冒険カードに関してはカードの引き次第ですが、競りによって致命的なカードは回避することは可能であるため、運の良さ、悪さは関係ありません。
問題はゾンビとの戦闘です。もちろん燃料を使えば、逃げて戦闘を回避することは可能です。しかし、イベントの内容によっては強制戦闘になるカードがあったり、また冒険カードの解決による点数が獲得できません。上でも書いた通り、いつかは戦闘をしなければなりません。
しかし、その戦闘はダイス運次第。戦闘前の遠隔攻撃で無傷で倒せる可能性はあるものの、やはり出目が悪いと、どんどん生存者が亡くなることもあります(実際ありました)。いくら資源をシビアにコントロールできていても、ダイスの出目の悪さで一気に最悪な状況になるのでは、真面目に考える気になれません。もう少し、戦闘を軽減するためのルールがあればと感じました。
恐らく、そこまで本気を出して遊ぶゲームではなく(そのようにデザインされているのだろう)、優位に立っていたプレイヤーが出目の悪さであっという間に脱落してしまったのを見て、みんなでバカ笑いするように気楽に遊ぶゲームなんだろうと思います。
どちらが良いのかは個人の好みですので、そこが評価が分かれるところでしょう。個人的には、ものすごく真面目なゾンビゲームを見てみたかったのですが、残念です。