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巨匠ライナー・クニツィアの名作「メンバーズ・オンリー」が今ここに蘇ります!
テーマはイギリス社交界。日々、暇を持て余した紳士たちがおかしな賭けに興じています。
今月、ロンドンでは何日雨が降るでしょうか? 競馬場で何人のご婦人たちが同じ帽子をかぶって気まずい思いをするでしょうか?
プレイヤーはクラブに参加する資格を得るため、賭けに強いところを見せなくてはいけません。
具体的には、5つのカテゴリーのカードがそれぞれ場に何枚出るかを賭けることになります。
自分の手札と他人の同好を見ながら、最終的な枚数を予想しましょう。
しかしなかには出したカードを打ち消す「No!」カードも混じっているので、過信は禁物。
どこで動き、誰を信じるのか……クニツィアらしいジレンマたっぷりの悩ましいゲームです。
他プレイヤーが先に予想を入れてしまったらそこにはチップを置けないので、置きたい=予想しているところに置けるとは限らなかったり、最初の情報ゼロ状態の時にチップを置くと、追加で得点2倍になるチップを一緒におけるとか、じわじわと情報開示されていく中でどう賭けるか、どのカードを置いて他のプレイヤーをどう動かすかが悩ましいです。この辺、フリーゼの「袋の中の猫フィロー」を彷彿とさせます。
チップは予想が外れたら取り上げられてしまいます。全部orラスト1枚残りだと全部チップが帰ってきますが、2枚しか残らないとすごく苦しい! 多分このゲーム全つっぱプレイが一番強い気がするんですが(なお、同じタテ列の項目にも空きがあれば賭けて良い)、なかなか情報無い中で選択できないよ……
なお、このゲーム。4点以下の点数は0点になります。厳しいなクニチー!
いや、これは大傑作でしょ!
シンプルながら読み合いも熱く、インスト楽で初心者でも楽しめる難易度のゲームなのに、なんでこれが定番にならないのか、わたし、わかりません! 超欲しいけど絶版なのよね……。 説明書のテキスト読むだけで面白いし、RPごっこでも盛り上がれそうだし、フレーバーの皮肉っぷりがイギリスって感じで良い。まあクニチーはドイツ人だけど!
リメイクもされてるみたいですが、リメイクはテーマが変わって、ボードがすごく見づらくなっているとの事なので、ニューゲームズオーダーさん辺りで新装版出してくれないかな?>SNEで出るそうです。ケモノでもいいから、へぼくないデザインのボードにして欲しい……。
ゲーム名称:メンバーズオンリー (Members Only) 1996年 →BGG6.6
デザイナー:ライナー・クニツィア(Reiner Knizia)
推しポイント:情報戦の駆け引き
イギリスの富豪専門秘密クラブ、メンバーズオンリーでは色々な賭けが行われています。
今日も賭けは行われ、それに勝ち、秘密クラブ内での地位を確固たるものにします(*1)
今日の賭けの内容は、今月はイギリスに何回雨が降るか。今月は王族のゴシップは何回掲載されるか。といった、5種類の結果を正しく予想します。
ゲームのざっくりとした大きな流れは、全65枚のカードの中から各プレイヤーに9枚(5人:7枚、3人:11枚)が配られます。つまり、全体の半数以上のカードがこのラウンドで使用されます。
その11枚の手札から10枚をプレイすることになります。つまりは1枚以外全てプレイされます。
その中で例えば傘のカードは何枚プレイされるか。というのを予想すると言うのがゲームの骨子になります。
その中から、1手番で2枚ずつプレイしていき、残り3枚になったら、プレイしない1枚を選び、全員でいっせーのーせ!で、最後の2枚をプレイ。
そして賭けの成否を確認していくのですが、カードのプレイの仕方や、賭けの仕方でその人の手札が徐々に透けていくのが本当に面白い。
ここに賭けると言う事は・・・まだあのカードは手札にあるってことか・・・。と言う感じに。
なので、カードのプレイする順番も大事。
なるべく相手に透けさせないようにしたい。
この徐々に明らかになる情報戦が、ほんとにジワジワくる。
シンプルなルールなんだけど、しっかりしたジレンマ。地味な戦い。
本当に渋いゲームですが、楽しめる事は間違いないです。
今回は全員1点差という超接戦でした!(ただし私は最下位)
各分野で5点以上になっていないと0点というのもいいスパイスになっていて本当に面白い!
