まずは何と言っても、半協力プレイとでも言えば良いのか、隣のプレイヤーと共有する目的地カードの存在ですね。
ヘンゼルとグレーテルの位置によって行きたい目的地が変わるので、さっきまで右隣のプレイヤーと協力していたのに、次のターンは左隣のプレイヤーと協力するということが往々にして起こります。
敵と味方が目まぐるしく入れ替わるところはやっていて面白いと感じました。
あと個人的に良く出来てるなと思ったのは、道標カードですね。
カードプレイは小さい数字から順番なので、小さい数字の方が道標コマを先に置いてお菓子チップを確保しやすいです。
一方で、一度に置ける道標コマの数は数字の大きい方が多いので、ヘンゼルとグレーテルを誘導しやすいというメリットがあります。
その辺りのバランスが上手く取れてるな~、と感じました。
だからと言って大きくも小さくもない中途半端な数字を出すと、同じことを考えた他のプレイヤーとバッティングしたり・・・。
道標カードとバッティングシステムの親和性は高いです。
目的地をガンガン狙って勝利点を稼ぐも良し、目的地は捨ててひたすらにお菓子チップを集めるも良し、状況を見て自分で勝ちルートを判断できるのは楽しいと感じました。
その上で他のプレイヤーが狙っている目的地を予測して、予め価値が高まりそうなお菓子チップを回収するようなプレイングが出来たら強そう。
メルヘンな見た目に反して、意外と深い駆け引きを楽しめるオススメのボードゲームでした!