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ホテルオーナーとなって、素晴らしいホテルの建設を目指すカードゲーム。
シンプルなルールと素敵なイラストで個人的に推している「ジュゲムスタジオ」の作品。
ルールはこれもシンプルで、手番には手札を2枚引いて、1枚場に捨てる「リサーチ」と、最低2枚以上のカード(場にあるならそれをとってもよい)を自分の前に並べる「建設」のどちらかを行うだけ。
山札がなくなったらゲーム終了で、6種類ある得点カード(5〜10点)のそれぞれを誰が自分の前に1番多く出したかを確認し、一番多く出している人だけ、その数字の点が入る。
※1位がかぶると、枚数だけ点が入る。
この得点と、ホテルが一番高い人へのボーナスや部屋の種類が少ない人へのペナルティを加えて、合計点が一番多い人の勝ち。
カードの中には、ジョーカーカードがあり、どの建物としても使えるが、1位になってもならなくても−3点をくらうというかなりリスキーなカードがあり、ゲームを盛り上げてくれる。
ちなみにこのジョーカーカード、なぜか裏向きのイラストが微妙に違っており、意味がなくはないが、実際、そこまで影響することでもないので、なんで入れたのだろうかとちょっと疑問に思った笑
また、追加ルールで、場に2枚以上出されてないと、それを加えて建設できないハイシーズンルールやカード自体に1点がついているVIPルール(これは第2版で追加されたみたい)があるのでなれてきたら、こっちもプレイしてみると、違った味わいを体験できる。
個人的に、ハイシーズンルールは、結構プレイ感が変わったので面白かったが、VIPルールは、カードの引き運に結構左右されてしまうと思ったので、どっちでもいいかなとは感じた。
※ただ、VIPカードのイラストがちょっとだけ違っているところの細かいこだわりはいいね。
あと、他の人が捨てるカードが、かなりゲームに大きく影響するため、あまり考えない人とやってしまうと、次の人が有利になり、かなりプレイヤーにバランスが依存している気はする。
このため、かなり差が出ることもあり、ひどいときは、0点の人が出たりするときもある。
そのちょっとプレイヤーにバランスを求めてしまっている感に、そのバランス感がゲームの勝敗に大きく影響してしまっていることをふまえると、ゲーム自体の評価は5といったところ。
なので、ゲームに対する意気込みが同じくらいの人でやるのが望ましいと思う。ガチな人とあまり考えない人が一緒になってやるのはちょっと好ましくないかも。
と、ちょっと厳し目の評価になってしまったが、シンプルなルールと素敵なイラストは相変わらず健在で+1点とした。
「ジュゲムスタジオ」のゲームはガチでやったりするゲーマーには向かないが、普段、ゲームをやらない人たちに素敵なイラストがとてもウケるので、貴重な存在だと思う。
パッケージがいいなと思った人や普段ゲームをやらない人となにかいい感じのゲームないかなと思っている人にオススメのゲーム。