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<本作品は委託を受けて販売している委託品です。>
三語の呪文で成立する魔術を発明した稀代の魔術師ドライヴォルテ。
その後継者の座を巡るドライヴォルテの弟子達の戦いがテーマのカードゲームです。
基本のルールは至ってシンプルで、時計回りの手番順で手札の呪文カードを使って他のプレイヤーにダメージを与えて脱落させ、最後に残った一人が勝利です。
最大の特徴は発動するスペル(魔術)を構成する三語の呪文がそれぞれ「属性」「対象」「ダメージ」を表しており、それらを組み替えてスペルを発動できることです。
一枚の呪文カードにはスペルを発動する最低限の呪文が書かれていますが、ダメージの大きい呪文は対象を選択できない、全体を対象にできる呪文はダメージが小さく属性がないので防御されやすいなど、一長一短の性能になっています。
そこで複数の呪文カードを同時に使用し、呪文の「良いとこどり」をすることで一つの強力なスペルとして発動できます。
一方で呪文カードは他のプレイヤーからの攻撃に対する防御にも使用するので、一度に呪文カードを使い過ぎるとダメージを受けやすくなり、シンプルさ故のシビアなハンドマネジメントが要求されます。
他にも各プレイヤーの切り札である特殊効果を持った「秘術」や、場に出ている同属性のカードによってダメージが増す「増幅」といった要素により、好機を窺って必殺のスペルを放つ魔術師同士の戦いを楽しむことができます。
呪文カードには「Scharlachrot(シャルラッハロート):紅緋の」「Unordentlich(ウンオルドントリヒ):秩序なき」「Gießbach(ギースバッハ):奔流」という風にドイツ語と日本語の呪文が書かれており、これらを自分の思い通りに組み合わせて詠み上げ、強力な魔術を行使するという魔術師のロールプレイも、このゲームの大きな楽しみとなっています。
制作者より、ちょっとしたプレイングのコツをご紹介します。
と言っても、カードゲームに慣れた方には自ずと考えられていることかもしれませんが……
本作はコンセプトとしては複数の呪文カードを組み合わせることを指向していますが、手札の呪文カードは防御にも使われるため、闇雲に呪文カードを消費していると他プレイヤーの攻撃を防御できずにライフを失ってしまいます。
防御の受けを広くするために、魔力補充(パス)の追加ドローを積極的に行っていきましょう。
ただし手札は7枚の上限があるので、必ずスペルを発動しないといけないタイミングが出てきます。
そこでポイントになるのが、「呪文カード1枚だけのスペルをいかに活用するか」ということです。
ということで、各呪文カードの1枚出しでの使い方を紹介していきます。
●【火/水/雷/風】【ランダム】【3点】
ダメージ3点に加えて残留魔力による増幅も起こりやすく、十分な威力を持っています。
4人~5人でライフに余裕があれば自滅のリスクも気になりにくく、序盤で最も単体で使いやすい呪文です。
ただしライフや人数が減ってくると自滅のリスクが跳ね上がるので注意が必要です。
●【火/水/雷/風】【1人選択】【1点】
1点ダメージは単体では使えないと思うかもしれませんが、案外そうでもありません。
むしろ1点という防御時の1枚2点に届かないダメージということで、「割に合わない防御をすべきか否か」という選択を相手に突きつけることが出来ます。
ライフと手札の多いプレイヤーを狙い撃ちして細かく削るのに有効です。
●【無】【ランダム】【5点】
テストプレイで友人がこの呪文カードを「さあ手札を使え」と防御させる意図で使用したのを見たときは、目から鱗でした。
