9種類あるスパイスのうち3種を集めてカレーを作るゲームです。
スパイスの買い方が変わっていて、各種スパイスが描かれたボード上にポーカーチップを投げ入れ、イラストの上に乗ったチップの額で一番多い人が購入できるというシステムなのですが、これがなかなか面白い。
お題となる3種のレシピは公開情報であるため、当然その必要な3種のスパイスに人気は集まります。購入するためには自分のチップを上手いことスパイスの上に乗せなければならず、人のチップがあったら邪魔なので、チップの投擲による熾烈な場所取り争いが展開されるわけです。
弾いて弾かれて、思わぬところで購入の権利が発生したり、購入できるのはいいけど当初の予定よりはるかに高くついてしまって結局諦めることになったり、プレイヤー間の干渉が直接的で激しいので、まさにボードゲームしてる感が非常に大きいです。確実なわけではありませんが逆転が可能な要素もあるため終始前向きな気持ちでゲームに臨むこともできます。
ルールに関しても小難しいところはなく、見た目、プレイ感もろもろ併せて初心者にお勧めのゲームだと思います。
ただ、チップを投げる際の技術差があまり大きいと勝負にならないので苦手な人は楽しめないこともあるでしょう。本来なら厳正であるべきでしょうが、苦手そうだったり負けてたりするプレイヤーに対しては料理長(スタートプレイヤー兼チップがスパイスに乗ってるかの判定をする役)は甘めの判定をしてあげてほしいところです。