評価:4(袋とダイスとカードのトリプル運ゲー)
空気感やプレイ感はチャレンジャーズに似ていますが、内容そのものはかなり異なり
より戦略的な選択ができるようになった。
一方で運の要素は爆上がりしたので、そのあたりは好みが分かれるかもしれません。
ゲームの流れはチーム強化のフェーズと対戦のフェーズにわかれていて
チーム強化フェーズ
チーム強化で選択できるのは
- 選手のスカウト(手札更新)
- 選手との契約(チームに編成)
- 運営の改善
- チームの補強(バッグビルド)
とだいたいこんな感じ
チームを強化するとは、どんなことか?
を理解するには試合の流れを先に説明した方がわかりやすい。
試合の流れ(対戦フェーズ)
試合はお互いがもっている攻撃チップ、防御チップ、を同じ袋にいれてランダムに1枚づつ引いてゆき
攻撃チップが出たときに得点するかを判定します。
攻撃チップは1~4の数字が書かれており、数字が大きいほど攻撃が成功しやすいです。
個人ボードの選手を配置するスペースがあり、その下にダイスが描かれています。
1は6だけ、2は5と6、3は4~6、そして4は3~6といった具合です。
このダイス目が出れば攻撃成功というわけです。
1の攻撃チップは、1/6の確率でシュートが成功し4のチップであれば、その4倍の確率でシュートが成功します。
防御チップは相手の攻撃チップが出るまで累積していき、攻撃チップの値をマイナス補正します。
場合によってはダイスを振る機会さえ与えません。
このお互いの攻撃チップと防御チップが一定枚数引かれると試合は終了となります。
※実際には、上記のチップの他に何も効果のない時間経過を表すだけのチップが固定で入ります。
試合に勝つと基礎点+相手との差分の勝利点。引き分けの場合、固定で2点がもらえます。
チームの強化
というわけで攻撃チップ、防御チップを増やしたり、数値を上昇させることがチームの勝利には不可欠です。
初期4コインを毎ラウンド強化に使います。
コインは次ラウンドに持ち越しはできないので使いきりましょう。
- 選手との契約(3コイン)
選手をチームにいれると、攻撃チップや防御チップが増えたり値が上昇します。
また選手によってはシュート時に振るダイスの個数を増やしたり、ゲーム終了時に得点をもたらします。 - チップの向上(1コイン)
攻撃チップや防御チップの値を増やします。
シュートを成功しやすくしたり相手チームの攻撃の成功確率を下げる(かもしれません) - チップの増加(2コイン)
攻撃チップか防御チップを1枚追加します。
自分のチップが試合中に引かれることは、攻撃チップが出るにしろ防御チップが出るにしろ
相手の攻撃チップがでる可能性が減るので資金に余裕があれば安定の選択です。 - スタジアムの向上(3~1コイン)
スタジアムが向上するとチーム強化に使えるコインが増えます。
ラウンドが進むと必要なコイン数が減っていきます。
また最終ラウンドの後にスタジアムの収入+その他要因の収入合計により勝利点を得ます。 - スカウト能力の向上(3コイン)
選手はブロンズ、シルバー、ゴールドと3種類あり上位の選手を手札に加えられるようになります。
当然能力は強いのですが同じ3コインなら選手と契約した方がよいかもしれません。
先行して試合に勝ちにいくか、後半にかけるかの選択が重要かもしれません。
(トータルでたったの6試合しかありません)
こちらを向上させると試合に勝ったときの基礎点があがります(基礎点+シュートの得失点差が勝利点) - 選手のスカウト(1コイン)
手札を好きな枚数捨てて3枚になるまで補充します。
強い選手を引いてチームにいれたい場合の選択として有効です。
感想
選手カードの引き、袋からのチップの引き、ダイスロールと運の要素が強いなか
いかにそれらの運をリスク管理していくかを楽しめる良いゲームです。
全員と対戦していきましょう。その結果でチームを増強していきましょう。という流れは
チャレンジャーズを連想しますが面白さは、こちらの方が上な気がします。
実際には運の要素は、あまり気にしなくてよくシュート外したかぁ~ぐらいの軽い感じで良いかと思いますが、
私の場合、袋からチップを引くのが運というよりテンポ的に合わなかった。
たぶん何が出るのか?のドキドキを味わうための時間かとも思うのですが、チームビルディングの結果を早く知りたいし、その結果でまたチーム強化をしたいという方が強いのでデジタル版がでないかなぁという感じです。