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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2024年~

シェイズオブセブンazukiさんのレビュー

317名
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17日前
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こんなゲームだ

・敷き詰められたカードの上でコマを動かし、カードを集め、7色のカードをロックしろ
・攻めるのか、守るのか、はたまた干渉を避けて立ち回りライバルを出し抜くのか
・麻雀と囲碁、将棋を合わせたようなTCGというよりSLGやアブストラクト寄りのゲーム性

こんな人におすすめ

・SLGのような戦略ゲームが好きな人
・クランクのような盤面✖️カードゲームみたいなシステムが好きな人

こんな人にはおすすめしない

・TCGのようなキッチリしたカードゲームをやりたい人(カードゲームというより麻雀や囲碁寄り)
・運要素を排除した完全なアブストラクトゲームをやりたい人

概要

無名状態からクラファン実績が600%オーバー(600万超)集まったという驚愕の数字を叩き出したゲームという話題が優先されますが、プレイしてみて納得の面白いゲーム性でした。今日は作者様から公認をいただいた普及協会会長として、簡単なレビューを投稿していきたいと思います。

勝利条件は「7色のカードを集めて並べるだけ」なのですが、それがなかなか難しいという形です。
コマが動き回って互いに干渉をするので、ただカードを集めるだけで勝てないという点でも新感覚といえます。基本的なゲームシステムについては次項から書いていきます。

ゲームシステム

ここからはゲームシステムについて話をしていきます。特徴的なので極力有名タイトルなどと合わせてゲーム性を理解いただければと思います。

カードの種類はそんなに多くない

基本カードは「7色(赤 橙 黄 緑 青 桃 紫)✖️2種類(カード)✖️7枚」➕「虹色7枚(全て同じ)」➕「白と黒を合わせて7枚(白が2種類✖️2、黒は効果が違うカードが3枚)」で山札を作ります。(作者様曰く黒のカードは強力すぎるので場合によっては除いても良いとのこと)

あとは、各プレイヤーの固有の能力となるファーストカードが7色各1枚ずつ、条件を満たすともらえる強力なエターナルカードが7色各1枚ずつあります。これらのカードは手札の同色カードを規定枚数消費することによって効果を発動する特殊なカードになります。この14種類を加えても合計34種類のカード。ということは私の最推しゲームドミニオンの基本セット(2版)とカードの種類は全く同じということになります。

数回回してカードを読めば基本のカードの能力はある程度覚えてしまうと思います。それぐらい種類は少ないです。

カード上を駆け巡ってカードを集める

ゲームの準備で基本カード112枚をシャッフルしたのち、そのうちの半分に満たない49枚を盤面に並べます。プレイヤーはその盤面をキューブと呼ばれるコマを動かして移動先のカードを集めていくというのが主なこのゲームの流れです。

基本的に自分のターンに移動マス数は1マスだけなので獲得できるカードも基本は1枚です。つまり「ドローの機会が少ない」です。

その中でゲーム終了条件を満たすためにいかに効率よくカードを集めていくかというところもポイントになります。

カードによってはシンプルに山札からカードを引けたり、マスに設置されているカードを重ねて増やすことができるカードであったり、自分や相手を強制的に移動させたりすることによってドローの機会を増やしたりすることができたりと様々な効果を持ち合わせています。その組み合わせを考えるのも楽しいですね。

コマ同士がぶつかると強制送還?攻めと守りのバランスを考えろ

各プレイヤーは各辺の中央のマスがゲームの開始地点に設定されており、そこを「ゲート」と呼称します。

プレイヤーはカードが並べられた盤面を上下左右(斜め移動は✖︎)に移動しながらカードを集めていきます。

プレイヤー同士の直接的な干渉要素としては主に2つあり、「コマ同士の接触」と「相手ゲートへの侵攻」の2通りです。

「コマ同士の接触」というのはその名の通り、隣に相手のコマがある状態で自分のコマを相手のコマに接触をすることで強制的に相手のコマをゲートに強制送還することができ、なおかつ手札を1枚奪うことができます。(ちなみにその時には自分は元いたマスから動けないため移動ができない)

「相手ゲートへの侵攻」は自分のコマを進めて相手のスタート地点であるゲートまで侵攻をすると数々のメリットを得られるというものです。具体的には「相手の手札の半分を奪いとる」「強力なエターナルカードをもらうことができる」というものです。ハンドリソースが尽きがちなこのゲームにおいて手札を奪い取れる効果は強力この上ないです。

ただし、1つ注意点があり「移動先にカードが設置されていないとそのマスに移動することができません。」

これを利用した戦略としては自分のゲート周りのカードを先に集めておいて相手の侵攻を遅らせたりすることで時間稼ぎ等ができるということです。ガンガン言って攻めてもいいし、ある程度遠回りしてでも守りを固めたり、そこの攻めと守りのバランスは非常にSLGや将棋寄りだと思います。

ラスト1枚になってからがさらに面白い

このゲームの勝利条件は冒頭で「7色のカードを集めて並べること。」と言いましたが、これがなかなかに難しいです。

まずゲームの初めにスタートカードを選び、その色は初めから並べることができます。ちなみにゲーム内ではこの並べる行為のことを「ロック」と言いますので以下はロックと統一します。つまり勝利条件は「7色を自陣にロックすること」というのが正確な言い方になります。

ロックの条件も原則【自ターンの開始時に1枚しかロックができず】、ロックしたカードはスタートカードとエターナルカード以外は手札として使うことができなくなります。

賢いボードゲーマーの方なら察していただけると思いますが、つまり「ラスト1枚状態になってから1周は回ってくる」ということです。このラスト1枚になってからの1周が楽しいんですよ。

そこに至るまで積み上げたものや戦略がものを言い始めます。中には露骨にそのラスト1枚のロックを阻止するカードがあったりするのでこれがまた面白いです。

総評

話題に違わぬ面白さがありました。そして雰囲気ゲーではなく超戦略的ボードゲームです。プレイ時間の割には満足度が非常に高い作品となっていますので是非お持ちの方は軽率にいろんな会に持ち寄ってプレイしてみてください。

拡張とかでカードの種類が入れ替わるとまた遊ぶ感覚が変わってくるんだろうなぁと思います。是非とも期待しています。

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