本家アグリコラの不満な点
・時間が長い
・インタラクションが弱くソロプレイ感
・言語依存の手持ちカード14枚
・食糧問題
本家アグリコラの好きな点
・農業のほのぼの感
・自分だけの牧場を作る楽しみ
・特に、柵で囲めるところ
・かわいい動物との触れ合い
私は不満が勝ってしまって、アグリコラは積みです。
しかし、上記の全ての不満がなくなり、好きな点だけがクローズアップされたのが、この「牧場の動物たちビッグボックス」です。
簡素化されたことにより、さすがやっぱりアグリコラの楽しい、と改めて感じました。いわばアグリコラのマイナーチェンジです。
ビッグボックスは、まず、カードがありません。気が散らなくて済みます。
それから2人用なので、その分インタラクションが強い。本家がなぜソロプレイ感が強いかと言うと、ワーカープレイスにありがちなのですが、選択肢がどんどん多くなっていき、制限がないからです。つまり、いくら早い者勝ちとはいえ、何でもできてしまうのです。それは実は面白くないんです。
その点、ビッグボックスはアクション範囲は2人用で増えもしないので、今度こそアクション選択がインタラクションとなります。
食糧問題がなくなった代わりに、畑もなくなりました。これはどっちがいいのかわかりません。ただ、その代わり、牧場に特化したので、新しい動物、馬が登場します。これが本家と比べて優位な点です。やはり牧場には馬がいた方が、種類が多い方が、いいでしょう。
本家アグリコラと別れたあと、やはり農業ゲームに未練がありました。でもカヴェルナ、アルルは何か違います。やはり柵で囲んで繁殖したい。単純に。
ビッグボックスは、その大好きな柵アクションにも価値を与えてくれました。つまり建物タイルの出現で、建物自身の柵と連携して囲めることができるのです。これによって、囲い方や農地拡大にも戦略性が生まれました。
その建物タイルですが、2人用には多過ぎる54種類も付属されています。動物の数や種類をどの建物によって増やしていくか、建物自体にも動物収容力やVPが付いているので、戦略的にも悩みます。簡素化されて難易度が下がったと思われがちですが、最善手を決めるのは難しいですよ。
2人でしか遊べないけれど、おかげ様でアグリコラを気軽に繰り返し遊ぶようになりました。確実に遊ぶようになったんだから、だったら2人用でいい、ありがとう!