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  • 1人~4人
  • 120分前後
  • 15歳~
  • 2023年~
326名
5名
0
12日前

「謎を解きたい欲」を満たしてくれる心地よい協力ミステリー

【評価8/10】

本作はグループSNEの「卓上探偵団」シリーズ2作目です。

「卓上探偵団」は小説の探偵物・推理物のように、絡み合った謎を解き明かし真相に至ることを最終目的としたゲームです。

一応、最後の謎の回答を全員で答えたのち、どこまで真相に迫ることができたかによって得点が決まるゲームとなっています。基本的には謎を解き真相に迫れれば高得点となるため、意識も脇にそれることなく謎解きに集中出来ます。

では、以下でネタバレなしのレビューを書いていきたいと思います^^


<気分は探偵チーム>

執筆時点(R6年5月)で、こうした謎解きはマダミスこと「マーダーミステリー」が主流です。ただ、マーダーミステリーの場合は各自の役割が秘匿されており、基本的には犯人がプレイヤーの中にいるものが主流です。犯人役の場合は自分の正体を隠さなければならない事が多く、犯人役以外の場合は謎を解くだけではなく秘匿された犯人の正体を突き止める必要があります。

しかし、仲間を疑ったり、自分が嘘をつくことにはストレスがかかるものです。こうしたストレスを心地よい負荷と感じられる層も勿論いるでしょうが、一方で謎解きが好きな人が必ずしも正体隠匿も好きという訳でもありません。

このような嘘をついたりつかれたりする事を苦しい負荷と感じ、謎解きは嫌いではないけどマダミスは必ずしも得意ではないという人という層も一定数いると思うのです(ソースは私の友人)。

「正体隠匿はあまり得意ではないけど純粋に謎解きを遊びたい」

本作はこうしたニーズに応える作品となっており、プレイヤーは全員同陣営の完全協力型となっています。これによってプレイヤー達はストーリーの主軸である謎に意識を集中でき、マダミスとはまた違うタイプの濃密な時間を過ごすことが出来ます。

「○○の情報を見ようよ!」と誰かが言った時に「こいつの真の目的は何だ?本当に同陣営なのか?」などと考える必要もない訳ですね 笑

本作では純粋に「真相に迫れそうな情報はどれか」を話し合うことができます。気分は探偵チームです!


<脱出ゲームとは違う、ストーリーの謎解き>

こうした「謎解き」には脱出ゲームの系譜も含まれていて、広く言えば本作もデックスケープもEXITも同じ「謎解き」のジャンルに入れられるのだと思います。

ただ、脱出系は一つ一つの細かな謎、クイズを連続で解いていく感覚なのに対し、本作では「ミステリ小説的な謎」を解き明かす感覚があります。推理小説などを読みながら犯人はこの人じゃないかな?動機はこういう線じゃないかな?等と考えながら読む感覚に近いですね。

本作ではストーリー上の謎が上手く練られており、情報の欠けがあると完全な真相に辿り着くのは難しくなるものの、調査を進めさえすれば大筋の流れはある程度見えてきます。また、最後の真相を知った時に「ああ、そういうことか!」という納得感があり、自分の中でもストンと落ちました。

プレイ時間は最初の説明も含めて2時間半程度でしたが、良質な映画を見たような充実した気持ちになりました^^ ラストの得点はあと一歩!とはなったものの、遊んだ3人みんなの評価は「良いゲームだったね!」で一致したのです。


<弱点>

さて、ここまで本作の特徴と良いところを見てきましたが、弱点も皆無ではない、と一応言っておきましょう。

まずは「謎解き志向には幅がある」という点。上でも書いた通り、クイズや頭の体操のような細かな謎をどんどん解いていくものも「謎解き」という言葉には含まれるため、こうした嗜好を持っている方も本作を手に取る可能性があるかもしれません。こうした点にはご注意いただきたい。

もう一点は協力ゲームとは切っても切り離せない奉行問題です。このゲームだけの問題ではないのですが、恐らくこの手のゲームは得手不得手があります。話がやや膠着した時に一人が引っ張るような形になってしまう事もあるかもしれませんが、その場合他の人が置いてけぼりになってしまう危険性もある。

ただ、これらのリスクを乗り越えて参加者の皆が本作の織りなす世界観に浸ることができれば、至福の充実した2時間を過ごせることは疑いありません^^


以上です。最近はリリース作品が多い中でちょっと古くなった経った作品はどんどん過去に埋もれがちですが、本作はストーリーものの謎解きミステリーとして「時の流れで腐ることのない良作」だと思いました。1度しか遊べないのは残念ですが、ジャンルの説明を聞いて興味が湧いた方、「お互いに疑い合うマダミスはちょっと違うんだけど犯人探しとかストーリー的な謎は解きたい欲はあるんだよね〜」と思う方はぜひ遊んでみてもらえたらと思います。

長文乱文失礼しました。最後まで読んでいただいた皆様に感謝します。皆様の良きボドゲライフに貢献できれば何よりです^^

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