個人的評価は9/10
スリーブはユーロサイズ×60枚とミニユーロサイズ×20枚。
ご存知クニツィア先生のクニツィアジレンマを十二分に堪能できるスルメゲー。
内容物は『商品カード(6種類✕10枚)』、『積荷トークン(6種類✕5個 / 商品カードに対応)』、『特殊カード』。
特殊カードは以下の4種類(【】は購入コスト)。
a)船:船を所有できる【10】
b)商館:商品カードを毎ターン1枚もらえる【8】
c)協定:決算時に追加で2コインもらえる【11】
d)荷役:追加で1個荷物を載せ替えられる【12】
※船以外は2枚しかなく、入手は早い者勝ち。
※複数所有している場合は枚数分の効果となる。
ゲームのルールは以下の通り。
①商品カードをよく切る。
②各プレイヤーへ船カード2枚と商品カード3枚を配る。残りの特殊カードは、種類毎に場へ並べておく。
③場へ商品カードを6枚出し、残りは山にして置く。
④各プレイヤーが順番に船へ積荷トークンを1個ずつ載せていき、全員2個載せたら準備完了。
⑤各プレイヤーが下記フェーズ1,2を実行していき、山の商品カードがなくなったらゲーム終了。この時、1番コインを持っているプレイヤーの勝利。
〈フェーズ1〉
下記の中から1つ選んで実行する。
ⅰ)特殊カードの購入
ⅱ)荷物の交換(1個)
ⅲ)何もしない
〈フェーズ2〉
フェーズ1の後、下記の中から1つ選んで実行する。
ⅰ)商品カードを山から2枚引く
ⅱ)決算する
→場に自分の商品カードを出し、『場にある商品カードのうち、今出した商品カードの枚数』✕『自分の積荷数』のコインをもらう。
※既に場にある商品カードの上に重ねて出す
※出せる商品カードは1種類。(枚数は何枚でも可)
※決算時は自分だけでなく、決算した積荷を載せている他のプレイヤーも同様にコインがもらえる。
なお、このゲームの最大のジレンマポイントは、決算時に積荷によっては自分以外もコインを得てしまう点である。この縛りにより決算のタイミングが非常に難しくなっており、他のプレイヤーを如何に利用し、出し抜き、コインを稼ぐかがポイントである。
また、決算のジレンマも中々悩ましい。これは、決算時は商品カードを入手できない為、無闇矢鱈に決算していると直ぐに在庫がなくなってしまうが、その一方でゲーム終了時にいくら商品カードを持っていてもコインに変えないと無価値であるというジレンマである。
私の文章力のなさから、上記を読んだだけではややこしそうなルールに見えるかもしれないが、いざやってみると非常に簡単であった。プレイした感じでは3人がベストな人数かと思う。あと、特殊カードの協定が強過ぎで、子供とやる際に私は購入禁止にされている。10年以上も前のゲームだが、価格も安く、短時間で読み合いを堪能できるメチャクチャ面白いゲームである。