生命以外の他の属性に防御されてしまう無属性ですが、5点という大きなダメージによって相手に手札消費を強制させることができます。
●【無】【全体】【1点】
1人選択の1点と同様に、1点ダメージを防御するかどうかの選択を全体に突きつけることができます。防御しやすい無属性なので、なおさら選択に迷うことになります。
上記で紹介していない呪文カードは、1枚で使用するのはあまりお勧めできないカードです。
●【光/闇】【ランダム】【1点】
優秀な防御リソースなので、この呪文カードを1枚で使うことはほぼないと思います。
基本的には防御のために持ち、攻撃に使用するのもここぞというタイミングのみが良いでしょう。
●【生命・自分を回復】【1点】
こちらも1枚で使うよりは3点・5点と組み合わせる方が強力です。
ただし、回復してライフが突出するとヘイトを集めて集中放火を喰らうので、ライフ回復のタイミングは注意しましょう。
ライフ残量で優位に立っているなら再構築まで使用せずに他者に渡る回復を減らす、といったことも意識してみるのも良いかも知れません。
最後に、ここまで防御を中心にした戦い方を推奨として書いてきましたが、時には果敢に攻めることも重要です。
特に全員のライフが減っている終盤では、捨て身の攻撃をしてみると全員が体勢の立て直しに入るので案外次のターンまで生きて回ってきたりします。
戦況が硬直しているときは魔力補充ドローまたは呪文カード1枚出しで機を窺い、好機が訪れたら複数枚を組み合わせた強力なスペルで攻め立てる、そんな練達の魔術師の戦いをお楽しみ下さい。
製作者がやっているインストです。
①導入
呪文カードと秘術カードを全種類1枚ずつ卓上に広げる。
ライフカンターカードとトークンは各プレイヤーに渡しておく。
「『三語の呪文を組み替えて戦う、詠唱バトルロイヤルカードゲーム』と銘打っているゲームです。
皆さんはドライヴォルテという魔術師の直弟子として、魔術バトルで後継者の座を争ってもらいます」
【火・ランダム・3点】の呪文カードを見せる。
(ランダム3点なら何属性でも良いですが、火の呪文が格好良いので私は火を選んでます)
「ドライヴォルテの魔術は3語の呪文で成り立っているのが特徴です。
1語目が【属性】、2語目が【対象】、3語目が【ダメージ量】を表しています」
「この呪文カードなら、『シャルラッハロート ‐ ウンオルドントリヒ ‐ シュトレームング』で
【火属性・自分も含めたランダムに一人・3点ダメージ】になります」
もう一枚、【水・一人選択・1点】の呪文カードを見せる。
(これも属性は取りやすいカードのもので良いですが、後で防御の説明をする際に水がやりやすいです)
「一方この呪文カードなら『アツールブラウ - ベゼッセンハイト - クロイゼルング』で
【水属性・一人を選択・1点ダメージ】になります」
今見せた2枚の呪文カードの文言を指さして比較する。
「呪文カード1枚で魔法を放つことはできますが、このようにダメージ3点の魔法だと対象がランダムで自分に当たるリスクがあり、一方で対象が選べる魔法はダメージが1点しかなく、一長一短の性能になっています」
「そこでより強力な魔法を放つにはどうするかというと、この二枚を同時に出して、呪文の良いとこ取りをします」
選択する単語を指差しながら、呪文を読み上げる。
「『シャルラッハロート - ベゼッセンハイト - シュトレームング』
これで、【火属性・一人を選択・3点ダメージ】の魔法になります」
次に【闇・ランダム・1点】【無・全体・1点】【無・ランダム・5点】のカードを見せる。
(もちろん光属性でも良いのですが、闇の方が格好良いので(以下略))
「最強呪文はこれです。『ティーフシュヴァルツ - グロースツューギヒ - ギースバッハ』!
