星6
ボドゲ300種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。ボードゲーム会にて5人で遊びました。2024年6月
【どんなゲーム?】
勝利条件達成型のバッティング対戦カードゲームです。アートワークがポップで個性的。
(全員、同じ構成の7枚の中から5枚を選んで手札にします。)
【ルールの概要】
手札を1枚ずつ一斉にオープンし、カードの効果を解決(コインのやりとりなど)を経て、最後の1枚で「勝利条件」を満たせば勝利です。先に2勝すると優勝です。
※カードによって「勝利条件」は色々な種類が用意されています。
【感想】
プレイ感は「ラブレター」や「R-ライバルス」に近いものを感じました。毎回カードの指示に従って効果を解決していく感じ。
このゲームでは、最後の1枚の勝利条件を達成するために、途中のカードプレイはお膳立てでしかありません。
手札5枚をどの順番で出していくかは、まずは最後のカードを決め、それを達成するために最後から2番目のカードを決める、のようにバックキャストで考えていく事になります。と言っても、他プレイヤーのカードによる効果とバッティングの運要素もあるので、思ったようには勝てません。運7割、プレイスキル3割と言ったところでしょうか。
実プレイの印象では、カードプレイ順の「仕込み」をしくじったらほぼ勝てません。
この手の運ゲーは、手軽にすぐ楽しめるのが「あるべき姿」かなと思っているので、このゲームはやや学習コストが高いかなと思いました。
学習としてまず、全種の勝利条件の把握、全種のカード効果(各2種)の把握が必要です。(完璧じゃなくても出現の可能性は知っておく必要があります。)
それで既に7枚×3種で21の情報を頭に入れ、更にそのシナジーを考えなくてはいけません。
繰り返し遊ぶならば、それだけの学習コストは問題ないですが、軽ゲー15分の1ゲームのための学習となると、ちょっとルールが重いかな、と思いました。
そういう意味では、家族や部活など、いつものメンバーが集まれる場だと活躍しやすいゲームだと思います。
アートワークはイマドキの味わいで好意的な声が多いです。個人的な評価は普通。キャッチーなのは良いですね。所有物の選択肢としてモエだと絶対買わないので、そういう意味では買える絵です。
(1戦目の決着。「平和な市民」カードの勝利条件で勝つのは難しそう。)
⚫︎良い点
キャッチーなアートワーク。
システムとしてはシンプルで覚えやすい。
⚫︎気になる点
軽ゲーの割に、(1回遊ぶだけなら)学習コストが高め。
最後の1枚に焦点がくるので、最後は運任せな印象が強い。(そもそも運要素の強いゲームです。)
⚫︎悪い点
特に無し。