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ゲームマーケット賞2017で見事大賞に輝いた「8ビットモックアップ」のデザイナーのゲームマーケット2018春の新作。
内容は、とてつもなくシンプルにまとまった街づくりカードゲーム。
ゲーマー向けにいえば、建築だけをやる「サンファン」みたいなゲーム。
元々、デザイナーの子供さん向けにつくられたゲームのようで、登場する建物はその子供達が建てたい建物で構成されているみたい。
また、ルールには大人向けと子供向けの両方が掲載されており、ボードゲームファンにも楽しめて、カジュアル層や子供と遊ぶファミリー層にもしっかり配慮しているところが素晴らしい。
カードもコンパクトで可愛らしく、また、お金となるチップはかなり豪華でこれだけでもかなりワクワクさせてくれる。
内容は本当にシンプルで、手番には「お金が入る」➜「場のカードを交換する」➜「建物をお金を払って1枚建てる」の繰り返し。
お金は建物によって、毎手番生み出してくれる利益があり、建物を建てるには、お金が必要なのだが、それだけでは勝てず、「人口」と「幸福度」の2つを高めなければならない。
もちろん、この「人口」と「幸福度」が高い建物もあるので、それを建てればいいのだが、だいたいそのような建物はお金を生み出さないので、いつ得点を上げる方に切り替えるかが悩みどころ。
建物を誰かが10個建てたら終了で、「人口×幸福度」が勝利点となる。
※ちなみに子供ルールだと、「人口+幸福度」という簡単ルールになっている。
他にも早いものがちでとれるインフラカードがあったり、手番の最初に最大3枚捨てて、場札を入れ替えて購入できたり(カードの裏には価格が3段階で書いてあって、ある程度、価格は推測できるのも見通しがよくて良い)するところもいい。
ただ、ゲーマーには、初プレイ時は楽しめるであろうものの、めくり運やカードの展開の少なさで、やりこみ要素があるかと言われると微妙な気はする。もしかしたら、あるかもしれないけど、今のところはそう思わなかったかな。
まぁ、ゲーマー向けではないのは、ルール的にも見た目的にも明らかなので、それはそれでいいと思う。ちなみに自分はまぁ、どちらかといえばゲーマーなので、いい面はいろいろあうと思うものの、さすがに刺激がちょっと足りないので、ゲームだけみれば評価は5かな。
だが、ルールに無駄がなく、イラストも可愛く、コンポーネントもよく、カジュアル層にはバッチリなカードゲームであり、そういう意味での評価を加えると、+1の評価となるので、ボードゲームを全く知らない友人や家族と気軽に遊ぶゲームとしていいんじゃないでしょうか。