「時計」をテーマにした、大人数用ゲームです。
パーティーゲームとありますが、 (脳トレ的な意味で) 頭をとても使うゲームです。
ルールに沿ってない時間を言ったりパネルに触れたりしたプレイヤーはおてつきでペナルティチップを受け取り、4ラウンド繰り返して点数とペナルティのプラスマイナスを計算し、1番点数が高い人が勝ちです。
1時間毎の時刻が書かれた腕時計、デジタル時計、置時計など色々なタイプの時計カードがあり、シャッフルして各プレイヤーに山札として配られます。
スタPから順に「1時、2時、…」と言いながら山札のカードを、全員が同時に見れるようにめくります。
基本ルールは二つあり、またラウンドが進むごとにルールが1つずつ追加されていきます。
1 : 前の人の時計がデジタル時計なら、次の人からは時間を戻さなければいけません。
4番目の人がデジタル時計なら、
「1時、2時、3時、4時、3時、2時、…」となります。
2 : 発言した時刻と出した時計の時刻が一致した時、テーブル中央に置かれたパネルに素早く触れなければなりません。1番遅かった人はペナルティチップを受け取ります。
各ルールでおてつきをしたらペナルティチップを受け取りますが、2つ以上のルールが同時に満たされた時は何も起きず、通常ルールで続行となります。
例えば「4番目の人がデジタル時計で、時刻も4時を指している」時は、上記の2つのルールが被ったパターンなので何も起きず、普通に続けなければいけません。
時間を戻したりパネルに触れたりしたら逆におてつきでペナルティチップを受けます。
ペナルティチップがなくなったら1ラウンド終了、ペナルティが1番少ない人全員に点数チップ1点が渡されます。
ここまででも脳トレとして十分なのですが、ラウンドが進むごとにルールが1つずつ追加されます。
時計カード以外に「when」の発動トリガーの書かれたカードと、「what」の具体的な行動が書かれたカードがあり、1枚ずつめくって確認します。
しかも、「ラウンドで勝った人は一旦退出し、残りの人でルールカードをめくり、ルール名を決めて伏せる」
という手順になります。要するに勝った人は追加されたおてつきルールが分からない状態で次ラウンド開始となります。
新ルールを知らないプレイヤーは当然おてつきしやすくなりますが、おてつきした後も「なぜ負けたのか」が解説されません。ルール追加時に決めたルール名を言い、「〇〇ルールでのおてつき」とだけ告げられるので、予想しながらゲームに参加する事になります。
新ルールの内容を知っているプレイヤーは取るべき行動は分かっていますが、正しく素早く行動できるかどうかはプレイヤーの反射次第です。
「2つ以上ルールが被った時は何も起こらない」も全てに適用されるので、瞬時に頭の中で整理しなくてはいけません。
最終4ラウンド目ではペナルティチップがそのままマイナス1点になるので、稼いできた勝利点も割と簡単に吹き飛ぶ可能性があります。
ここまで1勝もできず点数チップを持ってないプレイヤーも、周りがマイナスになれば勝つ芽はあります。
おてつきをしても全員が気付かず見逃される事も当然発生し得るので、とても頭を使いながらもワイワイできるパーティーゲームです。
強いて言えば、パネルに触れる時にプレイ人数によってはどうしても手が触れてしまうので、気になる方は注意です。
パーティーゲームと聞くと「ほぼ全て運要素のみのガチャガチャゲームかな」と、自分は敬遠してしまいがちですが、これは頭も使いつつ反射神経も使いつつで、たまにやるには楽しいゲームでした。