惜しむらくは絶版のプレミアゲームということでしょうか・・・
(*1):本当のフレーバーは秘密クラブの入会試験ですが、こっちのノリの方が自然だと思うし、好きなので。
皆大好きクニツィアおじさんのゲームだよ。英国紳士の会員制クラブのメンバーとして、街に何回雨が降るか、夫人の帽子が何回他の夫人と被るかなど、くだらない賭け事を楽しむお金持ちの気分になって楽しむ市場操作系ゲーム。
全員が5種類の事象カードを手札に持ち、それらがラウンド終了時に何枚場に出るかを予測します。
自分の手番にすることはシンプルで、
①5つある予測エリアの内1つを選び、それぞれの事象が終了時に何枚になるかを予測する
②手札から事象カードを2枚出す
これを繰り返していくだけ。(①は任意だけど②は必須)
このシンプルな手番の中に、どのタイミングで予測(賭け)に出るか、どのようにして他プレイヤーを出し抜くかが凝縮されており、一度ゲームが始まれば初プレイでもその面白さにシビれるはず。極端な予測で大量得点を狙ったり、堅実に少ない得点を稼いでいったりと、その人の性格が現れるのも良い。
手札が残り3枚になると、内2枚を全員で一斉公開、内1枚は使用せずに終わる。ちなみに事象カードの中には2枚分としてカウントするものや、逆に1枚を無かったことにするカードもあるので、最後まで油断できない作りになっている。
「英国人はちょっとおかしい」(誉め言葉)
英国人は賭け事に大変な情熱を持っているらしく、
このゲームでもプレイヤーたる紳士淑女の皆々は
「今月イギリスの首相は公式レセプションで何杯紅茶をこぼすか」
などきわめてアカデミックな題材をネタに賭けを楽しんでいるのです。
さて我々は彼らに倣い、英国人としてこの素敵な賭けを楽しむ事にします。
簡単に言えば、順繰りに5つの事象が何回発生するか?に対して賭けをしていき、
当たれば得点を獲得、負ければ賭けチップを没収(無くなりすぎると戻ってくる)。
この繰り返しで最終的に得点が1番多い者が勝利。
問題はこの「何回発生するか」がどうやってきまるか?そのメカニクス。
実は各プレイヤーはあらかじめそれらの事象を「カード」として配られており、
それを場に出していくことで最終的な結果が確定します。
が、このカードは状況を見て握りつぶすこともでき、
賭けはこのカードを出していく途中で行うこともできるので・・・
「人のカードの出とそのプレイヤーの賭けた場所を見て後から乗る」
「あえて逆側に賭けて他者を誘導、かかったところでカードを大量放出してハメる」
など見えない駆け引きが火花を散らすのです。
かつ、配布されるカードの枚数とあらかじめ配られない=不確定要素になる枚数のバランスが絶妙で、
プレイヤーの手札を読み切っても運に裏切られる可能性もある、
実に楽しいゲームなのです。
ルールのティーチングも5分程度、初心者からベテランまで、しっかり楽しめる好ゲームです。オススメ。
欲しかった昔のゲームがリメイクされてまた遊べるのはうれしい事です。クニツィア氏の名作ゲームの一つメンバーズオンリーがデザインを変えてグループSNE社から販売されています。
会員限定(メンバーズオンリー):賭け事を楽しむイギリス人の中でも限られた人達が集まり賭け事を楽しむ場所があります。そこで行われる奇妙な賭け事を体験するゲームです。賭けの対象は以下の5種類です。
①今月ロンドンでは何日雨が降るか?
②王室のスキャンダルが何回新聞紙面に掲載されるか?
③イギリス首相は何回紅茶をこぼすか?
④何人の政治家が辞職するか?
⑤メンバーの夫人同士が同じ帽子をかぶる回数は?
それぞれの対象に1~8の賭け枠がありますが、既に他人が賭けている枠には自分は賭ける事ができません。
手札と相手のプレイを見てなるべく早いターンに重要な枠に賭ける事が重要です。
賭け率が2倍になるチップや、初めの1手目の賭け率が2倍になるルールにより大きなポイントを得て逆転の可能性もあります。このルールも賭けを面白くしています。
ご興味がありましたら、下記ブログ記事へお立ち寄りください。
ゲームの準備から遊び方を説明しています。
外部リンク:エキサイトブログとなります。
https://boardgamer.exblog.jp/30070248/
スタピー:ネクロス
スタピー:ネオ
スタピー:ひがしさいたま
スタピー:KONNO
スタピー:ネクロス
最後のラウンドは帽子以外がすべて5点越えの状態だった。そのときに配られた手札の半分が帽子(笑)
これは乗るしかない、と3倍賭けを実施。
帽子が手札の半分だよ、といったにも関わらず乗って来る人が居なかったのに切れて埋め尽くしてやった。
なお、8枚帽子はでた。
最高のギャンブル。しかし、勝つには冴えた素早い読みが必要だ!
