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<本作品は委託を受けて販売している委託品です。>
親が出したカードを見ながら子が順にカードを出し、カードに書かれている数字の大きい順にカードの効果を使うというミニゲームを繰り返し、最後に一番お金を持っていた人が勝ちというゲームです。手元に魚カードを集めて、カードで換金して得点。魚は自分の手札から出しても、他人の魚を猫カードで奪ってもかまいません。数字の強弱だけはないのでなかなか思い通りにはなりませんが、しかし着実に点を重ねないと勝てないゲームです。
ゲームの進め方
カードの「役」
3種類の「役」があります。
カード処理上の注意点
猫に小判
遊び方のコツ
プレイヤーは4〜5人がベストかな?
『Fish! Dash! Cash!』は2人から楽しめるゲームですが、2人では「猫に小判」のルールが使えず、3人では互いに牽制する意識が強くなりすぎて本作の面白さが活かされない場面がちらほら。また、6人ではトリック数が少なくなることと、カードの「役」が偏った場合のケアが難しくなることから、4〜5人で遊ぶのが良いと思います。
ただし、ベストのプレイヤー数で遊んだ後にベスト以外のプレイ人数を試すことをお勧めします。ゲームの駆け引きに大きな変化が見えますので、また違ったゲームの意志面を経験できるでしょう。
第1プレイヤーマーカーを用意してみては?
次手番のスタートプレイヤーを決定するのは、前のトリックの第1処理者になります。カードを山札から引くことやリードカードを出す手番が誰だったのか忘れがちになるので、第1プレイヤーマーカーを準備すると円滑にゲームが進み便利です。
「お金カード」の使い方
ゲームの序盤、「縄張り」にお魚がない状況で手札が「お金カード」ばかりになることがあります。こういうときは、我慢して他のプレイヤーの動向を見ましょう。「縄張り」が充実した時に数字の高い「お金」カードを使って素早く換金することを意識しながら、他のプレイヤーの妨害にカードを使っていきます。リード色をあわせて同じ数字を出す妨害が可能なので、手札が充実するまでじっと我慢で好機を待ちましょう。
7歳より年齢が低けりゃできないの?
7歳からプレイ可能とした『Fish! Dash! Cash!』ですが、テストプレイ時にそれより低い年齢の子どもたちにプレイしもらったところ、やはりちょっと難しい事がわかりました。
もちろん、本作に興味を持てる子やゲーム慣れしているこには、どんどんプレイしてほしいです。大人が丁寧に教えてあげれば、「ゲーム感」のある人ならば、年齢は関係ないと思います(裏を返すと、大人でも苦手な人はいるということなのです)。
楽しめるならば「自分たちの独自のルール(=ハウスルール)」を採用してプレイすることもおすすめします。
地獄の沙汰も金次第!?
このゲームで勝つためには、他のプレイヤーより多くの「お金」を集めることになります。ゲーム終了時に一番「現金」を多く持っていたら勝利! となるのです。
ただ、その現金の集め方がちょっと変わっているのがこのゲーム。
なんたってプレイヤーの立場は全て「猫」なんですから「お金って何よ!?」って話になるわけです。
“猫に小判”なんて諺はもう古い!
このゲーム、まずは「お魚」を獲ってきて、それを売ってお金に換金することで自分の得点とします。ただ、獲ってきたお魚はライバルも狙っています。いや、時にはライバルのお魚を自分が奪い取ることも必要です。獲ったり獲られたりの攻防を繰り広げながら、タイミングを見てお魚を売り、手元にお金を残さなければならないのです。
お魚を獲り、時には奪い、守り、そしてお金に替える。これぞ、『Fish! Dash! Cash!』の意味するところなのです。
猫による、猫のための「財テクカードゲーム」……といえば、かなり盛り過ぎな煽りになりますが。
基本システムは「トリテ」風味
このゲームは、いわゆる「トリックテイキング風」の作品になります。とはいえ、普通のトリテとはかなり異なるので、変則のトリックテイキングと呼んでいますが。
変則な点はいくつかがあります。
ひとつは、60枚のカードが準備されているものの、手札は各プレイヤー5枚で進められること。1つのトリックが終わるごとにカードは1枚ずつ補充されていくので、ゆるやかに手札の中が変化していきます。
もうひとつは、各トリックを処理する際に、カードの強い順番で出したカードの「役」を処理していく点です。トリックの勝者が発生してカードを「全部取り」にするのではなく、出したカードの強い順に「役」を処理していく訳です。
手順の流れをトリックテイキングの文法を使っていくだけなので、完璧な「トリテ」ではないことは理解いただけると思います。
ゲームの流れ その1
では、具体的にどんな「役」があるかというと、とてもシンプルです。
大別してカードの色は「赤」「青」の2色で、「お魚(Fishカード)」「ダッシュ(Dashカード)」「お金(Cashカード)」の3種類のカード「役」が準備されています。それぞれには0から9までの数字があるので、合計カード枚数は60枚となります。
