ボードゲームで遊べる格闘ゲーム!映画のワンシーンのような臨場感ある決闘を味わえます!
【ざっくり解説】
クニツィアのフェンシング対決ゲーム。1~5の数字が描かれたカードが5枚ずつのあります。これを使って移動と攻撃(または防御)をするゲームです。
攻撃は相手が5マス以内に居れば可能です。何マス先に居るかで1~5の該当するカードを出して攻撃します。この時の防御も同じ要領です。この時、固めてカードを出しても良いです。防御の必要枚数も同じだけ必要になります。
こうして攻撃が防御されなければ1本。これを5本取るまで続けるゲームです。とてもシンプルな格闘ゲームです。画面端に追い詰められると、逃げ場がなくなるあたり格闘ゲーム感がかなりあります。面白いです。
【長所】
シンプルなゲーム性です。移動と攻撃のゲームで、攻撃されたら防御するだけです。ゲーム難易度はとても低く、気軽に遊べる部類と言えます。
いかに自分の得意な間合いで勝負するかの駆け引きも面白いのですが、数字カード3枚持てば必殺なのもわかりやすくて良いです。手札は5枚なので必殺狙いだと、残り2枚なので移動がかなり制限されるバランスも面白いです。
何より画面端に追い詰められた時の感覚が好きですね。自分の持ち距離を減らさないことが大切なゲームなので、端に追い詰まると「やられたな」という気持ちになれます(笑)。
【短所】
シンプルすぎることですね。飾り気のある要素もないので、繰り返し遊ぶと飽きやすいです。たまに合間のつなぎに遊ぶぐらいで遊ぶと楽しいゲームなので、1日のメインゲームに据えるのは不向きといえます。
あと噛み合いの要素はめちゃくちゃ強いゲームです。どちらかというと、リスクを取って攻めたほうが有利な感があるので、攻めゲー感あります。その辺も相まって気軽に遊べるので一長一短です。
【移動攻撃ルールについて】
本作には移動と攻撃を同時に行える「移動攻撃」ルールがあります。個人的にはなくてもあっても楽しいです。
たぶん多くの方は導入して遊ばれた方が良いかと思うルールです。積極的な攻め合いの方がゲームテンポも向上し、楽しく気軽に遊べます。
なしのルールもじりじりした感じも嫌いではないので、好みの差かなと思います。どちらも好きです。
【個人的な評価】
クニツィアの良作2人用ゲームだと思います。剣術の間合いの大切さがよーくわかるゲームだと思います(笑)。「間合いを制するものは剣を制する」感がメチャクチャあります。
とくに後ろに追い詰められていく感触は、臨場感あります。映画のワンシーンみたいな気持ちになれること間違いなしです。キャラ差もなく、スキル差も大きくは出ない格闘ゲームとして、気軽に遊べば良い作品かと思います。
推定プレイ回数は10~15回。ボードがマットになっている版で良く遊びました。運ゲー・噛み合いゲーの顔をしていますが、上手くリスクを取れる人がちょびっとだけ勝ち越せる感じがあって良いですね。
やや物足りない感はありますが、上級者でも初心者と一緒に遊べて、少しだけ技術差が出る。そういうゲームとしてなかなか良いゲームだと思います。