オルレアン Trade and Intrigueは、2つ目の大型拡張です。
ただ、ボックスの大きさについては2cmほどの厚みの箱となっており、かなりコンパクトです。
この拡張では、新しい場所のタイルと4つの新しいモジュールが追加されています。
orders:カードの新しいセットが追加され、それぞれに商品と都市が描かれています。 指定された商品を収集し、都市にそれを持ち込むことで勝利ポイントを得ることができます。
new event:新しく追加された34のイベントタイルから18枚をランダムに選択してゲームで用います。
new beneficial deeds:慈善事業ボードの差し替え。あらたな効果が多数加わり、慈善事業により特定の利益を得ることができます。
Intrigue: beneficial deeds:こちらも慈善事業ボードを交換しますが、相手を攻撃したり、邪魔したり、金や技術チップを盗むことができるようになります。
巷ではオルレアン第2版といわれるくらいにバージョンアップされたアイテムが追加されます。
バッグビルドとワカプレという革命的なメカニクスを引っさげながら、今見るとやや内省的な展開であったオルレアンの基本ゲームのバラエティさを増す内容であることは間違いありません。
裏を返すと、比較的緻密にバランスがデザインされた基本ゲーム(一部強力すぎるタイルもありましたが)が派手になるかわりにややばらつきやすくなった印象もあります。Intrigue は好みが分かれるかもしれません。テーマからして、かなり異端です。
ちょうど、アグリコラが初版からバランス調整されてリバイスドになったのと逆のような感じがします。まあアグリコラ初版は当時としては挑戦的な作品ですし、意図的にあのようなカードバランスにしたわけではないのでしょうが。
この交易と陰謀では各種の変更によりやや扱いが難しくなったというか、経験による点差がつきやすくなったような感じです。そういう意味では、初心者よりオルレアンフリークに勧められる内容だといえます。
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