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※「コンコルディア」の拡張セットです。単体では遊べませんので「コンコルディア」と合わせて遊んでください。
「サルサ」は「塩漬けの」「しょっぱい」という意味で、この拡張セットは、コンコルディアの味を新しいものにするいくつかのルールを加えています。
まずブリタニア /ゲルマニアに続き、ビザンチウム / ヒスパニアという 2種類のマップが加わりました。また、「塩」という、他のいずれの物品の代用になるワイルドの物品が使用できるようになり、戦術に影響を及ぼしています。広場タイルは開始前に配られるほかゲーム中にも追加で獲得できるもので、プレイヤーに特別な能力を与えます。
コンコルディアをより要素の多いゲームに変えることができるため、慣れたプレイヤーはお好みで加えてみてはいかがでしょうか。
【塩】
任意の資源に代用できる資源。タイトルにもなっていますが、これ自体はあまりゲーム感が変わる感じではなかったです。
ただ、「ま、塩があるからなんとかなるか」という感じで資源不足による苦しさが薄れ、適度に優しくなってくれるので、初めから入れるのもアリかなぁと思いました。
でも取り得る全パターンを長考するようなプレイヤーがいたら入れない方がいいかも。
【広場】
護民官カード使用時の回収カード枚数によって獲得できる、そのプレイヤーだけの特殊効果タイル。
プレイヤー毎に「移動距離が伸びる」や「物品を即座に売却できる」といった異なる特殊効果を獲得していくので、攻め方が各人変わってきますし、強力な効果が多くゲーム展開が派手になります。毎回他のプレイヤーのタイルが羨ましい!
出てくる順番によって戦略が結構変わってくるので、リプレイ性も上がります。
自分だけが使える特殊効果でうまく立ち回れた時は嬉しくなりますね。
この拡張は非常に面白いと思いました。
★8(個人的10段階評価)
大傑作コンコルディアの「スパイス」的拡張セット。
マップ、塩、広場タイルという、大きく三つの拡張要素が含まれるボックスです。
マップは他のそれ同様、地形や人数対応に多少の変化がある程度です。ゲーム性に変化はもたらしませんが、バリエーションが増えるのはいいことです。
次に「塩」ですが、これは「なんにでも代用の効く商品」ですね。実に分かりやすく、ゲームにスムーズに溶け込む要素です。……溶け込みすぎて、殆ど目立たないぐらい(笑)
ゲームバランスを崩すような出しゃばった要素じゃないということを評価すべきか、もう少し味があっても良かったのではと思うべきところか。
ただこの「塩」は、それを産出する都市の確保云々よりも、後述する「広場」タイルによるボーナス要素と組み合わせて考えるべき素材かもしれません。万能素材を努力して手に入れる意味は若干薄いゲームですが、ボーナスでぽんと手に入る分にはとてもありがたいわけで。
で、残りの「広場タイル」という要素。これが今拡張の白眉というか、個人的に凄く気に入っている要素です。
ゲーム開始時にまず一枚。そしてその後は、護民官を使用する度に一枚ずつ獲得出来るタイルなのですが。
要はこれ、ただのボーナスタイルでして。素材が無条件で貰えるだとか、割引価格で家を建てられるだとか。
そのボーナスにも、永続効果をもつ札と、使い切りの札の二種類があります。
使い切りの方の効果はと言えば、前述したように物品が貰えるようなそれが多く。
永続効果の方は、ゲームで使用する特定のカードの効果にプラスアルファしてくれるようなものが多いです。
長官を使用して商品を獲得した際、おまけでお金もちょろっと貰えるようになるよー、とか。
外交官のカードのコピー対象が、他プレイヤーの使用済みカードだけじゃなく、販売カードにも及ぶよ、とか。
決して難しくはない、それでいて「ちょっと嬉しいパワーアップ」が記されているタイルであり、これが結構な枚数ありますので、これまで割とランダム性の低かった本ゲームに彩りを加えてくれています。
「今回は長官のカードパワーアップを初期に手に入れたから、長官を積極的に使っていこう」
みたいに、プレイの指針にもなりますし。なにより、成長要素はやはりワクワク感があがります。
勿論、このような性質上、基本ゲームのアブストラクト性が好きだった方には強くはオススメしませんが、個人的にはリプレイ性を高めつつ、ゲームを複雑にはしない(むしろボーナスでスピード感が増す部分もある)、素晴らしい良拡張だと思っています。
元のコンコルディア自体が面白いので「必須拡張!」とまでは言いませんが、コンコルディアを何度も回す方、ゲーム性にちょっとした変化が欲しい方には絶対オススメしたい拡張です。広場カード、いいですよー。