ドミニオン第14弾拡張。新要素として「好意と同盟カード」、「分割された山札と循環」が追加されます。また、サブテーマとして、陰謀から追加された「選択できる効果」も多く追加されています。また、アタックカードも少し多めに入っています。効果の使用タイミングや選択効果など実力差が出やすい拡張になっています。
順に新要素について説明します。
最初に好意と同盟カード についてです。まず、王国カードの中に連携カードというくくりがあります。それらのカードは何らかの方法でプレイヤーに「好意」を与えます。この「好意」はゲームによって異なる効果をもたらします。準備時に王国カードとして一枚でも連携カードが選ばれると、「同盟カード」から一枚をランダムで選び出し、サプライに置きます。そして、この同盟カードによって、好意のできることが決まります。例えば、「島民」という同盟カードは5好意を支払うことで、もう一ターンもらえます。つまり、同盟カードによって、そのサプライの連携カードの強さが決まるのです。
また、同盟カードを使うゲームでは、すべてのプレイヤーは1好意持った状態でゲームを開始するので、1,2ターン目から大きく動くこともできたりします。
次に分割された山札と循環 についてです。分割された山札自体は帝国で追加されていました。しかし、その分割された山札と同盟の分割された山札は大きく違うものとなっています。今回の分割された山札は4枚4種の16枚が一つの山になっています。4枚が4つ重なっている感じ。また、この山札rotateすることができます。どいうことかというと、ドミニオンの分割された山は一番上のカードから買わなければいけないというルールがあります。そうなると、一番下のカードを買うためには、その山のカードが12枚買われないといけない。4人戦ならあるかもしれませんが、二人戦になるとよっぽどでない限りそうはいかない。そこで、分割された山は数種のカードの効果によって循環(rotate)できます。一番上にあるカード群を違うカード群が一番上になるようにその山の一番下に移動させるということです。以下例、最初はカードA,B,C,Dの順に上から4枚ずつ重なってサプライのひとつの山となっています。一度循環させると、B,C,D,Aの順になり、さらにもう一度循環するとC,D,A,Bの順になります。最終的な状態で購入できるカードは一番上のカードCだけです。
この分割された山札、かなり考えさせられます。理由はやってみればわかる(決して、書くのがめんどくさくて端折ったわけではない)。
いつも通りこの拡張について思うことを書きます。一つ目。デッキ破壊(蛮族)は嫌いだけど好き。使うのはいい、ただ、使われるのは不愉快。二つ目。将軍も嫌い。コンボさせろよ。三つ目。なんか表紙の外枠?なくなった?最後。狩人、頼むから勝利点三枚めくるのやめてくれ。
好意がゲームごとに使い道が変わるので、カード評価やサプライの見極めが難しくなっています(貸し馬屋とギルドマスターどっちが強い、って話と同じ)。ほんと実力差が出る。なんかボードゲームらしさは増したかな?ダウンタイムは確実に長くなる。面白いけど、ルネサンス、冒険、帝国ほどではないって感じかな。