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ファウナをはじめとする人気ゲームが多いものの、あんまり日本に流通しないゲームも多かったりするメーカーの2017年カードゲーム3部作の1つ。
3部作の中では、90年代にあったようないわゆるドイツゲームと呼ばれていたようなシステムが特徴。
プレイヤーは蛇使いとなって、蛇を集めるのだが、手番になったら、餌カードをを出して、全員が出したら、数字が大きい人とっていくタイプのゲーム。
ただし、ただ大きい数字を出せばいいのではない。数字が1番大きい人は1番大きい数字の蛇をとるのではなく、プレイヤー人数分並べられた蛇の"先頭"の蛇を強制的にとるからだ。もちろんマイナス点の蛇もいるので、蛇の順番によっては出来る限り小さい数字を出したいときもあるが、マイナス点をプラス点に変える蛇使いカードもあるので、順番はとても大事。
これだけだと単純で面白くなさそうに見えるが、ここにもう1ひねりを加えているのが、90年代のドイツゲームを感じさせてくれる。
それは、このゲームで使う餌カードには、色があって、他の人と同じ色のカードを出すと、どんなに数字が小さくても、多い色の人から順に先頭からカードをとるルールになっているのだ。
おまけに、裏の色が表面とリンクしているので、他のプレイヤーから自分の手札の色は全て見えている。よって、あの人はあの色を持っているから、この場面であれば、出してくれるのでは!?みたいな予想をしながらカードを出していくのが面白い。
至って90年代のドイツゲーム的なゲームで、普通といえば普通なのだが、裏面の色がわかるシステムと色がかぶると強くなるというバッティングシステムが気に入ったのでこの評価。
ちょっと一昔前のドイツゲームを思い出させてくれるという意味で、古参には「なんとなく懐かしい」みたいなウケは予想されるが、最近の人たちにウケるかどうかは気になるところ。
まぁ、90年代のドイツゲーム的なゲームで生き残っているのはベストセラーしかないので、それらと比べてしまうともう1歩感は否めず、あまり話題にならないかもしれないが、ユニークなシステムではあるので、気になる人はやってみてもいいと思うゲーム。