簡単に言えば、自他共に場に出した5つのカテゴリー毎のカード総数を予想(ベット)する。
しかし、カードを出す(手番時2枚出す)だけでは証拠が少なすぎて判断に迷うに決まっている。そこで推理をさらに深める材料として、カテゴリーとカード枚数ごとに分けられた区画があり、8枚以上~5枚以上・4枚以下~1枚以下、それぞれの賭場がある。そこにプレイヤーは手番に賭けチップを置いてもいいし置かなくてもいい。そう、相手がどこにチップを置くかで、どれほど自信があるのか分かるかもしれないのだ。そこに自身の手札と照らし合わせて、どこに賭けていくか決断していく。ただし、チップを置けるのは1ヶ所につき1名だけ、つまり早い者勝ちなのだ。しかも、ローリスク(5枚以上や4枚以下など)な賭けほど点数は低く、ハイリスク(8枚以上や1枚以下など)な賭けほど点数は高くなる。このゲーム、ローリスクな戦い方ばかりでは点数がジリ貧になって負けるのだ。素早い判断と大胆な決断も必要になってくるとは、クニツィア博士!やるな!
「あいつ、あのカードを出したけど、チップを置かないってことは自信ないな?」とか「いや、チップ置いたけど、もしかしてハッタリか?」とか「あのカード出して、それと同じカテゴリーのチップを出した……よし便乗しよう」……などなど同作者の『モダンアート』と同じく、常に判断と決断のターンが目まぐるしく動く、濃密なゲーム体験になること間違いなし! 場に出るカードや相手のカードを読むことが好きな人にはホームラン級!
中古市場でプレミア価格になっていた『メンバーズ・オンリー』がリメイクして帰ってきたなら、もう「買い」でしょう!! オススメの大傑作!!
play:gameのレビュー記事 2016.02.05
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001580.html#membersonly
(記事より抜粋)手札枚数と最初に置く2枚、そして最後に捨てる1枚を考慮すると、プレイヤー数が3または5人なら32枚、4人なら34枚が場に出ることになります。これはデッキの49.2%、あるいは52.3%にあたります。ほぼ半分と考えると各カテゴリーでプラスが11枚、マイナスが2枚なので差し引きプラス9、そのうちのほぼ半分で期待値は約4.5枚となります(正確には、4.43枚、あるいは4.71枚)。
まさに「勝つのは智略走り、人出し抜けるもの!」なゲーム。早く正確な予想が大切!
【ざっくり解説】
クニツィアの傑作賭けゲーム。ルールは極めて単純で、自分の手札という形で全体の情報が断片的にわかる中、5種類のカードが何枚出るかの賭けを行うゲーム。
他人と同じベットができないのが肝。つまり「良い予想は早い物勝ち」というわかりやすいゲーム性。これだけで面白いというのだから、名作古典のお手本のような作品です。
【長所】
超シンプルなルールとわかりやすい悩ましさ。さらに厚く張ったところが当たった時の大量得点の快感もあり、わかりやすく楽しさもあります。
予想の正確さも大事で他人の賭け方、カードの出し方から手札の内容を読んでいくなどやり込んだプレイヤーは勝率を高めるような戦略を取ることもできます。行くべきところで強く賭けることも大切で決断力も大切です。
没収されたチップの返還ルールも非常に良いバランスで機能しています。初心者に厳しすぎることもなければ、甘すぎることもない。絶妙のバランスだと思います。
【短所】
飾り気のないシンプル過ぎるゲーム性でしょう。わかりやすくいうと華がないので、名作だと過剰な期待を持って接すると肩透かしを食らいます。スルメのような良さなので、じっくりと噛んで楽しむタイプのゲームです。
【個人的な評価】
相手の賭け方とカード出し方から「早く正確な予想をする」。これだけで面白いのはクニツィアゲームの1つの究極系だと言って間違いないでしょう。再販されたので多くの人に手に取ってもらえることでしょう。未プレイの人は一度は遊ぶ価値があると強く思うゲームです。
僕個人のプレイ回数は20回は優に超えており、定番ボードゲームの地位をゆるぎないものにしています。ゲームにそこそこ慣れた頃合いの人には必ず出すぐらいお気に入りの作品です。