2人プレイの陣取りゲームとしてかなり定番なローゼンケーニッヒ。
ルール自体がかなり簡単で、程よく運が絡みます。
私のブログに写真付きのルール説明を詳しく記載しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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メーカー:リゴレ
『ローゼンケーニッヒ』はバラ戦争をモチーフにした対戦型のゲームです。
チェスの様に駒が動き、囲碁のように陣地を取り合う雰囲気がありますが最も大きな違いはカードによって動きが決定する点です。しかも、それは相手にも公開されています。盤上の展開と公開されているカードによって2歩3歩先を読む必要があるため非常にスリリングにゲームが展開します。
2人プレイの陣取りゲームとしてかなり定番なローゼンケーニッヒ。
ルール自体がかなり簡単で、程よく運が絡みます。
私のブログに写真付きのルール説明を詳しく記載しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
個人的評価は10/10
スリーブはハーフユーロサイズ×54枚。
二人対戦の名作と謳われているゲームだが、実際にやってみると運と戦略のバランスが抜群で、前評判通りのゲームだった。
■準備■
・盤の真ん中に王冠トークンを置く
・騎士カードを4枚ずつ配る
・進軍カードを5枚ずつ配る
■ルール■
◎赤薔薇軍が先攻でスタートし、交互にプレイしていく。各プレイヤーが手番でできることは下記の3パターンのどれか。
①進軍カードを使用して進軍し、自軍コマを置く
(使用したカードは捨てる)
②進軍カードを引く(max5枚まで)
③進軍カードと騎士カードを使用して、
進軍先の相手コマを自軍コマにひっくり返す
※どれもできない場合のみパスが可能
※どれかができる場合はしなければいけない
◎両プレイヤーが何もできない、または52個の
コマを置ききったらゲームを終了して点数計算し、
点数が高いプレイヤーの勝利
◎点数は、縦横に繋がっている自軍コマ数の2乗の和
■感想■
準備も簡単で、短時間でパッとできる。しかも冒頭に書いたように運と戦略のバランスが素晴らしく、よくできたゲームだと思う。
戦略としては、騎士カードをいつ使うかがポイントだと思う。早目に使い切ってしまうと後が辛いが、あまり大事にしすぎると使わずに終わってしまうこともあるので、相手の進軍カードも見つつ、ここぞという時に使わないといけない。
また、得点の計算方法が独特で良かった。数を置くより繋げていくことが重要で、バラバラに10個置いても10点にしかならない一方、たった3個繋げて置くと9点になるのが面白い。
更に、コンポーネントも高級感が漂う素晴らしいアートワークとなっており、プレイしていて気持ちいい。
収納は下記の様に、ボード以外は無印良品のポリプロピレン小物ケース(L)1個に収まり、携帯性も抜群である。
ルールについては概要や他のレビューに解説がありますので、そちらをご覧ください。
ここでは僕が勝手に解釈して勝手に感動したこのゲームのすごいところを一つだけ、たった一つだけ叫ばせていただきたいと思います。
それは
手札が 5 枚で公開情報 !
