ヒーローとその相棒であるサイドキックの力で、迫る危機から東京を守る協力型のゲーム。
街中で起きるアクシデントの解決や、出現するヴィランとの戦い。経験値で解放されるスキルなど、ヒーロー物が好きな方には間違いなく刺さる作品だと思います。
ゲームシステムは「“パンデミック”の切迫感」と「“ドミニオン”のデッキ構築」を足した様なイメージ。
毎ターン発生するアクシデントを、リソースを使って解決していきます。
危険なアクシデントは放置しておくとゲームオーバーになってしまうのですが、ヴィランを倒さないとゲームはクリア出来ません。
『アクシデントを解決するか』『ヴィランを倒しにいくか』という選択に悩まされる感覚が、とても楽しいです。
毎ターンのリソースとなる山札を、経験値を使って強化していくのも重要。
より強いカードをデッキに入れることで、強敵や危険なアクシデントにも立ち向かえます。
キャラクター毎に特徴的なスキルや能力を持っているので、個性との相性を考えて強化していきましょう。
ゲームの世界観については、文句なしのクオリティ。
ルールブックに細かい設定資料も載っており、作者の方の熱量が伺えます。
世界観とゲームシステムも完璧にマッチしている点も、とても素晴らしいです。
難しいと感じたのは、ゲーム内でのルールやアクションの数が多く、キチンとルールを覚えるには相応の時間がかかるところ。
キャッチーなテーマに対して、プレイのハードルは高めではありますが、その分雰囲気だけではない、ハイクオリティなゲームになっていると思います。
今後、拡張セットが出ることにも期待したいと思います。
コンポーネントのクオリティも高く、A1サイズのマップは圧巻の一言。
世界観、ゲームシステム、デザイン。どれを取っても文句なしのゲームだと思います。