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ケーキ切り分けゲームの名作「もっとホイップを」のリメイク。
名前の通り、ケーキがピザになって、いろいろな追加要素が追加されている。
メインシステムは、「もっとホイップを」と基本的には同じなので、
メインシステムを知りたい方は以下のリンクからどうぞ。
このページでは、「もっとホイップを」と「ニューヨークスライスピザ」の違いについて書きます。
まず違うのがタイルの数。「もっとホイップを」には、なかった数字6タイル、マイナス3点のアンチョビピザタイル、2つの数字がついているけど、0.5点扱いのコラボピザタイル、そしてどんなタイルにもなるジョーカーピザタイル。これらの影響で、前作よりも結構タイルが増えている。
それと、毎回のピザの切り分けの前に出てくる特殊タイル「追加注文」があり、これには「次以降で1番最初に選べる」とか「切り分け前に1枚もらえる」とか途中で使えるものから、ゲームの最後に「自分以外でピザを食べた人は2枚につき−1点」とか「望むなら1種類のピザを好きなだけ食べていい」など、毎回展開が変わるタイルが入っている。
この2点により、「もっとホイップを」よりも説明するルールが増えたが、その分、振れ幅の広いゲームが楽しめる。また、単純にタイルが増えたので、切り分け数が多くなるのも特徴。
「もっとホイップを」は5人プレイがベスト・・・というか、ケーキのタイル数的に5人でないとゲームバランスが崩れるので、ほぼ5人専用だったが、「ニューヨークスライスピザ」では、他の人数でも楽しめるのが特徴。あと、6人プレイも可能(もっとホイップをは5人まで)なところもいい。
また、「もっとホイップを」に必要なタイルはほぼ揃っているので、プレイは可能だが、同じ数字のピザそれぞれで乗っているサラミ(得点)の数が違うので、その気になればできるという感じなので挑戦する前には注意。
なので、ケーキというテーマ性と無駄のない洗練されたケーキ切り分けゲームをプレイしたいなら「もっとホイップを」だが、そこそこレアゲームなので、手に入れるのもそこそこ大変かな。
それならよほど「もっとホイップを」を欲しいと思わない限り、日本語版も出て簡単に手に入って、その気になれば「もっとホイップを」風に特殊タイルなしのプレイもできて、6人までプレイ人数も増えた「ニューヨークスライスピザ」の方がいいかな。
個人的には、「もっとホイップ」の方が好きだけど、そこまで差はなく、評価的には「ニューヨークスライスピザ」と同じくらいなので、目的にそって選んでみるのがいいのではないでしょうか。