ということです。
何が言いたいのかというと、これ、言い換えれば
先読みはできる ! ... ただし最大 5 手先まで
だということです。
チェスや将棋のようなアブストラクトゲームでは、(理論上は) どこまででも先読みできます。
なので、そこでの "実力" には現時点の盤面での戦略を考える力より、むしろ先読み力が重要になります。
このゲームではコマをたった一つにすることで、より楽に先読みができるようにしています。
その上で、 コマの動きがカードによって決まるようにすることで、その枚数によって先読みできる手数に制限を設けるようにしています。その枚数は、最大 5 枚。
つまり、比較的初心者でも先読みを楽しみやすくしておいて、熟練者に対しては最大 5 手という縛りを加えることで、実力差を抑えているわけです。
得意な人もそうでない人もある程度同じ土俵で戦えることで、誰でも先読みが楽しめるようになってます。
しかも、騎士カードでその読みを覆せるチャンスも設けてあるところがさらにすごい。
騎士カードは相手の領土を分断して大逆転を狙える要素ですが、意外な場面で使って相手の読みを外すこともできます。
手札と盤面だけ見ればコマの動きは読めますが、騎士カードをいつ使うのかは相手次第です。
ここに、明確な心理戦の要素を持ち込んでいます。
しかし、チャンスはたった 4 回です。
いつ使うのか、あるいは使わないのかは極めて重要です。
補充される手札は、カウンティングである程度軽減できるものの、基本的に運です。
騎士カードをいつ使うかは、外せないチャンスや追い詰められたときなど、使う以外に選択肢がない場面はままあるものの、心理戦を伴った戦略です。
運と戦略の両軸で、アブストラクトっぽさとゲームらしさのバランスを完璧に制御してるのがほんとに美しい。
コンポーネントも美しいですが、このシステムの美しさには惚れ惚れします。
分断によって逆転できるようにするための得点計算方法や、手札の補充タイミングの悩ましさなどいろいろな要素がこのゲームを研ぎ澄ましていますが、僕が最も美しさを感じたのはこの点でした。
先読みを誰でも楽しめるものにすることで手札と盤面に目を釘付けにしつつ、でも相手のこともちゃんと見てないと寝首をかかれるぞと。
デザイナー、ディルク・ヘンからそんなことを囁かれてるような気持ちに、勝手になってしまいました。
とてもとても好きなゲームです。
お洒落な2人用対戦ゲーム。傍からみれば超真面目なゲームだが、ゲーム性は意外と手軽!
【ざっくり解説】
ディルク・ヘンの2人用ゲームで陣取りというよりも、自陣営の集合を大きく育てるゲームといった方が良いかもです。見た目はシャハトの『王と枢機卿』みたいにかなりレベルの高い、本格戦略ゲームに見えます。しかし、実は思いのほか緩く楽しむことが可能なゲームです。
【長所】
カードに行動が制限されるところが大きく、思ったよりゲームテンポが良いところです。最初の1手こそ悩むものの、次第に手が制限されてきて、さほど悩まなくても良くなってきます。
ゲーム中数回相手のコマを自分のコマに変える権利があります。これをどこで使うか悩ましいです。またカードを引くか使うかも2択なので、これまた悩ましいです。
【短所】
ほぼ最大集合を作った人が勝つゲーム性ですね。あとは結構、噛み合い次第で勝敗が決まる印象があります。スコアリングルールも計算が手間な部類です(各集合サイズの2乗の点数を手動計算する必要があります)。
お勧めは同じサイズの集合をお互いに作っていた場合は、お互いにそれを得点計算から除外することです。要は相殺するってことです。
【個人的な評価】
2人用ゲームの定評がある「コスモスの2人用ゲームシリーズ」の1つだけあって、非常にクオリティの高い2人用ゲームだと思います。そのオシャレな見た目と緩く楽しめるゲーム性のおかげで、長年愛されてきて再三の再販を経たのではないでしょうか?
ディルク・ヘンのゲームは「見えざる手」と形容する人が居て、実はゲームシステムそのものの手の制限が小さくはないです。本作『ローゼンケーニッヒ』は、そのディルク・ヘンのゲーム性を分かりやすく体感できるでしょう。彼のゲームの入門作としても非常に良いです。特に2人でよく遊ぶ人は一度は遊ぶことをお勧めします。
個人的にはまあまあ好きです。手放す前には5回ぐらいは遊びましたね。今でこそ所有はしていませんが、安価で再入手できる機会があれば再入手するかもです。最大集合を作った人が実質勝ちなゲームと割り切って遊ぶ分には良いゲームだと思っています。
自宅で、小5の息子と2人でプレイした感想です。
アルハンブラや将軍、メトロをデザインしたディルク・ヘンによる、薔薇戦争をモチーフにした2人対戦用の傑作陣取りゲームです。
ルールは、ルール欄に記載されていますので、そちらをご参照ください。
2人でプレイした感想ですが、1997年に発表されたゲームにもかかわらず古臭くなく、ジレンマの効いたとても面白いゲームです。
カードの引き運もありますが、駒を連携させていくのかを考えるのが楽しくて、ツボにはまれば非常に嬉しく、相手の思惑どおりに進んでしまうと悔しいというジレンマが上手に効いているなぁと感じます。
また、ヒーローカードが4枚しか使えないというところもジレンマで、どれだけ無駄打ちさせるかで勝負が決まる気がします。
何にせよ、これからもプレイを楽しんでいきたいゲームです。