【闇属性・自分以外の全体・5ダメージ】になります」
「このように、複数枚の呪文カードを組み合わせることで強力な魔法を放つことができます。
ただし、これらの呪文カードは防御にも使います。次は防御について説明します」
②防御と属性相性、生命属性の説明
ライフカウンターカードの属性相性図を見せる。
「このゲームの属性は、防御の際に参照します。例えば、火属性で攻撃された場合、
手札に水属性の呪文カードがあれば防御することができます」
先ほどの【火・ランダム・3点】と【水・一人選択・1点】の呪文カードを攻撃⇒防御として見せる。
「防御はカード1枚につき2点のダメージを軽減できます。この場合なら火属性のダメージ3点が1点になります」
卓上からもう一枚の水属性の呪文カードを持ってくる。
(先ほど出した闇属性の呪文カードを持ってきて、闇・光の説明と併せてしまってもいいでしょう)
「防御は複数枚を同時に出すことが可能です。ただし、マイナスの値になったとしても回復などはしません。
この場合ならダメージはゼロになります」
ライフカウンターカードの属性相性図の無属性のエリア(銅枠)を示す。
(一緒にその属性のカードも見せると良いです)
「属性は大きく分けて3つのランクがあります。一番下位の無属性は、他のどの属性にも防御されてしまいます」
次に、属性相性図の火・水・雷・風属性のエリア(銀枠)を示す。
「真ん中のランクの火・水・雷・風属性は、ご覧のように四つ巴の属性相性になっています。
また、上位の闇・光属性には防御されてしまいます」
最後に属性相性図の闇・光属性のエリアを示す。
「最上位の闇属性と光属性は、闇なら光、光なら闇とお互いの属性でのみ防御が可能です。
防御に使用するときは、自分以外の全属性を防御できます。」
水属性の呪文カードと闇属性の呪文カードの上部にある、防御アイコンを見せる。
「呪文カードの上部には、その呪文カードで防御できる属性が描かれています。
防御するときは、攻撃した魔法の属性が描かれた手札を探してみてください」
卓上に広げたカードから【生命属性・自分を回復・1点】のカードを持ってくる。
「特殊な属性として、生命属性があります。
生命属性の魔法はダメージを与える代わりに自分のライフを回復します」
もう一枚、生命属性以外の適当な呪文カード(1ダメージでないものが良い)を示す。
「生命属性の呪文は、1語目と2語目は他の呪文カードと入れ替えることはできません。
3語目のみ、他の呪文カードと入れ替えて回復量をアップさせることができます」
一旦卓上の呪文カードを一か所にまとめる。
「これでこのゲームの説明は7割がた終わったことになります」
③秘術の説明
秘術カードを卓上の真ん中へ持ってきて一枚一枚見えるようにする。
「次に、秘術カードです。皆さんはドライヴォルテの魔術の師範代クラスなので、それぞれ密かに練り上げた秘術を持っています。ここにある秘術カードが最初に一枚ずつ配られます」
秘術カードの適当な1枚を示して、呪文を見せる。
「秘術は単体で完成されているので、通常の呪文カードと呪文を入れ替えることはできません。
その代わりに、1枚で属性・対象・ダメージ全てが十分な性能を持っており、さらに追加効果もあります」
秘術カードの効果を1枚1枚説明する。
お勧めは【火⇒水⇒風⇒雷⇒闇⇒光】の順。
「火の秘術は【火属性・一人を選択・3点ダメージ】で、さらにダメージを与えた相手の手札を2枚、捨てさせることができます」
「水の秘術は【水属性・一人を選択・3点ダメージ】で、自分のライフを回復できます」
「風の秘術は【風属性・一人を選択・3点ダメージ】で、追加で2枚山札から引くことができます」
「この3つは【一人を選択】でしたが、雷の秘術は【自分以外の全体・3点ダメージ】です。
さらに、この秘術を防御する際は呪文カード1枚で軽減できるダメージが1点になってしまいます」
「闇の秘術は【闇属性・一人を選択・5点ダメージ】で、自分も2ダメージの反動を受けます。
この秘術だけプラスの効果がないのですが、そもそも闇属性は光属性でしか防御できないので、
ほぼ防御不可の5点ダメージと純粋に強力な魔法になっています」
「光の秘術のみ特殊で、防御のタイミングで使用します。受けたダメージを無効化して、その半分のダメージの
光属性の魔法として反射します。例えば、5点ダメージの魔法は3点で反射できます。
ただし、他の属性の秘術に対して光の秘術を使うことはできません」
秘術カードそれぞれの説明が終わったら、裏向きでまとめてシャッフルしプレイヤーに配る。
(私は裏向きで6枚並べて好きなカードを選んでもらう形にしています)
④ゲーム開始
説明に使った呪文カードも含めて全ての呪文カードを裏向きでシャッフルし、各プレイヤーに5枚ずつ配る。
「初期手札は5枚です。手札上限は7枚になります」
呪文カードの残りを山札として卓上の真ん中に置き、ルール説明書を取り出して1ページ目の右下【手番の進行】のフロー図を見せる。
「プレイヤーの手番はこのように進めます。まず手番の最初に一枚山札から引きます。
次にメインフェイズとして魔法を発動するか、またはパスしてもう一枚カードを引くことが出来ます。
「最後に終了フェイズとして、7枚を越えた手札を捨てて調整します。このタイミングで捨てれば良いので、この前のフェイズでは手札7枚の状態からカードを引くことは可能です」
「終了フェイズは他にも処理がありますが、それについてはゲームを進めながら説明します」
インスト者がプレイヤーとして参加している場合、インスト者がスタートプレイヤーとして手番の流れを説明する。
(不参加の場合は適当な方法でスタートプレイヤーを決めて、支援します)
「最初は説明のために私がスタートプレイヤーをします。まず一枚引きます」
次にメインフェイズで、手札から必ず2枚以上で魔法を発動する。
最もお勧めなのは【無・全体・1点】+適当な属性の呪文、なければ適当な組合わせで良い。
(全員未経験だと一人選択が難しいので、『一人選択ですがランダムに決めます』とすることもあります)
「呪文カードを2枚使います。『シャルラッハロート - グロースツューギヒ - シュトレームング』!
