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商船を走らせ、商館を建ててネ ットワークを構築します。 14世紀のバルト海でハンザ同盟の支配者になることを目指し 有利な交易を行って大きな利益を出しましょう。
プレイの選択は葛藤しまくりです。
自分の都合で動くと相手が得をしてしまうことがよくあるので、
「あいつには1ターラー払いたくない、、、」「ここで終わったら、、、」
といった葛藤をしながらプレイしてくことになります。
自分がプレイした時はお互いが、絶対商品の補充はしないという意地の張り合いでした。
(このゲーム下手すれば千日手になるかもしれませんね笑)
4人だとダウンタイムが長くなりすぎるし、次の自分の手番が読めないので3人プレイがベストでしょうか。
拡張版の「ハンザ 変化の風」を使ってプレイするのもオススメです!!
矢印がうまくできていてモヤモヤします笑
各プレイヤーは一艘の商船コマを動かし合いながら、各都市で行動していきます。なので、手番終了時にどこで終わるかで次の人の手番に影響を与えます。まずここが面白い。
次にこのゲームはお金がAP(アクションポイント)です。1ターンに3金は残しておけるので、今回は移動せずに貯めておいて次回に沢山巡り廻るということも可能です。
商品を買う、販売所を建てる、商品を売るという3つの行動は3すくみの関係にあってあちらを立てればこちらが…的なジレンマに痺れます。
ほとんど公開情報なのでどうやってお金使おうかといったダウンタイムは長い方ですね。あと、ルールが独特なのかよくわからないといった意見がありました。なので自分はサマリーシートを作成しました。
そうは言ってもルール自体は一度遊べば大体分かる程度なので、続けて2度遊ぶことをオススメします。1プレイ40分程度なので繰り返し遊ぶことも苦ではないはずです。
ちょっと地味目なゲームですが、短時間でしっかりとした絡み合いが楽しめる交易ゲームです。
バルト海を制するものは商売を制する。シャハトの傑作商売ゲーム!
【ざっくり解説】
バルト海をテーマにした商売ゲームです。一番面白いのは大雑把に言って、お金の数だけ手番を行えるシステムです。俗にアクションポイント制と言われるものに近いのシステムです。
このゲームの素晴らしいところは必ず規定の手数を行う必要がないことです。手番数を次回の手番に持ち越すことができるのです。
販売所を上手く建て、商品を獲得し、商品を得点に変換するという流れのゲームです。特に販売所の数は重要です。販売所の数で他人に勝つと、商品を購入する費用が無料になるだけでなく、他人が商品を買う時のお金も貰えるからです。バルト海の商売を制するのは誰か?そういうゲームです。
【長所】
お金を次のターンに持ち越せるシステムでしょう。お金はアクションの数(手数)に直結する分が大きいです。
似たようなシステムのアクションポイント制と言われるゲームの欠点に、既定の手数を毎ターン打つ必要があります。例え、やりたいことがなくてもです。この時にメチャクチャ悩みます。
ですが本作では自分の手番では3金分まで、さらに相手からお金を貰えることがあればもっと手数を持ち越せるといって良いと思います。画期的なシステムと言えます。
マップの形も非常によくできており、販売所を分散するのか固めておくのかもかなり悩ましいです。
【短所】
まるでアブストラクト(運要素のないゲーム)のようなゲーム性です。物理的ランダム要素は、商品の補充だけです。そのため技術介入度は高めです。2人でやると正直、アブストラクトをやっている感じが強いです。程よくマイルドに遊びたければ3人がベストです。4人は盤面の変化も大きいし、待ち時間も長引くのでお勧めしません。
お金や商品の数だけできることがあるので長考しやすいです。本作の場合は、消極的な選択肢で悩むより、お金を持ち越すか持ち越さないかで結構悩みます。
【個人的な感想】
似たようなシステムのアクションポイント制は、やりたいことがない時の選択肢に悩みがちです。しかし、本作はそんなことはありません。お金(換言すれば行動数に近い)を次回に持ち越せるので、アクションポイント制の欠点の1つを解消した革新的なアイデアのゲームという見方もできます。
シャハトのゲームではやや渋い部類です。『王と枢機卿』、『コロレット』などの代表作とは少し毛色が違い、ややマニア向けな感のあるゲームと言えます。技術介入度の高さ、アブストラクト的なゲーム性と、ルールはシンプルなものの、なかなかゲーム難易度は高いです。
ルール難易度が高いのではなく、ゲーム難易度が高いのは個人的には「良い難易度の高さ」だと考えています。シャハトが好きな人は是非遊んでみるべき作品だと思います。
個人的なプレイ回数は3回程度。弟に苦手意識を持たれているので回数が伸びません(苦笑)。けがわさんを2人プレイで画面右側でハメ続けたのは良い思い出です(やられた方はたまらなかったろうが)。
機会があれば遊びたいのですが、他の3人ベストのゲームに機会の奪い合いで負けていることの多いゲームでもあります。でも良いゲームなのは間違いないです。
Hansa(ハンザ) Michael Schacht作
■準備
商品マーカー ・2人→2色ゲームから除く/3人→1色除く/4人→すべて使用
・裏向きにしてよく混ぜた後、各都市番号順で倉庫に表向きで並べる
