一言インプレ
「これは経済ゲーではない。焼き畑農業的エリアマジョリティ!」
感想
小さな町からスタートしてアメリカ全土に自分の店舗を展開していくぜ!というのがパッケージから伝わってきて一目ぼれ。即ポチり。自分は経済を題材にしたゲームは好みなんです。(好みなだけで上手ではない)
ゲームがやってきて、なかなか遊ぶ機会がなかったのですが、やっと先日遊ぶ機会がありました。というわけで、そのファーストインスピレーションです。
洗濯、ホテル、ハンバーガー、ホテル、自動車整備、コーヒーショップの異業種によるフランチャイズ事業の拡大競争をテーマにしたゲーム・・・とパッケージから想像していました。でも、考えてみれば、自動車整備と洗濯屋の事業がバッティングするか?この辺からモヤモヤします。
まぁ、フランチャイズ事業に興味がある情報弱者を食い物にしていくゲームだということで納得しましょう。(酷い)
通常、ゲームは前半から後半に向かっていくに従い、ゲームの動きはダイナミックに拡大して行くのが通常です。ですが、このゲームは中盤を過ぎたら資金が枯渇していき展開がショボクなっていくのが特徴。
都市に店舗を展開すると、それに応じて収入があるのですが、同一都市内に店舗が多くなると収入が減っていきます。他のプレイヤー同士の競争で店舗が増えて収入が減るのは理解できますが、自分の店舗を同一都市に複数展開するとこれもやっぱり減っちゃう。なんで?(^^;
で、都市の清算をするとき、都市内1位プレイヤーの店舗は強制的に1個しか残らないのに、他のプレイヤーの店舗はそのまま残りますので、エリア内競争では都市内1位を取ったプレイヤーが不利になる理不尽。(^^;
また、エリア清算時にエリアタイルを盤上のトラックに配置して、トラック上で決められた得点を得るのですが、その得点を得るのはエリア1位プレイヤーではなく、エリア清算のトリガーを引いた手番プレイヤーが得ます。んん?(^^;
おまけにエリアトラックに書かれた得点は2~4点とあるのですが、その順番はランダムじゃね?という配置。
なんか、経済ゲームと思い込んで遊ぶと「なんでそーなる?」がたびたび起こるので、ゲームのテーマとルールに乖離をを感じちゃうのです。
なので、ルール自体は量も難易度も大した事のに、インスト時にプレイヤーに理解をしてもらうのに苦労します。ある意味インスト力が試されるかも!?
最後に
個人の感想としては、拠点を繋ぎながらアメリカ全土を縦横無尽に店舗を拡大していくのは見ていて楽しいですし、次回プレイ時の攻略方法を考えるのも楽しいです。ですので、自分はリプレイをしたいゲームと思いますが、先に述べたテーマとルールの乖離が気になります。
エリアを制圧し、その間に貯蓄した資金で次のエリアの制圧に向かう。俺は過去を振り返らないぜ!彼らが通った後にはぺんぺん草も生えない戦場になるだけ・・・あ、ある意味フランチャイズ事業に通じているかも!?(悪意ありあり)
というわけで、これは「経済ゲーム」ではなく「焼き畑農業的エリアマジョリティ」と思って遊ぶのがよろしいか思います!(余計にイミフ?)