【火属性・自分以外の全体・3点ダメージ】です」
攻撃を防御するかを問いかける。
「火属性なので、水か光か闇の呪文カードがあれば防御可能です。防御は自分の前に縦向きで出してください」
防御とダメージの処理が終わったら、終了フェイズの説明をする。
「終了フェイズでは、まず自分の場の無属性のカードと横向きのカードを捨て札にします。
次に、縦向きで置いてあるカードを横向きにして、手札が7枚を越えたら捨てて、次の人の手番になります」
そのまま次のプレイヤーの手番には移らずに、横向きにした呪文カードを示して残留魔力と増幅の説明をする。
「この自分の前にある横向きのカード、次の自分の手番の終了フェイズで捨てられるまで残るわけですが……
何に使うかと言うと、魔法の発動時に同じ属性の呪文カードを参照します」
他のプレイヤーが防御で呪文カードを出していたら、それも含めて全体を指し示す。
(初手に属性付の全体攻撃をして防御してもらうことで、この増幅の説明が分かりやすくなります)
「全プレイヤーの前に置かれているカードを『残留魔力』と呼びます。
残留魔力と、その手番で使うカードに同じ属性が3枚ある毎に、その属性の魔法のダメージが1点増加します」
「合わせて6枚あればプラス2点です。また、同じ属性の呪文カードを2枚出すことで残留魔力が1枚の状態から1点の増幅を得ることも出来ます。同じ属性の3枚出しもルール上は可能です」
ここで質問があれば回答して、次のプレイヤーの手番へ。
以降は適切なタイミングで増幅や防御が可能な属性を伝えたり、終了フェイズの処理をサポートしていく。
⑤ゲーム中に説明すること
・対象が【自分を含むランダム】のスペルを初めて使用するタイミングで、ダイスでの対象の決め方を説明する。
「ランダム選択の時はダイスで決めます。自分が【1】で時計回りに2,3,4と数字を割り振ります。
(4人の場合)5,6は振り直しです。人数が減って3人になったら、数字を複数割り当てます」
「【1】の目で自分がダメージを受けるときは、防御はできません」
・ある程度プレイヤーがダメージを受けてきたら、脱落時のルール(ボーナス)を説明する。
「ライフがゼロになったら脱落です。攻撃を与えたプレイヤーは脱落したプレイヤーから手札を一枚貰えます。それ以外のカードは捨て札になります」
・誰かが秘術を使用したら、秘術の後処理について説明する。
(なるべく早いタイミングで自分で使ってしまうのがベスト)
「使った秘術は通常の呪文カードと同じように自分の手番の終了フェイズで横向きになり残留魔力として自分の前に残ります。その後一巡して、捨て札になります」
・秘術カードが捨て札になったタイミングで、山札の再構築について説明する。
「今、秘術カードが捨て札になりました。この山札がなくなったら、引けなくなったタイミングで捨て札をシャッフルして新しい山札にします。そうすると、秘術カードが新しい山札に入ります」
「山札から秘術カードを引いたら、その秘術は初期に引いた人でなくても発動できます。
皆さんは師範代クラスなので、秘匿されてきた秘術も一度見てしまえば使いこなせるのです!」