各トリックのリーダー(前のトリックでトップの勝者)が1枚任意のカードを出します。左隣の人がそのカードを見て任意のカードを出すのですが、カードの色(=リード)に合わせる必要はありません。いわゆるメイフォローというやつです。
ただし、フォローしなければ、そのトリックは最弱のカードとして「役」を使用することができず処理手番にも参加できません(ただし、「猫に小判」というルールで意味を持つこともあり)。
全ての人がカードを出し切るとそのトリックの処理に入ります。
ゲームの流れ その2
カードの処理方法ですが、処理の前に今回の処理に参加できないカードを先に全て捨て札にしていきます。リードと同じ色じゃないカードはまず全て捨て札になります。さらに同じリードの色でも同じ数字を出し合っているカードは全て捨て札になります。
なので、ライバルがだしたカードの「役」処理をさせたくない場合は、同じリード色の同じ数字を出すことで処理を無効にすることができます。
同じリード色の同じ数字は3つあるのでカードをカウンティングして効果的に数字をぶつける戦術も有効です。ただし、どのタイミングで手札に同じ数字が入ってくるかは山札の引き次第なので、後半でのカウンティングが勝負になってくるでしょう。
ゲームの流れ その3
カードの処理について続けましょう。
捨て札の処理が終われば、実際のカード処理が行われます。この処理ですが、数字の高い順に各プレイヤーが出したカードの「役」を解決していきます。
「お魚」だと、自分の手元に「お魚」カードをホールドします。これが獲ってきて自分の縄張りにおいたお魚です。
「ダッシュ」は、自分の「縄張り」にホールドしている「お魚」を他人から守るか、他人の「縄張り」にホールドしている「お魚」を奪い取って自分の「縄張り」におくことができるカードです。
最後に「お金」は、自分の「縄張り」にホールドしている「お魚」を全て裏向けにして「お金」にすることができるカードです。
ただし、一度「お金」になったカードは「ダッシュ」カードで奪うことができません。なので、早く「お魚」を「お金」に換金することがこのゲームの勝ち筋と言えます。
主導権争いの〈押し〉と〈引き〉
ここで、ゲームに慣れてくると気付くことがあります。
じゃあ、順番を後にすれば先に「お魚」を出した人のカードを「ダッシュ」カードで奪えるじゃないか? と。まさにその通りです。ただし、「お魚」を出さなくては「お金」に換金できないので、どこかのタイミングで手元に「お魚」を持ちすかさずいずれかの手番で換金せねばなければなりません。
ときには主導権を奪い、時には処理順番をコントロールするのが必要なのです。常に早い順番やトップを狙うのではなく、緩急をつけた主導権の〈押し〉と〈引き〉がゲームにアクセントを与えているのが『Fish! Dash! Cash!』の醍醐味なのです。
で、「猫に小判」ってルールは何よ!?
主導権を取ったり、カードの処理をさせないために相手の手札を読み、異なるリード色を出してみたり、同じ数字をぶつけてみたいすることでそれなりにトリックをコントロールすることがこのゲームではできるようになっています。まぁ、どのゲームでもありそうなギミックではありますが。で、もうひとつ、全プレイヤーの同意と空気感でトリックをコントロールするルールがあります。
それが「猫に小判」です。
これはリードを出したプレイヤーの処理をさせたくないという時に全体が行使できる方法で、リード以外すべての人が違う色のカードを出した場合、その回のトリックは数字が低いほうが逆転して強くなり、リードのカードは捨て札になるというルールです。
数値の低いカードを有効に利用できる方法ですが、全体が同じ流れになることと、誰がそのトリックのキャスティングボードを握るかで大きく変わるのですが、そういうルールも入っています。
話のオマケとして、「FDCプロジェクト」のことを……
さてさて、このへんてこりんなカードゲームシステムは、スタイルを変えて違うテーマのゲームとして作ることを目指してデザインされています。
現在計画中の『MEGA RACER(メガレーサー)』は、トリックのカード処理を応用してレースゲームをするという作品です。カード処理には「スピード」「アクシデント」「ブロック」があり、処理の仕方で自分のマシンをトップに持ってくるという作品。
もうひとつが『猫にまつわる干支セトラ』というカードゲームです。これは十二支の各動物となって、自分たちが十二支の中に入れるようレースをするというものですが、13匹目に猫が登場します。はたして、猫が十二支の中に入ることができるか? というゲームです。
他にもこのカードゲームエンジンを使ってゲームを作ってみませんか? と呼びかけているプロジェクトが「FDCプロジェクト(フィッシュダッシュキャッシュ・プロジェクト)」なのです。
『Fish! Dash! Cash!』の箱に何故〈Prototype〉という名称が付けられているのかと言うと、これは「試作品」ではなく「原型」であることだということなのです。
もし、『Fish! Dash! Cash!』に興味を持って、このシステムでなにかゲームを作ってみたい! という人がいれば是非ご連絡下さい!
【自作ゲーム工房JIM GAMES】
【連絡先】 info@jimgames.com