2つの拡張が1つの箱に入った、独特な拡張パッケージ。
以下にその見どころと面白さについて書く。個人的には好き。
【錬金術】
「ポーション」という財宝カードが目玉。
ポーションは他の財宝カードと同じように扱う。
錬金術にはポーションをコストとするカードがいくつかあり、その購入の際に必要となる。
ここで面白いのが、ポーション自体がとても弱いカードであるという点。
ポーションはコストが4金となかなか高く、しかもゲームの目的である属州や勝利店カードを買う際にはまったく役に立たない。完全な手札圧迫カード。
しかしその分、ポーションがコストに含まれているカードは強力になっている。特に6金+ポーションで購入できる「支配」という王国カードは相手の手番を自分のターンのように使えてしまう強力な妨害(ジャイアン)効果を持っている。完全にロマン砲。
錬金術はロマン。ロマンが好きな人におすすめ。
【収穫祭】
「馬上槍試合」&「褒章」、「魔女娘」&災いカードが目玉。
馬上槍試合は手札に属州があると「褒章」という特殊なカードを獲得できる。
褒章カードはどれも強力で、強力な妨害、強力なドロー&アクションなどを持っている。
魔女娘はコスト2~3金のカードを1種類指定し、その山を災いカードの山として置くという特殊な準備が必要なカード。
魔女娘のある試合では災いカード含め実質11種類の王国カードを購入できるので、戦略の幅が広がる。
これら以外で言うと、カードの種類が多いほど有利になるカードが多数収録されており、
多様性がコンセプトのパッケージであるところが面白い。
勝ち方の王道である「特定カードの大量買い」にひとつ釘を刺したようなパッケージ構成が見どころ。
収穫祭は多様性。「いつもの」では通用しないのが好きな人におすすめ。
・プレイ人数
2~4人
・戦略性
★★★★★
・洞察力
★★★☆☆
・ワイワイ度
★★★★☆
・オシャレ度
★★★☆☆