クニツィアのギャンブルゲーム。4ラウンドを生き残り、場のチップを全てかっさらおう!
【ざっくり解説】
クニツィアのギャンブルゲームです。8枚の手札で2枚ずつ出してポーカーのような要領で手役の強さを比べるゲームです。全4ラウンドあり、それぞれ得点方式が違います。この4ラウンドを誰かが破産するまで繰り返します。
最終目の勝者はそのラウンド中に、全プレイヤーが支払ったチップを全ていただくことができます。じゃあ、最終ラウンドだけ頑張れば良いという話にならないのがクニツィアのいやらしさ(誉め言葉)です。
【長所】
2枚で行うポーカーの手軽さと勝者総取りのギャンブルゲーム特有の楽しさですね。手軽で気軽に楽しめます。かつ各ラウンド毎の得点・失点の方式が違うので、各ラウンドをどの程度頑張るのかは結構悩ましいです。
勝者総取りなので運ゲーかと思いますが、思っているよりは制御できていると思います。個人的には勝者総取りなら『ピーナッツ』よりもよくできているとは思います。
【短所】
最終ラウンドゲーなこと。やっぱりここを勝たないと勝つのも2位を取るのも難しいです。
お金でカードを買うことができるシステムも最初の8枚が鬼強・激弱でない限りほぼ皆買います。初期手札をどう各ラウンドに割り振るかだけなので、プレイヤーに十分な選択肢があるのかと言われると難しいです。
【個人的な評価】
手軽なギャンブルゲームとして悪くはないです。人数は多めの方が楽しいですね。4人以上は欲しいです。勝者総取りのゲーム性としては大人気のプレミアゲーム『ピーナッツ』より優れているとは思います。「入門ゲームとして持っておいても良いかな」ぐらいの評価です。
最終ラウンドを取れないと基本的にはじわじわお金が減っていきます。なのでどこまでいっても最終ラウンドゲーです。そこを頭に入れた上で気軽に遊べばいいんじゃないでしょうか?
推定プレイ回数は3回ぐらい。競合としてはギャンブルゲームの大傑作の『メンバーズオンリー』などもあります。しかし、勝者総取りのゲームという括りでいけば現状のベストは本作ですかね。まあまあ面白いです。手軽に楽しめるギャンブルゲームが遊びたい方には楽しめる作品かと思います。
【日本語版のカードサイズへの不満】
本作は独特なカードサイズで特殊なスリーブを要求されます。縦長いギャングを描きたかったとか、縦長箱シリーズとかいろいろな理由はあると思いますが、カードサイズが独特過ぎます。他のスリーブでの代用は難しい部類です。ボードゲーム界のカードサイズの不統一はスリーブ使いにとって、永遠の悩みの種の1つです。