8/10
橋本環奈が好きと発言して話題にもなった、人狼が苦手な人でも楽しめる超お手軽正体隠匿ゲーム。日本の古参ゲームサークルのカワサキ工場長の作品。
各プレイヤーにお題が配られるので、それの少数派(1人がオススメ)を当てるゲーム。
論理的展開はするので、人狼が苦手な人は嫌いそうだが、このゲームいいところは、配られた時点では、自分が少数派かどうかがわからないところにある。
これがあるため、下手に論理展開すると、自爆したり、少数派にお題を知られて当てづらくなったりするので、人狼でよくある猛者のゴリゴリプレイができない(というかマイナス効果)ようになっている。
1回が数分で終わるところやインストが一瞬で終わる(ぶっちゃけしなくてやりながらでもいける笑)も素晴らしい。
弱点は1回使ったお題は使えないので、やりすぎるとネタがなくなること(まぁ、忘れた頃にやるのもいいけど、やっぱり知らない状態でやりたいよね)。
という致命的欠陥があるが、それでも人狼の弱点であるインストの面倒さ、ある程度の理解したメンバー集め、猛者のゴリゴリプレイ問題を全て克服し、プレイ人数は何人でも可能、そして短時間で超盛り上がる、そして場所を選ばない(車の中でもいけるよ!)という意味では、傑作と呼ぶしかないだろう。
ちなみにアプリとしても存在していて、それで成り立って(いや、成り立ってしまっている!といったほうがいいかも)おり、まさに最高なのだが、だからといってやりすぎると、ボードゲームってなんかいろいろ面倒くさいから、やっぱりこういう短くて、手軽で、何人も遊べて、アプリで完結する(箱とかコンポーネントとか邪魔でいらないよ!)ゲームがいいよね!みたいになるんじゃないか(そういう認識を受けるんじゃないか)という怖さがほんの若干だけど、ちらほら見えるので、そこまで頻繁に出したくはないかな笑
ほんとは9点付けたいところだが、そのあまりにも完成度が高すぎる神ゲーアプリで、ボードゲームそのものに何かよからぬ印象を与えてしまうんじゃないかという妄想が、そうはならないと願いつつ、どうしても頭のどこかによぎってしまうところと、お題の枯渇というやりすぎ問題は避けられないので、そこをふまえての評価。
もちろん、面白さや盛り上がりでは9点クラスなので、「ボードゲーム持ってきてない!でもボードゲームは面白いんだよ!」という導入で、本当に何も持っていないときの最終兵器として、ここぞという時(飲み会とかボードやカード広げてゲームできないときとか)に出してみるゲームとしてはいいんじゃないでしょうか。