手触りで目的の階層を引こう!斬新なアイデアと手堅いゲーム性のクニツィアブランド。
【ざっくり解説】
クニツィアの多重塔を建設をテーマにしたゲーム。6重の塔を袋から手探りで適切な階層のものを引いて建設していく、なかなか類を見ないシステムが目を引きます。
塔の建設に貢献し稼いだ瞑想ポイント(お金)で特殊タイルや勝利点を購入していきます。他にも勝利点はいろいろな方法で獲得できます。
肝心のメインの塔を袋から引くのも確率計算が明確です。どの階層を狙うべきかプレイヤーに明確な判断基準を与えてくれます。4階と5階は手探りで分からなくなることもそこそこあり、たまに袋から違う階層の塔パーツを引くというアクシデントもあって、結構これが盛り上がります。自信満々に引いたタイルが階層違いなんてことも(笑)。
【長所】
やはり奇抜さと手堅さの対比でしょう。袋から塔のパーツを引くという、あまりに突飛なアイデアとその周りの脇を固める要素の手堅さはまさにクニツィアのアートといって過言ではないでしょう。
お金となる瞑想ポイントの使い道も豊富で、追加アクション3種類、勝利点、購入時の値引き、塔の完成ギャンブルなど種類は多岐に渡りますが、どれもバランスを著しく欠くということはなく良いですね。このバランス取りは流石の老舗の業を感じます。
【短所】
難点を1つだけ挙げるなら条件の達成時に貰えるボーナスタイルが言語依存バリバリということです。現代ではアイコン化されているのが多いです。少しここは勿体ないなと思いました。一覧表を用意してあげるか日本語化してあげたほうが親切だと思います。
また瞑想ポイントで買う追加アクションタイルが非常に強く、これを使わない手はない気がします。これは事前に初プレイの人に説明してあげたほうが良いかもしれません。
【個人的な評価】
袋からパーツを引くゲーム性。脇を固めるシステムの手堅さ、わかりやすい確率計算とジレンマ。ほど良いプレイヤー間相互作用、間違いなくクニツィアブランドを感じる出来です。ファンは安心して購入してよいでしょう。
話題作というほど話題にはなっていませんが、ユニークな要素を持つゲームなのでゲーム通ならぜひ一度は遊んでおくことを強く勧めるタイトルの1つです。
すでに2回遊びましたがゲーム中悩ましいことが多く、もう数回はプレイしたいなという意欲がわいてくるぐらいには良作であるという予感が強くあります。
塔パーツが写真映えもしますし、プレイされた際にはSNSに投稿しましょう(笑)。