トポロメモリー２

トポロジー的に同じ図形のペアを探すアクションゲームの第二弾です。

トポロジーとは、曲げたり引き伸ばしたりしても変わらない性質、つまり「物の数」と「それぞれの物に開いている穴の数」だけで図形を分類する学問です。たとえば「ポ」と「京」は「物4つ」かつ「穴が1つ開いている物が1つ」でトポロジー的に同じです。

各カードには図形が描いてあります。山札から1枚ずつめくっていき、場にペアがあったら早いもの勝ちで取ります。山札がなくなったときに所持しているカードの枚数が最も多いプレイヤーの勝利です。

以上は第一弾と同じなので、ここからは第二弾での変更点を。

まず、カードの質がよくなりました。コーティングがなされて、ほどよい光沢感と吸い付くような触感があります。第一弾にはあった切り抜き跡（プラモでいう「ランナー跡」）もなくなりました。

また、穴のなかに物がある、つまり入れ子の図形が登場するようになりました。トポロジーへの理解がさらに深まります。

まだどちらもやったことがないのでしたら、個人的にはこちらの第二弾から買うことをオススメします。また、第一弾と第二弾を混ぜて遊ぶことでさらにカオスなゲームが楽しめるので、すでに第一弾を所持している方にもオススメです。

ゲーム自体のレビューというより、トポロメモリーを使った新しい遊び方みたいなものです。

というより、他人に説明するときに楽をした結果、「ものすごい面白い謎解きゲーム」が出来てしまった、という経験をしてから必ずやっているインスト遊びです。

自分以外がとポロメモリー初めてだった場合に限ります。

（※ゲームデザイナーのミヤザキユウさんの目の前でこれやったら面白がってくれました。）

トポロメモリー自体はトポロジーが同じという法則に従って色々なカードを素早く組にしていくゲームなんですけど、「じゃあトポロジーって何か、ちょっと考えてみてください！」と一人で山札をめくって何個か例を見せていきます。

「まだ今のところ組がないですね～」

「あ、これとこれは組です…じゃあ次のカードはどれかと組みになると思いますか？」

っていう感じで、少しずつ、見本でグループ分けしていきながら、周りの意見を聞いたり、次のカードをどのグループに配属させるか考えさせたり。

これが意外とみんなをはめます。みんな色々推理していき、トンチンカンな意見を言ってきます。なので、インスト側もニヤニヤできてWINWINですよ。

半分くらいいったあたりで、ぽつぽつと分かった人が出てきます。

その場で法則が何かは言わせず、次のカードがどの組に入るかをやってもらうことで、周りがまだ考えることを続けながら答え合わせをしていくといいですよ。

今のところ、大体全部めくり終わるくらいに全員が法則が分かる、もしくは最後何人かが惜しいところまで行っている、という感じで終わっています。

トポロメモリー（3は難しすぎるので1か2がいいかも）があるだけで、簡単なアハ体験を色んな人に。

ちゃんと考えて法則が分かった人たちの方が強くなるので、その後にやるトポロメモリー真剣勝負が面白いです。

「トポロジー的に同じ図形が描かれたカードのペアを探すゲーム」というと一見難しく感じますが、超シンプルなルールなので誰でも簡単にプレイ出来ます。ただし、普段使わない頭の領域をフル稼働するゲームなので脳内がムズかゆくなります（笑）。

このゲームに年齢は関係ありません。図形が（というかこういうのが）得意なタイプの人なら子供でもめっちゃ早いし、苦手なら大人でもなかなかペアを見つけられません。たいていの場合は子供の方が強いかもしれません。我が家の場合は10歳の子供がはまっていてとても強いです。

１０分程度でサクッと終わるゲームですし、他のゲームとは脳の使う領域が明らかに違うゲームなので、中・重量級のゲームの後の気分の切り替えにもオススメです。

なお、「トポロジー的に同じってなんやねん!?」と思われた方は、インストの方に写真入りで簡潔にその辺のこととルール説明を書かせて貰ったのでそちらをご覧下さい ⇒ トポロメモリー２　インスト

インストの方の写真を見ただけなら「なんだ簡単じゃん！」って思われるかもしれませんが、このゲームの醍醐味は、カードに描かれているイラストが上の例のような単純で分かりやすいペアばかりじゃない…というか一見するとほぼ分からないような（意地悪な）ペアがいっぱい入っていることです。

例えば下の６枚のカードですが、どれとどれがペアになるか分かりますか？
（たぶんインストの方の説明を見てない方には分からないと思います。見ずに分かる方はスゴい！）

正解は、
「喪」と「DNA」のペアが、【パーツ３】【穴２】。
「な」と「△！マーク」が、【パーツ３】【穴１】。
「呉」と「吹出しと…」が、【パーツ４】【穴１】。
でそれぞれトポロジー的に同じペアとなります。

これを他のプレイヤーに負けないように素早く判断しなきゃいけない…という、ルールは超簡単だけど白熱するのがこのゲームです★

こういうのが好きな人は絶対好きなゲームです♪

ゲームの内容はひと言で表すことができ、【トポロジー的に同じ図形が描かれたカードのペアをいち早く見つけて、たくさんゲットすることを目指すゲーム】です。

ルールーは極限までシンプルなので、「トポロジー的に同じ」という部分がどういうものか理解できれば誰でもすぐに遊べます。…なのですが、「そのトポロジー的に同じってなんやねん！？」と疑問に思う人が大半かと思います。

すごく大雑把に分かりやすく表現しちゃえば、【パーツ】と【穴（囲われた空間）】の個数が同じになるカードを探すということです。

例えば下の写真をご覧下さい↓↓↓

「OFF」の方は、「O」と「F」と「F」で【パーツ】が３つあります。【穴】は「O」の中に１つですね。

「<p>」の方も、「<」と「p」と「>」で【パーツ】が３つあります。【穴】は「p」の中に１つですね。

ということでこの２枚のカードは、【パーツ３つ】と【穴１つ】でトポロジー的に同じということになります。

このようにトポロジー的に同じとなるペアのカードをいち早く探し、一番多く集めた人が勝ちというゲームです。

以下に公式ルールを記載します。

ゲームの準備

①すべてのカードを裏向きにしてよく混ぜて、山札をつくります。

②山札からカードを１枚だけ裏向きのまま抜いて箱にしまいます。
（ゲーム終了時にペアが揃いきらないようにするため。）

③適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。

ゲームの流れ・勝者の決定

①スタートプレイヤーから時計回りに１人ずつ、山札の上からカードを１枚めくり、表にして場に置いていきます。

②場に「トポロジー的に同じ図形のペア」を見つけたら、両方のカードを手で押さえます。カードを押さえるのは、カードをめくったプレイヤーでなくても誰でも構いません。

③以上を繰り返して、山札がなくなった時点で一番多くのペアをゲットしていたプレイヤーの勝ちです。

その他のルール

・おてつき（誤ったペアを押さえる）をしてしまった人は、次のプレイヤーがカードをめくるターンが終わるまでお休みです。

・カードをめくった時には気付かなかったペアを後で見つけた場合、気付いたときにゲットして大丈夫です。

・複数のプレイヤーが同時にカードを押さえた場合は、その時点でゲットしているカードの枚数が少ないプレイヤーに譲りましょう。

色々な遊び方

・１度にめくる枚数を増やす・５ペア先取、他のバージョンと混ぜて遊ぶ、神経衰弱方式なども出来ます。