ファストフォワードシリーズの協力型ゲーム、、、ではないけど、似たような感覚がしたゲームです。あるいは、「アンドールの伝説のような」と言った方がいいのか。
無人島? に漂着した人々が、まずは安心できる拠点を作り、次に島を更に探検し、と島の脱出を試みていく、全5章の物語となっています。
各章で、場に並べるカード、山札にするカードが(多少の揺らぎはあるものの)決まっており、時間制限の中で食料をやりくりしながら、島を探検して各章のクリアを目指す、というゲーム展開になります。
なお、各章のクリア条件は、各章のオープニングストーリーでほのめかされているものの、明確には提示されておらず、それすらゲーム中に探索していくことになります。
ダイスで能力値判定もあるゲームなのに、制限時間は厳しく設定されているのですが、初見クリアは充分可能な難易度です。とはいえ、山札からのカードのめくり具合で攻略不可能になることはありえます。ダイスは振り直しのチャンスが比較的、与えられるので、まだマシなのですが。
ルールブックやカードの記載に不備があり、「判定失敗、とは何だろう?」というところで首を捻るところもあったり(おそらく、成功数ゼロは判定失敗と扱っていい)、肝心の「番号xxxと、xxxのカードを使う」という説明で誤記があったりと、難もありますが
初プレイ時の「このカードを裏返すと、一体、どんな展開が始まるのだろう」というワクワク感は特有のものです。
決してワンタイムのゲームではないのですが、各章の攻略ポイントを知っていると、ゲームの魅力は半減してしまう面もありますので、謎解きゲームほどではないけれども、ワンタイムのゲームの傾向が強いと考えるのがよろしいかと思います。