ライナー・クニツィア作のダイスゲーム「ヘックメック」にちょっと要素を足した正統派の拡張です。
基本的なルールは変わらず、新たに11と13と言う平均に比べて極端に低い、つまり取りにくいし取られにくいタイルが追加され、さらにダイスの出目を補助したり、すでに獲得済みのタイルを一回だけ守ったり、タイルとは別で点を得られたりする特殊な駒が加わってタイルの獲得に戦略性が増しました。
基本の箱に全て収納出来るサイズ感も個人的には良拡張と評価したい(空になった拡張の箱はどうするのか問題が浮上しますが)。
反面、覚えるルールが増えたため初見の人には向かない拡張と言える気がします。「ヘックメック」が大好きで何度も遊んできた人が、たまにこの拡張を加えてちょっと味を変えてみると言う感じでしょうか。基本自体が簡単なゲームなので敷居が高くなったと言うほどではありませんが、いきなり拡張入りで遊ぶよりはまずベーシックなルールで軽くならしてみることを勧めたくなります。
それにしても何故十年も前のゲームの拡張を最近になって出したのか、謎ですね。氏の作品の中で特別評判の良いゲームと言うわけでもないと思うのですが。
まあともかく、酉年と言うことで鳥に関連したゲームのレビューをお送りしました。