自分の手札となる3枚の絵画を互いにオークションで売買し、それぞれの目標を満たすかより価値の高い作品を手に入れることで勝利します。プレイヤーにはそれぞれの目標・役割があるので、正体隠匿要素もあります。
オークションの際は自分の作品がいかに価値があるかを説明していきますが、そこは美術品の知識がなくてもカードの裏に説明が書かれているので大丈夫。プレイしていくうちに美術の知識もついていきます。
オークションの際は贋作でも真作っぽく(もしくは売るのをためらうように)説明をしたりと、互いにブラフをかけていきます。
真作と贋作だと微妙に説明が違い、わかってる人は説明を聞くとピンとくるのですが、わからない場合もどれが間違った情報なのかがわからないので、その様子が逆にブラフっぽく見えたりと知識があるとめちゃくちゃ有利というわけでもなく、みんなでワイワイ楽しむことができます。
互いの目標がそれぞれ違うので、情報が少ない状態でめちゃくちゃ高額で落札しようとしてるから真作だろうと自分も乗ってみたら違った!なんてこともあり、そこも知識量のある・なしをうまく埋めてる印象です。
名画の知識を楽しく学べる教材的な作品ですが、オークションであり、所持金は勝利条件に含まれないため、終盤互いに真作・贋作が透けてくると札束で殴る戦法が頻発したり、「これほしいでしょ?出品しませんけど」「欲しそうだからお金積んでもらっちゃうねー」みたいなことがあったりと資金の大切さと「裏社会のブラックマーケット」感が強まってきて割とゲスい感じに…(;^ω^)
終ったあとはなんでこの作品にこの価値がついているのか?などを解説したり、調べるとより知識が深まって「名前は知ってるけど詳しく知らない名画」について興味を持つ・知識を得るの流れが生まれ、教材としてとても良い作品でした。
自分は美術史を学んだことがある人間なので、プレイ後に「これはこういう作品で…」と説明交えて感想を言い合うところまで楽しくプレイできました。