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ついに地上侵略を開始したイルカは狡猾で強力です。人間の皮を被り社会に溶け込みながら着々と魔のヒレを広げます。隣のあいつはすでに人の形をしたイルカかもしれません。追い詰められた人類は大浄化作戦を決断しました。3つの選択肢の中から真に人類にふさわしい選択肢──つまり民主主義的な『正解』を選んだ者だけを選別することにしたのです。「イルカごときに人の総意を推し量れる訳がありません!」そう高らかに作戦を宣言した首脳達の瞳は、どこか人ならざる狂気を帯びていました。究極の三択についてみんなでワイワイ話し合う和やかなゲーム...と思いきや、談合・裏切り・役職騙りなんでもありです。人の好みと性格がよく分かる欲張りセットとなっております!
邪悪なる民主主義のイルカ🐬VS我らのヒーロー サメマン。
ゆるふわ大喜利系ワンナイト人狼。テーマもジャンルも情報量がヤバイ。イラストに惹かれて購入した作品。
こんな感じで役職カード+お題カードが入ってますwith投票用サイコロ。
ゲームとしては議長が出す3択の質問に議長含んでみんなで投票して単独最多の選択肢に投票すると大体勝利するルール。なのでイルカ以外は死なないし吊られない。イルカはサメマンと同じ投票先だと殺されて票ごと消えたりする、バイオレンス。
これだけだと味気ないが、議論終了後に議長から投票をやり直す再投票権があったり、イルカだけ他の人達よりも先に勝敗判定を行えるルールがある。また、先述のイルカキラーのサメマンや単独最多無しで勝てる代わりに優雅に喋るセレブや可愛く喋るギャル、投票先が偶数なら勝てるラブマニアなどの個性的な役職が居てゲームに華を添える。
長々と喋ったので最後に簡単に良い点と悪い点を。
良い点
・イラストが可愛い
購入した理由。イルカやサメマンなどキャラがみんな可愛い。やはりイラストが可愛いのは目を引くし場所を選ばずに立卓しやすくて素敵。
・ゆるくて平和なデザイン
最多投票を目指すルールや個人攻撃が起きにくく配慮してあるシステムなので正体隠匿が苦手でも遊びやすい。
悪い点
・感性が似てると投票が偏る
問題はコレ。質問が悪いのかもしれないけども7人でプレイして全員満場一致とか普通に起きちゃう。こうなるとイルカやラブマニアあたりがメチャクチャ厳しい。ボドゲって良くも悪くも感性近い人同士で遊ぶ機会が多いのでやむを得ないか…。知らない人と遊ぶと選択肢も質問も割れたりしていい感じのゲームになる。
総合すると変わり種の正体隠匿系なので合う合わないがハッキリ出るかも。気になる人はとりあえず遊んでみると吉。
「吊りたい人」ではなく「お題カードの3択」に投票するワンナイト人狼です。
流れとしては、ゲーム開始時に一斉に投票。3分間議論したあと、議長は3人(8人プレイの場合のみ4人)に再投票権を与えるので、一斉に再投票。役職カードを一斉にオープンして判定に入ります。
「ラブマニア」(投票先が偶数票なら勝利)と「イルカルト」(イルカが勝利したら勝利)以外の役職は多数派になることが勝利条件です。しかしながら、「サメマン」と「イルカ」はほかの役職よりも先に勝利判定をするため、ただ多数派になるだけでは勝てません。そこで、
・「サメマン」と「イルカ」がそれぞれ少数派
または
・「サメマン」と「イルカ」の投票先が同じなのでイルカ脱落→1票減るので「サメマン」多数派ならず
のいずれかを狙うことになりますが、これがなかなか難しい。
ここまでだと「サメマン」と「イルカ」が有利なだけのゲームみたいですが、いわゆる市民のなかでも「セレブ」と「ギャル」はそれぞれロールプレイが義務付けられているので、ロールプレイング要素もありますし、「セレブ」や「ギャル」になりきるプレイヤーが複数あらわれてどっちが本物なんだ?といった読み合いの導線が敷かれています。
プレイ人数が少ないと「サメマン」「イルカ」以外の役職だけで多数派を作るのが単純に難しくなるので、せめて「オタク」(無条件で1.5票扱い)が加わる5人以上でのプレイを推奨します。
また、役職の種類が多めで勝利条件もわかりにくいので、インストするときは人狼にたとえたり、「ラブマニアはカップルを作って余りが出ない偶数票で勝利」「マネーパワーは民主主義の次に強いから、多数派がいない場合はセレブが勝つ」など役職名のフレーバーと関連づけて説明すると伝わりやすいです。
総評としては、
・イラストがかわいらしい
・フレーバーのパロディセンスが斜め上
・1プレイが短い正体隠匿
といった点に魅力を感じる方におすすめです。