☆5
箱を傾け叩いて、誰よりも早く「パニックマンション!!!」
コンポーネントが豪華です。
8つの部屋に区分けされた箱が各プレイヤーに一つあります、その箱の中にミープルやキューブに蛇に幽霊、目玉などの駒がばら撒かれています。
ルールは、スタートの合図ともに各プレイヤーは見本の「ある部屋」に「駒の種類や数」というお題が見えるようになっているので、その状態を作ります。作り方は箱を傾けて叩くなどします。勿論、箱の中の駒を手で触れてはいけません。
ある部屋にその駒しか入っていない状態を作ったら「パニックマンション!」と言います。お題の状態に最も早く出来たプライヤーに点数が入って5点獲得したプレイヤーの勝利です。
似たゲームでいうとこの「ナインタイル」「ゴーゴジェラート」「ドクターエウレカ」「スピードカップ」などのルールです。
ユニークな点は箱に入っている駒の種類です
ミープルやキューブは普通ですが、蜘蛛の玩具や、眼球を模した球体、少し長い形をした蛇の駒などが混合しています。
箱を傾けては、転がって入口がつっかえたり1縄で思ったように運ぶことができないです。
遊んでいて上手く運べないことにイライラしながらも、誰よりも早くお題を完成させて「パニックマンション!!」というと、とても気持ちよく出来ています。
あと、箱を傾けトントン叩く微調整が意外と楽しい動きです。他のプレイヤーがトントン叩いていると、部屋に物を入れる微調整に聞こえて焦らされます。そこからの「パニックマンション」と言うのもまた気持ちがいいです。
ただ、飽きますね。
1つ部屋にそれらを収納させるワンパターンしかないので、展開にヴァリエーションがあまりないです。自分が遊んだ時は、中盤の盛り上りがピークで1位と2点差がつくか2点差逃げ切ると遊ぶことに作業感覚が出てきてしまいました。
だけど、このゲームのアイディアはありそうでなかった感じがして好きです。
個人的にこのゲームに何か面白そうな要素を加えるのであれば、箱の中にある八つに区切られた部屋は均等な作りでない方が面白かったような気がします。ある部屋は小さくて、ある部屋は障害物があって、ある部屋とある部屋は同じ色の部屋として扱うなどしたらいかがだったのでしょうか。
もしくは、一位のプレイヤーにはハンデとして硬貨とかお菓子を入れる等もいいかもしれないです。なんでしたら、8面ダイスを箱に入れて指定された部屋の中に収納して部屋に収納されている物の数と同じダイス目にしないといけないぐらいの要素があったらどうでしょうか、それは煩雑かな……
遊評☆5