準備もプレイもシンプルな親子で…または子供だけでも楽しめるファミリー&パーティ向けゲームです。
各プレーヤーは、3本の試験管にボールを3色×2個ずつ(合計6個)を入れたらゲーム準備OK。あとはお題カードをめくるとゲームスタート!お題の絵と全く同じ状態にボールを並び替えるスピードを競うゲームです。
完成したら「エウレカ!」と叫び最も早かった人がポイントをゲット!子供向けのスピード勝負の図形パズルの名作『ウボンゴ』を彷彿とさせます。
このゲームを白熱させる最大の特徴は「手でボールを直接を触ってはいけない」という縛りがあることです。つまりボールを移動する方法は、まるで科学実験で液体を試験管に移すかのように、試験管から試験管に直接ボールを移さなければいけないのですが、これがとっても難しい!
もちろん落ち着いてゆっくりやれば誰でもできるのですが、これがスピード勝負で焦ると大人でもなかなか思い通りにいきません。僅かな傾き加減でボールは勢いよく転がるので、1個だけ移動したいのに2つも3つもボールが移動しちゃったり、逆に慎重になりすぎていつまでもボールが転がらなかったりします。
そしてよくあるのがボールが跳ねて外に出ちゃうこと。ボールがこぼれたらその時点で失格です。しかも頭脳パズル的な部分も悩ましくて、「アレ?赤い玉を先にいれないとダメだった!やり直しだ!」ということもしばしば。手先の器用さと頭脳、そして平常心を保つメンタルも鍛えられます。
ルールがシンプルなので小さい子供でも問題なく遊べます(我が家の5才児も難なく遊べました)。小学校低学年くらいまでは、手番の待ち時間が長かったりカードの効果を考えたりするタイプのゲームは飽きたりダレたりすることがありますが、みんなで一斉にプレイして実際の物を動かすこのタイプのゲームは、子供と一緒に遊ぶのに無理がなくて良いです。
あと、子供にとっては遊びながら自然に学びにつながるゲームという印象です。ボールをどういう順番で移動すれば効率よく完成できるかを考える『脳トレ』的な部分と、試験管を傾ける手先の微妙な動きを養う『肉体感覚』的な部分と、スピード勝負のプレッシャーに焦らない『精神力』を鍛える部分が合わさっていて、楽しみながら学びになるという感じです。
お勧めの遊び方として、さすがに小学校高学年と幼児が一緒にスピード勝負をすると差が付いてしまうので、我が家では『ウボンゴ』の“得点計算表・宝石・砂時計”を利用して、時間内に完成すればくじ運で得点を得られる遊び方を採用します。こうするとトップを取れない幼児のモチベーションも保って遊べるのでオススメです。