ちょっと設定が面白すぎるのと、6人までプレイできることから購入してチャレンジ。
『幼馴染の女の子の再会した男の子が告白をする』という、よくありがちな設定ながら、何と各プレイヤーは、主人公の一人の男の子のそれぞれ『異なる人格』であり、無事に彼女のハートを射止めた人格に統合される、というぶったまげた設定。
この時点ですでに我々にはツボでした。(笑)
ルールは基本的にトランプの大富豪に準じたもので、配られた手札から数枚を場に出していき(同じ数字の複数セットとか、連番とか)、次のプレイヤーがそれを上回る札を出すか、出せないならパスして先に手札を無くしたら「アガリ」という回り方をするので、大富豪を知っていれば基本的な進行はスムーズ。
ただしここからがだいぶ違うので、インスト時には主にこの違いを説明する必要があります。
まず各自の捨て札は自分の前に個別に置いていき、これは共有しません。
ところがこのゲーム、高校での3年間を表すので、何と各学年ごとに1回戦、すなわち全3回戦で勝負をするのです。
つまり各プレイヤーは、最初に配られた札で基本的に3学年の勝負をすることになります。
ただし、1年、2年の回では必ずしも「勝つ」必要はなく、3年の最後に勝てばそれでいいのです。
告白は卒業式のイベントですから(笑)でも最初の手札で3回戦をずっと勝負するだけではあまりにも「運ゲー」過ぎる!…と思ったアナタ、それは正しい。
このゲームの肝は「手札の交換」にあるのです。
もともと場の中央には、共通の公開札が5枚並べてあって、1・2年のうちは、手札を出せない、もしくは戦略的に出したくない(こっちのほうが多い)ときに「パス」を宣言すると、この「共通札のどれか」か、または「誰かの捨て札の一番上」と、自分の「手札」を「交換」することができるのです。
これによって1・2年生のうちは「アガリ」を目指すのではなく、いかに「自分の手札を有利に調整」するかを目指すことになります。
これが大富豪とは根本的に違う感覚です。(あんまり最初に大富豪、大富豪って言いすぎると、ずっとアガルことだけを目指してしまうので、ここ注意です。
プレイが進むと誰がどんな札を持っているのかが何となく見えてくるので、ああこの色をあいつに渡さないほうがいいな、とか、5があったら連番ができるな、とかいろいろ考えることが出てきます。(もっとも誰が何を出したかなんて全部覚えきれるもんじゃないので、だんだん何となくのノリになってきますが…)
なので、どのタイミングでいかに「パス」して必要な札を手に入れるかが非常に重要で、各自が「公開札」と、各自の捨て札を見回しながら「う~ん」と悩む展開になります。
単なる大富豪じゃん…と思っていた私も、意外にしっかりしたゲームになっていることに軽いオドロキ。
1・2年の間は出せる札の枚数が「一度に3枚まで」と制限されているのに対し、3回戦目の3年生では「制限なし」となり、ここぞとばかり一気に手札を繰り出し、誰よりも早く「アガリ」を目指します!
「よし俺からな!とりあえず4のダブルだ」
「じゃあ、私は9のダブルね」
「げ!いきなり高い高いって!」
「もちろんパス!で、このカードもらいまーす」
「ええっ、もしかして黄色のかーどばっかりそろってない?!やばいかも」
「ううむ、ここはパスだな。よしよしカード交換だな。」
「ううっなんか揃ってそう。大丈夫か?あとで怖いでぇ~」
「ワタシもパス。これ欲しかったんだー」
「きゃー、私からでいいのよね!やった」
「ぐっ、絶対やばいって!」
…とまあ、こんな感じ。
実際にはもうちょっとルールがあって、幼馴染美少女(霜月ひとえちゃん:数値11で最大)の友達の男勝り少女(藤川はじめちゃん:数値1で最低)が特殊ルールで妨害に突撃して来たり、親友男子(鷹山次郎くん:数値2)が協力してくれたり、実はそいつが主人公に気があって、驚異のBLエンド!!なんて逆転結果もあり得たり。ちょっとところどころに工夫が見られます。
歴史に残る傑作!とまではいきませんが、盛り上がりのネタとしてチャレンジしてみてもいいですよ。
ベストエンド目指して頑張ってくださいね~