主に2人でプレイしています。
詳細についてはもう他の方がさんざん書いているので、一言だけ。
「子供から大人まで」「初心者から上級者まで」 と謳ったゲームは数多くありますが、
本作はそれを高いレベルで実装できている数少ない1本です。
「バトルライン」や「宝石の煌き」のような、末永く愛される殿堂入りタイトルになれる可能性を秘めています。
持っていれば、きっと様々な場面で役に立ってくれること請け合いです。
現場からは以上です。
その他のアカウントでログイン/登録
Eメールでログイン
「参考画像」は会員が当サイトのデータベースにアップロードした画像です。
メーカー:ケンビル
タイルとディスクをペアでドラフトし、自分の手元に展開!
ゲームごとに変わる得点方法の組み合わせで、何回でも遊べちゃう!
北アメリカ大陸太平洋岸北西部、通称カスカディア。
その豊かな自然環境を、自分の手元に再現しましょう。
場のタイルとディスク4組の中から1組を選択。
生息地タイルは同じ種類の地形が極力固まるように、動物ディスクは条件を満たすタイルの上に配置します。
ディスクの得点計算方法の組み合わせは1,024通り!
世界中のファミリーを大自然へと誘ってきた人気作が、ついに日本初上陸です!
主に2人でプレイしています。
詳細についてはもう他の方がさんざん書いているので、一言だけ。
「子供から大人まで」「初心者から上級者まで」 と謳ったゲームは数多くありますが、
本作はそれを高いレベルで実装できている数少ない1本です。
「バトルライン」や「宝石の煌き」のような、末永く愛される殿堂入りタイトルになれる可能性を秘めています。
持っていれば、きっと様々な場面で役に立ってくれること請け合いです。
現場からは以上です。
ゲームの目的
生息地タイルと動物ディスクを配置して得点を稼ぐ
内容物
生息地タイル85枚(大平原・川・森林・山・湿地)
動物ディスク100枚(クマ・エルク・サケ・タカ・キツネ)
自然トークン25枚
初期生息地タイル5枚
動物得点カード21枚
布袋1枚
得点シート1冊
準備
・生息地タイルを全てシャッフルして、人数に応じた枚数を山札にする
2人:43枚 3人:63枚 4人:83枚
山札から4枚引いて中央に並べる
・動物ディスクを全て布袋に入れてシャッフルする
布袋から4枚引いて、生息地タイルの下に1枚ずつ置いてペア4組を作る
・動物得点カード5種類をそれぞれランダムに1枚ずつ選び、中央に表向きに並べる
・自然トークンを全てストックにする
・各プレイヤーは初期生息地タイル1枚をランダムに受け取り、自分の前に置く
・適当な方法でスタートプレイヤーを決める
ゲームの流れ
自分の手番になったら、以下のアクションを順に行う
1.過剰繁殖
2.ペアを1組選ぶ
3.タイルとディスクを配置
4.ペアの補充
1.過剰繁殖
ペアに同じ動物ディスクが3枚以上ある場合、それらのディスクを除外して、
同じ枚数を布袋から引き新たなペアを作る
※引き直しても4枚が同じ場合は何度でも繰り返すが、3枚が同じ場合はそのままにする
2.ペアを1組選ぶ
4つのペアから好きな1組を選び、生息地タイルと動物ディスクを取る
3.タイルとディスクを配置
好きな順番で獲得したタイルとディスクを自分のエリアに配置する
生息地タイルは既に置かれているタイルに隣接するように置く(地形が繋がらなくてもOK)
動物ディスクは同じ動物アイコンが描かれている生息地タイルの上に置く
サケは他のサケ3匹以上と隣接して配置することはできない
配置できない、またはしたくない動物ディスクは布袋に戻す
動物ディスクを松ぼっくりアイコンの上に置いた場合、自然トークン1枚を獲得する
4.ペアの補充
ペアの空きスペースにタイルとディスクを補充して手番終了になる
自然トークン
・場の動物ディスクのリセット
自然トークン1枚を支払い、好きな枚数の動物ディスクを入れ替える
自然トークンを支払える限り、手番に何回でも行うことができる
※これにより過剰繁殖となった場合、過剰繁殖の処理もする
・ペアを無視
自然トークン1枚を支払い、ペアを無視してタイルとディスクを取る
ゲームの終了
ペアを4組作ることができなくなったらゲーム終了になり得点計算を行う
