前作はネタバレ全開で書いたので、今回はネタバレしない程度に書きます。
前作はロジカルな問題を淡々と解いていく印象であったが、今作は演出面がパワーアップしており緊迫した展開や胸踊る冒険を楽しめる。前作との違いは装置の扱いのみである。前作でほぼ必要がなかった装置が大きくリニューアルされて装置カードはアプリに番号を入力してアプリ上で謎を解く形式に変更された。
ここからはシナリオについて紹介。ネタバレはしない。
【丘の上の館】
悪霊騒ぎの起きる館に調査しに行き逆に閉じ込められてしまったので脱出を目指す。展開は前作のシナリオ1『調合法』のフォロワーのような印象。難易度はそれよりも断然高い。
堅実な展開で前作のアンロックらしいアンロックをしっかりと継承している。
【ノーチラス号の罠】
本作のパッケージで1番目を惹かれたであろうシナリオ。その期待は裏切られることは無い。演出に力を入れた海底の緊迫感を上手く表現した今までのアンロックとは大きく異なったシナリオ。
解き方や演出など従来のセオリー通りには行かない部分が多く、難易度は高い。海底やノーチラス号の美しいアートワークや危機感を煽るBGMから1番完成度が高いと個人的に思う。
【トニパル島の財宝】
トニパル島の財宝を求めて宝探しに行ったら投獄されて脱獄してライバルより先に財宝を見つけるという設定からして凄いシナリオ。
冒険感あふれるBGMと始まった瞬間に何をやるか予想出来るフィナーレの謎解きが印象的。シナリオ展開的にもミステリーアドベンチャーに恥じない流れをとる。難易度は前作のシナリオ3よりマシ、くらいの高難度。
全体的な評価としては、前作をきっちり超えた良作。特にシナリオ2は手放しに評価しても構わないほどの完成度。次回作がこれを超えていけるのか期待と不安が生まれるほどの充実感が得られた。逆に残念な点は今作で追加された装置。遊ぶと分かるが、使いこなせておらず蛇足感がスゴい。大抵がカードだけで解決できるものを無理やりアプリで解かせているようにしか感じず、かえって没入感を妨げる結果になっている印象を受けた。また、難易度は前作よりもキツイので出来れば前作をプレイしてから本作をプレイすることをおすすめする。
リプレイの方に後日、シナリオ毎の反省点を述べようと思うのでそちらも見て頂けると幸いです。