第一次世界大戦に敗北したドイツは、全ての植民地を失い、帝政から共和制に体制を変えます。共和国が掲げた先進的な内容の憲法からワイマール体制、ワイマール共和国とも呼ばれ、これがこのゲームのタイトルになっています。
ワイマール体制下のドイツは、連合国と締結したベルサイユ条約により莫大な賠償金(現在の価値にすると200兆円とも言われる)を支払うことを求められ、国内はハイパーインフレーションに見舞わる一方、赤色革命を標榜する共産党、それに対応し反共を掲げる右派政党(後に登場するナチスもそのひとつ)によって都市部を中心にデモ・暴動といった暴力的な社会運動が頻発します。対外的にも賠償金の支払いを求めるフランスによりルール地方を占拠されるなど、国内外で多難な状況に陥ります。アメリカを中心に調整され賠償金支払の条件緩和が行われ、ようやく国内経済が持ち直し始めるのですが、そこを襲ったのが大恐慌でした。ドイツ経済は再び暗転し、世界的な恐慌の中ではもはやどこも手助けをするところはありませんでした。こうして混迷した国内政治の中で台頭したのがナチス党でした・・。
本ゲームは、第一次世界大戦の敗戦国ドイツに樹立されたワイマール憲法下の共和国を舞台に、主要政党を操るというマルチプレイの政治ゲームです。
プレイヤーは当時の主要政党、ドイツ社会民主党(中道左派)、中央党(保守)、ドイツ共産党(左派)、ドイツ国民人民党(右派)のいずれかを率います。各政党は独自の目標(政策/理念)を持ち、その達成のために様々な手段を講じることになります。
ゲームの詳細な紹介、またプレイ紹介を次の記事に書いています。