※各自手番を20回行うことになる
・動物得点カード
5種類の動物それぞれが得点
・生息地ごとの大きさ
種類ごとに、同種の生息地が連続して隣接する最大のものを確認し、その大きさと同じ得点を得る
・生息地ごとの大きさの比較
各生息地ごとに1番大きいグループを持つプレイヤーに下記のボーナスが入る
2人プレイ:最大の人は2点(同数ならそれぞれ1点)
3~4人プレイ:最大の人は3点、2位は1点
※最大の人が2人ならそれぞれ2点で、2位はなし
※最大の人が3人以上ならそれぞれ1点で、2位はなし
※2位が複数人いる場合、2位のボーナスはなし
・自然トークン
未使用で手元に残った1枚につき1点
合計得点の高いプレイヤーの勝ちになる
【評価8.5/10】
タイル配置×オープンドラフト
世界的な権威のあるボードゲームの賞、ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)。このSDJを2022年に勝ち取った栄えある作品が本作「カスカディア」です。
近年のSDJ受賞作はルールの難易度は易しめで多くの人が遊びやすいゲームが選ばれる傾向にあり、本作もこうした系譜の上にあります。
しかしこのゲームは簡単で間口が広いだけのゲームではありません。本作がリリースされてから私のレビューが半年以上遅れた理由は、シナリオチャレンジ全クリアに時間を要したためです。途中で何度か心を砕かれながらも2日ほど前に何とかラストシナリオを終えたので、ようやく安心してレビューに取り掛かれました。
では以下で概要を見ていきましょう。
【背景】北アメリカ大陸西部に美しく多様な生態系を築こう
さて、本作のタイトルである「Cascadia」ですが、このゲームにおいては「Cascadia Bioregion」(カスカディア生物地域)のことを指すと思われます。この地域はアメリカのカリフォルニア州からカナダのブリティッシュ・コロンビア州まで流れるコロンビア川流域と、同じ地域に連なるカスケード山脈を中心とする、現在でも豊かな自然が残されたエリアです。
(参考まで、下記のHPにはCascadia地域の素晴らしい写真が掲載されています)
ちなみにコーヒーの名前で日本人に馴染みのある「マウント・レーニア」はカスケード山脈に連なる山の一つです。また、1980年に噴火した事で有名なセント・ヘレンズ火山もカスケード山脈に属します。
本作は、このカスカディア地域を舞台として、生息地と動物を配置していくパズルゲームとなっています。
【基本】タイルとディスクの二層配置が程よく悩ましいパズルゲーム
本作はランダムに選択した初期生息地タイルを出発点として生息地タイルと動物ディスクをセットで獲得し配置。これを20ラウンド繰り返していくゲームです。
5種類の異なる初期生息地タイル
基本ルールはごくシンプルで初心者もすぐゲームに馴染むことができるでしょう。また生息地タイルの置き方に制限はほとんどなく、既に置かれているタイルに隣接する必要がある程度。ただし高得点を目指すのであれば同じ種類の生息地をなるべく隣接させ、同種のひとかたまり(回廊地帯)を大きくする必要があります。
同種の生息地をなるべくつなげようともがいてます 笑
しかし同じ生息地を繋ぎたい一方で、生息地タイルには「何の動物ディスクを配置できるか」が描かれている。
生息地タイルによって描かれている動物の数(1種〜3種)も種類も異なる
この動物ディスクの配置はカスカディアにおいて大きな得点源。勿論生息地を同種で繋ぎつつ動物も都合よく配置できれば万々歳ですが、いつでもそう上手くはいきません。何を優先するか、思い通りのタイルとディスクの組み合わせが見当たらない今をどうすべきか。ここが悩みどころで本作の醍醐味です。
生息地、動物は共に5種用意されており、更に動物をどのように配置すれば得点を取れるかという条件は動物ごとの得点カードによって決まります。各動物ごとに得点カードは4種ずつあるので、組み合わせが変わるごとにプレイ感も点数を取りやすい配置も変わり、リプレイ性を生み出してくれます。
動物得点カードが変わるとプレイ感も相当変わります。
【シナリオチャレンジ】相当な難易度、苦戦は必至だがやりごたえは抜群!ソロ目的で購入しても後悔しない満足度!
