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古代ローマという共通のテーマを持った14個のゲームが収録されている、巨匠ライナー・クニツィアの初期作品集です。短時間で終わる切れ味鋭いカードゲーム「歴史の糸車」、ニーズの高い2人用ゲームなら「ローマ七丘」「ハンニバル対ローマ」、濃厚な駆け引きが楽しめる戦車のレースゲーム「大競技場」など、収録作はバラエティに富んでおり、そのどれもが堂々たる輝きを放っています。
このタイトルは、1994年にオーストリア・ピアトニク社により発表されたものであり、その出版から20年近くが経過していますが、現在新たにボードゲームに触れる方には、依然として「新しいゲーム」の体験を与える傑作と言えます。14作収録されていることから、遊ぶ人数や時間、お好みにも幅広く対応しており、非常に利便性も高い、まさに「規格外の」一作です。これからボードゲームを始める方にも、既にその魅力の数々に触れている方にも、強くお勧めします。
一箱で14種ものゲームが楽しめる珍しいタイプのボードゲームです。
「ドブル」や各種トランプゲームのように一つのコンポーネントでルールを変えて遊ぶわけではなく、カードだったりチップだったりボードだったり、それぞれのゲームに必要なものが全部詰まっているお得な仕様。メモが必要なゲームがあってそれだけは用意する必要がありますが、コスパが良いのは間違いないです。
内容については正直自分もまだやったことないのが半分以上あるため明言出来ませんが、とても多種多様なのでやってみたら誰しも一つくらい気に入るものがあると思います。よくもまあこんなにたくさん思いつくものだと、一通りルールを読むだけでも結構楽しめます。
反面、個々のゲームのクオリティは絶賛するほど高くはない、と思います。まあ当たり前の話で、各ゲームが個別で勝負出来るほどの自信作ならこういう形で出版することはなかったでしょう。
しかしながら、やたら数撃ってるのにしっかり安打にもってくところがクニツィア先生のすごさです。ホームランだろうがシングルヒット×4だろうが1点は1点。単品の弱さを手数でカバーした本作も、力技ですが期待通りの結果を出しています。クニツィア氏の器用さと安定感にこそ敬意を表したくなる、そんな作品集です。
ライナー・クニツィア氏の古代ローマをベースとした14種類のゲームを一つにまとめた作品。
陣取り、交渉、入札、トリックテイキング等 ボドゲーのいろいろなタイプのゲームが古代ローマという舞台で体験できて5000円とお得な値段。
交渉と陣取りしかまだプレーしてませんがこれは楽しい、ワクワクして違うゲームやりたい。
巨匠クニツィアのベストアルバム的なゲームの詰め合わせ!
【ざっくり解説】
クニツィアのこれ1つで14のゲームが遊べるよくばりセットです。競り、アブストラクト(完全情報のゲーム)、推理、投票、レースなど様々な要素のゲームがあり非常にバラエティ豊かです。
値段も14倍高いとかそういうことはなく市販のゲームと大差ありません。超お買い得なのは間違いないでしょう。
個々の評価は他の優れたレビュアーの方お任せし、僕は当ゲームセット全体の評価をしたいと思います。
【長所】
バラエティ豊かな14種類のゲームがこれ1つで遊べます。通常14個ゲームを買おうとすれば、安いものを買い集めても15000円~2万円ぐらいにはなりますね。それを5000円程度で売っているのだから、鬼のように割安なゲームと言えます。バリューの王様です。
そのどれもが名デザイナーのクニツィアのデザインしたゲームなので、品質はお墨付きと言えます。このようなゲーム詰め合わせセットは他のデザイナーでも数個レベルならあると思いますが、10を超えるゲームを遊べるというのは前代未聞です。凄いの一言につきます。
【短所】
まず14個遊べると言いますが遊びきるのが大変です。嬉しい悩みです。個々全て遊んで評価している人は本当に畏敬の念を持っています。凄い!1ゲーム説明抜きで平均30分と仮定すれば7時間半ぐらいかかりますね。
次に思うのがだいたいのゲームは改良あるいはそのまま製品化されています。そうクニツィアのファン向けアイテムの側面もありながら、改良・再販先のゲームをファンならだいたい持っているとかいう悲劇も考えられます(とはいえ、微妙な違いがありますが)。
【各ゲームの評価やリメイク・改良などについてのけがわさんの評価】
これについては個々やるつもりはありませんが、とても優秀なレビューがあるので紹介したいと思います。安心と信頼のけがわさんのレビューです。各ゲームが何の原型かなども、クニツィアマニアの目線で考察されています。必見です。
■play:gameデータベースのけがわさんの『古代ローマの新しいゲーム』のレビュー
https://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=52
個々のゲームをレビューされている方も当サイトにもいらっしゃいますので、その方のレビューも是非ご覧ください。他の方のレビューも要チェックです!
【個人的な評価】
さて個人の評価はあくまでも全体的なものとします。本作はとても素晴らしいゲームのバリューパックです。合計14個も遊べて、その種類は多種多様です。すばらしい!
しかし、多種多様でバラエティ豊富が故に全作品が個々に刺さることは珍しいです。1~3個の優れたと感じるゲームは見つかるでしょう。その内容次第では、製品化されたものを買った方が幸せになれる人も居ると言えます。
またその多くはクニツィアのゲームなので、ゲーム側がユーザーを楽しませてくれることは少ないです。積極的に攻略法を考えたりみたいな能動的なゲーマー向けの作品が多いのも注意が必要です。ふんわり楽しめるゲームは少なそうに思います。どちらかというとクニツィアファン向けです。
推定プレイ回数は帝国2~3回、ローマ七丘1回、法廷1回、近衛兵1回ぐらいまでは記憶しています。「帝国」と「法廷」がお気に入りです。法廷は投票権を売る『ライアーゲーム』や『カイジ』のようなゲーム性で面白いです。
個人的な一押しは上記2作です。この2作を遊ぶためだけに本作を所有するのもアリです。その目線でいくと12個のゲームがおまけでついてくると考えて良いでしょう。そう考えてもやはり凄いゲームです!
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2年ほど掛けて全14ゲーム、プレイしました!
お気に入りランキングは上から順に、
(1)歴史の糸車
(2)帝国
(3)大競技場
(4)元老院議員
(5)ハンニバル対ローマ
(6)総督
(7)法廷
(8)商人
(9)スパルタクス
(10)ローマ七丘
(11)カエサル
(12)近衛兵
(13)カテリーナの陰謀
(14)執政官
です。
執政官(記憶ゲーム)だけは苦手すぎて個人的に全然楽しめなかったですけど、他はどれも本当に面白いです。クニツィアすごい!
プレイ人数もプレイ時間も融通が効きまくるので、これひとつあれば大抵の場合は対応できますよ。
あと、ルールブックが地味にすごい!タイトルが各ゲームの内容をちゃんと表現していて、さらに14個のゲームを通してローマ時代の歴史の流れを描くなんて、どんなウルトラCやねん!