世界の七不思議デュエルに私は不満がありました!
そしてその不満を解消してくれたのが、拡張”パンテオン”でした。
具体的になにが不満かというと、このゲームには各世代裏向きのカードが存在し、その上に重なっているカードを取ることで裏向きのカードがオープンになるというシステムです。
カードをオープンにさせるということは、相手に情報を与え選択肢を増やしてしまうため出来る限り回避したい行動です。
ただどうしてもめくらざるを得ない場面が出てきます。そしてそのカードがキラーカードだった際は、めちゃくちゃ悲しくて涙がこぼれ落ちてしまいます。
※その一喜一憂もこのゲームの醍醐味ではあるので、否定するつもりは毛頭ございません!
しかしこの”カードをめくる”という行為についてパンテオンは新しい回答をくれました。
パンテオンではいくつか新しい要素が加わっているのですが、最も特徴的なのが神性カードの追加です。
これは第2世代以降”場のカードを取るor捨てる”というアクション以外にお金を払うことで”神性カードを使用する”、ということができるようになりました。つまりこれによって場のカードをとることを回避することができます。
※因みに神性カードは互いの共通の場に複数枚並べられており、どれも自分か相手のどちらか一方しか使用出来ません。つまり早い者勝ちです。
また第1、2世代開始時にいくつかの裏向きのカードにはそれぞれ神話トークン、捧げものトークンなるものを乗せるようになります。
細かな効果は割愛しますが、このトークンは神性カードの発動を補佐するものであり、めくった人の所有物となります。
これによってそもそも”カードをめくる”という行為に積極的な動機付けもなされました。
神性カード自体はどれもシンプルに強い性能を持っています。(9勝利点をもたらすもの、12金くれるもの、相手の未使用のワンダーを奪うもの!etc)
また、軍事勝利や科学勝利を補佐するカードもあり、序盤から積極的に目指せる為プレイングの幅が広がりました。
しかしこれら神性カードは強いですが、これを使われたら負けるというような所謂”ぶっ壊れカード”はないです。
どの建造物を建てるかがこのゲームの駆け引きの楽しさであることは変わらない為、ゲーム性は無印の延長線上にあると感じました。