さて、ノーマルなゲームは間口が広く敷居は低く、しかし高得点を取るためには考え所があり悩まし楽しいゲームであることを説明しました。ではシナリオチャレンジはどうか。
本作にはシナリオモードチャレンジとして15のシナリオが用意されています。この難易度が非常に高い、特に終盤!
シナリオソロチャレンジで遊んだところ、最初の3シナリオくらいはボチボチかな、と言う感じでしたが、シナリオ5、6あたりから難易度が徐々に上がり始め、シナリオ10を越えたあたりからは配置の基本技術だけでは足りず引き運も無ければクリアは不可能です。
私はシナリオ10、11あたりからちょくちょくクリア条件を満たせなくなり、特に11では6回目のチャレンジでようやく成功するなど苦戦の連続。
苦難の歴史(これらの裏面にも敗北の数々が刻まれてます…)
シナリオ13以降は配置制限も相まって「運が向くまで何度かやり直せばいつかはクリアできるでしょ^^;」と言う気持ちでプレイしてました。最終的にはシナリオ1~15を全クリアするのに計40チャレンジ程かかり、かなりの歯応えを感じました。
本作はノーマルに遊べばサラッと楽しむことができるスタイリッシュなゲームに感じます。しかしシナリオチャレンジのクリアを目指せば本作の異なる一面、まるでカスケード山脈のように険しく厳しい自然の一面を体感することができるでしょう。
剛柔をともに併せ持つカスカディアは初心者から強者までみんなが楽しめる幅の広いゲームでした!
さて、では本作の長所と短所を見ていきましょう。
【長所】
・ルールが簡単でとっつきやすい
・しかし高得点を目指せばしっかり悩める
・動物ディスクが木ゴマなのが良い
・ランダムな動物得点カードの組み合わせにより、どの動物がシナジー(お互いの長所を組み合わせて点数が伸びやすくなる)関係にあるのかが変わり、リプレイ性が増す
・シナリオチャレンジ全クリアを目指せば相当の歯応えがあり、ソロゲーとしての購入も十分射程範囲
木製の動物ディスクは手触りも良く、ディスクを入れる布袋もカッコいい
【短所】
・パズル嫌いな人の心には響かないかもしれない
・展開は地味め(タイルやディスクに派手な配置時効果などはない)。ワイワイ系・パーティー系ではない
・シナリオチャレンジは途中から難易度がグイグイ上がるので、何度挑んでもクリアできない場合、途中で心が折れてしまう可能性も
基本的には「あちらを立てればこちらが立たずのパズルゲーム」ですので、プレイ感は「うーんうーん」と唸る系で、一発ドカンと笑いが起こってキャッキャと楽しむ空気感のゲームではありません 笑
しかし予測が難しい未来を少しでも手繰り寄せようと努力し、悩み、辿り着いた「自分なりの答え」に満足できる方にはジワーッとした楽しみがあるでしょう。ゲーム自体はもちろん違いますが、「楽しさの本質」という意味ではブルゴーニュに似ているところがあるかもしれません。
間口が広いのが本作の特徴ですので、気になった方はまず一度お試ししてみることをお勧めします^^
また、過去に1、2回遊んで「こんなものかなーまぁサラッとしてて遊びやすいね」くらいのライトな感想をお持ちの方は是非シナリオチャレンジをクリアまでやり通してみる事をお勧めします。カスカディアの印象が少し変わるかもしれません。
【小ネタ~本作タイトルの読み方について】
さて、以下は本作のプレイには全く関係のない話です。
上記序盤の「背景」で、私はこのゲームの舞台はカスケード山脈を中心とした地域であることを説明しました。
そこで私は思った訳です。「私だけはカスカディアと書いて心の中でカスケイディアと読もう」と 笑
本作「Cascadia」は「Carico(キャリコ)」を作ったチームの2作目です。キャリコというゲームもタイトルはダブルミーニング(二重の意味)があり、猫の種類であるキャリコとパッチワークのキャリコ(つぎはぎ、という意味)の掛け言葉となってます。色んな模様のキルトを縫い合わせてパッチワークを作り、猫ちゃんを呼び寄せて満足してもらいましょう!というゲームを表す、洒落の利いたタイトルです。
呼んだニャ?
