とても話題になった重量級国産ボードゲーム。
友人(所有者)が準備してくれたので4人でプレイ出来た。ありがたい。(写真は部屋が映ってしまうので無し)
プレイ時間
4人のうち、長考しがちのメンバーが3人いる場合。
準備に40分(机に乗りきらないボードの多さ……)
ルール説明に1時間ちょいと初期国家決定に20分くらい。
※後手番から順に選択するため、最初は選択肢が多い。スタートプレイヤーの私だけバランス面を選んだためほとんど悩まなかった。
休憩を挟みつつ、プレイ自体は得点計算まで入れて4時間ちょい。
ルール説明込みで6時間くらいなので一般的な感覚で言えば文字通り1日必要!!
何より準備が大変。
ゲームの流れ
ゲームの基本は思ったよりシンプル。
タイルを3かける3に配置し、2マスにまたがる矢印を配置するだけ。根元→先端の順でアクションを実行していく。
「陸」「海」「空」「全」の4つはほぼ挙動が同じため、覚えるべきは「育」「施」「連」だけ。
このタイルもどんどん拡張されていく。
プレイヤーが全員行動したら「ユグドラサス」のターン。とはいえ、ほぼ自動で進んでいくため、次はここが危ないよと教えてもらっている感じ。むしろ殴りやすさが変わるので近くに来て欲しい。
先述の矢印は4つあり、春夏秋冬の4ターンで8アクションしたら1年目が終わる。矢印を全部回収して決算など色々する。
これを3年間行うのでゲームを通して24アクションしか無い。意外と少ないかもしれない。
ゲームの特徴➀割り込み処理
このゲームで一番時間がかかるのは1年目の春「の前」だと思う。日本軍のユニーク面を選ぶと最初から「Y細胞」がもらえるからだ。「Y細胞」はいつでも使え、他人手番に割り込んで利用可能である。そして、「Y細胞」は育成に使える。
「育成」によって戦闘時に振るダイスを増やしたり、ゲームをサポートする「戦術」を手に入れることが出来る。この「戦術」が結構強力なうえ、早い者勝ちの要素がある。後の人が余分にリソースを払うため、日本軍のユニーク面 は面白い動きが出来る。
ユグドラサスを遊んでいて一番不思議だったのはこの割り込み処理だ。私たちは比較的優しく遊んだので「戦術取りたいんだけど、Y細胞使う人いる?」と聞きながら育成レベルを上げていた。
ルール上は「いつでも」使えるため、他人がリソースを払った瞬間に宣言できるのかも……。
ゲームの特徴②カリスマというステータス
このゲームにはカリスマという数値があり、これは難民保護やユグドラサス本体への攻撃であげることが出来る。収入を得るには「徴税」が必要で、「徴税」でカリスマが下がる。そのためこの数値を高くすることは結構大切だった。
ゲームの特徴③ユグドラサスが意外と弱い
ちゃんと育成をしてから殴りかかるとユグドラサス はすぐ倒される。3年目の春には3人が攻撃し、最終形態が倒されてしまった。(私はゲーム中2回しか攻撃できなかった)
ダメージを与えるだけで点数がもらえるため、移動を計画的に行う必要があるし、移動補助はうらやましかった。
国際条約や報復など、まったく触れられていない要素がまだまだ。
要素てんこもりのゲームながらリソース種別が少なく、プレイ感覚は軽かった。他人の行動がダイレクトに影響してくるのは「戦術」の早取りとユグドラサスへの攻撃くらいで、結構ストレス無く遊ぶことが出来た。正直一番長く感じたのは国家決定だった……。
(スタートプレイヤーなのに日本軍がいれば状況ががらっと変わるため、あまり深く考えられない)
公開情報が多めでコンボも複雑。悩もうと思えば割と無限に悩めるが、アクション自体はシンプルという構造。
ゲームごとにランダムに選ばれる戦術によってゲームが変わるようだし、世界観の作り込みは素晴らしい。
結論
プレイ時間がちゃんと長く、人を選ぶ。勧める相手は見極めるべきだと思うし、気軽に誘えない。
好きな人は凄い好きそう。