・残りはストック場に置く。(山は5枚ずつ程度で裏向きに)
船 ・Copenhagenに置く
各プレーヤー ・販売所マーカー×15・金袋タイル・3ターラー、を受け取る
手番の決定 ※ゲーム終了時は各自の手番は同じになること。
■販売所の初期配置
手番順に、販売所を任意1都市に2個ずつ設置する。これを3周行う。(各自計3箇所6個)
※初期位置では、Copenhagenと自分が既に置いている都市には置けない。
■手番
Ⅰ収入 金貨3ターラーを銀行から受け取る。
Ⅱ商品補充 空いている全倉庫へ順に従い商品マーカーの補充…1ターラーを銀行に
※すべての倉庫が空の時はしなくてはならないが、それ以外は任意で行う。
Ⅲアクション ◎船の移動 矢印方向で次の都市に1区間移動…1ターラーを銀行に
○商品購入 船のいる都市の商品マーカーを1つとり、自分の手元に表
向きに置く
・自分が単独最多販売所設置…無料
・他者が単独最多販売所設置…1ターラーをその人に払う
・それ以外…1ターラーを銀行に
○販売所設置 商品マーカーをゲームから取り除き、描かれた樽の数の販
売所を設置(ストックによる上限有り)
○商品売却 その都市の販売所を1つストックに戻し、同色で2枚以上
ある商品を売却(商品マーカーを裏返しに置く)する(複数色
を一度に売却しても良い)。
※損失…売却された商品と同色の表向きの商品を持ってい
る他プレーヤーは、その内の1枚を取り除く。
※ターラーが続く限り、順不同で何回行っても良い(しなくても良い)。
※今、船のいる都市でのみアクションが行える。
※1都市では1アクションしか行えない。
Ⅳ税金 最大3ターラーと、表向き商品3つまで持ち越せる、超過分は捨てる。
■終了
商品マーカーの最後の山を使い始めたら最終ラウンド。最終プレーヤーの手番終了をもっ
て、ゲームが終了となる。
■得点計算
○商品マーカー(表裏すべて) ×1P
○売却した商品マーカーに描かれた樽の数 ×1P
○販売所を設置している都市の数
・他者の販売所も設置されている都市の数 ×2P
・自分の販売所のみ設置している都市の数 ×4P
※同点の場合、設置している販売所が多数のプレーヤーの勝ち
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ズーロレットでお馴染み、シンプルで奥深いゲームデザインに定評のあるミハエル・シャハト氏の作品。北欧〜バルト海沿岸地域にかつて存在したハンザ同盟がモチーフ。
プレイヤー達は同じ船に乗る商人として訪れる土地で商売をし、その成果により勝敗が決まる。
●コンポーネント
コンポーネントはシンプルで、メインボードと各プレイヤーの荷物置き場、それに現在地を示す船のコマがひとつと、各プレイヤーカラーの商店を表す木製ディスクが各色15個ずつに、獲得を争う商品チップとお金のみという構成。
箱のサイズもメインボード収納のため縦横の長さはそこそこあるが、その他のコンポーネントの少なさのため厚みは薄く場所は取らない。
プレイヤー達の冒険の舞台となるメインボードは現実に忠実な地形や位置関係が描かれた、美しいアートワークの地図となっている。
商品は全て抽象化され色別の商品チップに木樽として描かれているため見栄えはしないが、得点計算時には非常にわかりやすい。
必要最低限の構成であり地味なコンポーネントだが、きっちりと世界観を表現し雰囲気を高めており、価格とのバランスを考えると高く評価しても良いだろう。
●ゲーム性
ルールは至ってシンプル。一つの都市では一つのアクションしかできず、別の都市へ移動すればそこではまたアクションを行うことができる。アクションは商品を買うか、売るか、その都市に商店を建てるか、の三種のみ。また、得点計算もシンプルで、商品チップ1枚1点、売却した商品チップは描かれている樽の数だけ更に得点が入り、商店のある都市ごとに2点が貰える、というもの。
しかしゲームは地味ながらも駆け引きの要素が多く非常に面白い。商品の補充のタイミングも重要であり、また商品は売却すると得点になる他に商店を建てる際のリソースとしても必要なので、得点化するのかリソースとして使うのかが悩ましい。他プレイヤーが売却した色の商品チップを強制的に捨てさせられるという謎ルールもあり、シンプルながらも一筋縄ではいかない、なかなか手強いゲームだ。
●プレイ感
総じて面白いと言えるゲームではあるが、フレイバーと役割が一致していないため直感的にプレイできず、行動の理由付けが弱いのが大きな弱点と言える。
例えばお金はこのゲームではお金の役割を果たしていない。商店を建設する際に必要になるのはお金ではなく商品だし、商品を売ってもお金は入ってこない。単純に1金は1アクションポイントでありそれ以上でもそれ以下でもない。また商品を売ると何故か自分の店が潰れていくし、誰かが売った商品チップと同じ色のチップを捨てさせられるのも謎である。
この辺りはもうちょっと上手くまとめることが出来たのではないだろうか。
とは言えダウンタイムも短めで展開も早く、考える要素もいくつかあるもののそれほど複雑に入り組んでいないため、サッパリかつガッツリと楽しめる、豚しゃぶサラダのような作品である。
リプレイ性は低くはないが高くもない。ゲームが終わった後もう一度やろう!とはならないが日を改めるとまたやりたくなる、そんなゲームだ。