そう考えてみると今作もそういう言葉遊びの要素があるのではないかと思いました。
Cascadeには「段々」あるいは「数珠繋ぎ」という意味があります。このCascadiaというゲームもカスケード山脈地域のゲームであると同時に「生息地タイルと動物ディスクの二重配置」が階層状に段々になっているし、また動物ディスクが何個も連なる姿はまるで数珠繋ぎ(カスケード)のようにも見えます。タイトル「Cascadia」はこうした意味合いの掛け合わせ、言葉遊びではないかと推測しました。
このレビューを書いているR4.11現在、日本語版Wikipediaでは「Cascadia」の事を「カスカディア」と掲載しています。恐らくカスカディアの方が読みとして一般的なのでしょう。しかし、私は作者の言葉遊びに敬意を表し、これからも本作を心の中で「カスケイディア」と呼ぼうと思ってます 笑
本当に本論と全く関係のない余談でした^^;
(ちなみにこの話、メーカー様に対して含むところは一切ありません!むしろ完全日本語版を出してもらえて感謝する事しきりですm(_ _)m)
以上でカスカディアのレビューを終わります。長文乱文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の良きボドゲライフに少しでも役立てれば何よりです^^
どこぞのゲーム大賞を受賞した作品、自然公園のタイルを配置して動物をそこに住まわせることによって得点を競うというもの。
どうぶつの森ではない・・・けっして・・・
初心者にお勧めできるゲームの一つで時間的に4人なら一時間そこそこで終わるし、一人なら30分もかからないと思う。
各動物の得点条件のカードに沿ってタイルを配置して動物を配置していく。この公園には5種類の動物しかいない、今後拡張が出て動物増やされても困るけど・・・
一見パズル要素はある。あとこういうタイル配置ゲームにありありの地形に沿ってはめないといけないという暗黙の了解みたいなのはあるんだが・・・
このゲームは一致させて置かなくていいと説明書には書かれている・・・
結構自由度が高い・・・
しかもコツがつかめたのならやりこみモードであるキャンペーンモードも用意されている。
ただソロでも80点平均を叩き出さないといけないので結構辛い設定だと思う・・・
これでも70点そこそこなのでまだまだ精進が足りないよぅです。orz
動物タイル用の巾着はついてましたが、タイル用の巾着も用意しとくと楽だとは思います。
レビュー時にBGGのアブストラクトで1位。全体でも47位の傑作。あんまり期待してなかったけれど、面白い。
ほかにアブストラクトで上位なのはアズールやパッチワーク、ウォーチェスト、キャリコなど。その系統のゲームです。
よかった点
・ルールがシンプル。インスト10分かからないくらい。
・ダウンタイムが短め。4人でやっても1時間程度。
4つの選択肢からタイルとディスクセットを取っていくわけなんですが、逆に考えると各プレイヤーの手番で
1/4ずつしか選択肢が変わらないので、自分の手番になってから「さあ考えるぞ!」ではなく、
ダウンタイム中がちょうどよい思考時間になる感じです。
・配置ルールが緩め
タイル設置制限がゆるい(接してさえいればOK)なので、
アズール等に比べると、〇〇したいけどできない!といったことが少ないです。
結構自由に自分の土地を広げられるのでそのあたりのストレスが少なく
完璧ではないけど、まずまずのモノが出来上がるのでプレイ後の満足度が高いです。
・見た目がよい
単純にキレイです。(さすがにこの点はアズールのほうが上)
アブストラクトゲームですが、ギチギチ感やバチバチ感はマイルドで、そこが個人的にGOODでした。
アズール、パッチワーク、ウォーチェスト、キャリコはソコソコ好きレベルでしたが、これは大好きです!
アークノヴァのカード要素をなくしたようなプレイ感があります。(まったく違うゲームですが)
中量級が好き、シンプルルールが好きな方はぜひ一度やってみてください!
ちなみにBGGではファミリーで4位にもなっており、ファミリールール(簡単なルール)もあります。
そちらを適用すれば小学生低学年でもプレイ可能だと思います。
ソロモードもあり
会員登録後、通知送信先を設定すると入荷通知を受け取れます