マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~4人
  • 45分前後
  • 10歳~
  • 2013年~

カフェ メランジェ荏原町将棋センターさんのレビュー

176名
4名
0
2年以上前

「カフェメランジェ」は喫茶店ボードゲームです。文字通り古参となってしまった「オールドタウン」の新種改良です。内容は、プレイ感は全然違いますが、「クリプティッド」のイメージです。

単調だった「オールドタウン」のシステムから、得点計算を改め、言語依存を0にし、効果カードを取り入れ、難易度をアップさせました。


オーストリア、ウイーンの「カフェセントラル」を舞台にした演繹的推理ゲームです。カードマネジメントによる完全な消去法ですので、論理学が好きな人にはハマります。

「カフェセントラル」には、フロイトをはじめとする沢山のオーストリアの著名人が集まってきます。

プレイヤーは、6人の客(親族?)を、著名人と同じテーブルの席に座らせ、一緒に話をしたりサインを求めたりします。

VPは主に3つ。最終時に、相席した著名人が持っている数値×自分の客それぞれの持っている倍率。相席できた客は全て計算し合計します。また、自分の6人の客自身もそれぞれVPを持っていますので、相席していなくても着席した時点でそのVPが貰えます。また、著名人は、スタート時すでに3〜5人着席していますが、ゲーム中も、新しい有名人が予約を入れてきます。この著名人を着席させるだけでもVPが貰えます。あとは、効果カードにある即時VPです。

↑ 内装好きな人なら「おおっ」と言うヘリンボーンのフローリングの店内。これだけでボードのデザインは合格だ。テーブルの形は3種類、正方形、大テーブル、円。テーブルの色も3種類、白、茶、薄紫。椅子の色は4種類、黄緑、オレンジ、紫、ターコイズブルー。4人プレイスタート時の店内の様子。静かだ……


この計10種類はカードになっており、手番では、手札のカードを1枚出し、該当の椅子に予約をすることができます。予約の方法は、例えば「大テーブル」のカードを出したら、全ての大テーブルの全ての椅子に、マーカーを置きます。2枚目に「茶色テーブル」のカードを出したら、茶色以外のテーブルの全ての椅子にあるマーカーを取り除きます。そして3枚目に「オレンジ椅子」のカードを出したら、それ以外の色の椅子にあるマーカーを取り除きます。そうすると、三段論法で、マーカーは必ず一つだけ残ることになり、座席が確定します。(要は、座席は、テーブルの形、色、椅子の色の3種類のセットで決まるのです)。そして、6枚の客タイルのうち、任意の1枚をその座席に配置し、配置VPを貰います。

中盤になると、客や著名人の確定した座席が多くなり、3枚出さずとも、2枚で確定し始めます。終盤は、1枚や0枚(連鎖)で確定することも。

手番では、

A 手札を1〜3枚プレイする(最後に手札1枚補充)

B 手札3枚補充

のいずれか。補充は公開4枚のチケライ方式。補充の際は、効果カードを(1枚だけ)含めて引くこともできます。

各プレイヤー、予約は2席分、同時進行することができます。また、全く同じシステムで2人の著名人も予約をしているので、手番では、自分の客のためにカードを使うだけでなく、この著名人の確定のためにカードを使うこともできます。著名人の席を確定させた暁には、その著名人の配置VPを貰うことができますが、それよりも大きいのは、自分の客の座っているテーブルに引き寄せること。こうすれば、自分の客を著名人のテーブルに相席させることが難しい場合でも、著名人の方をコントロールして相席させることができます。

↑ マーラー夫妻がやって来た。夫は、掛けられる数3なので、この灰色のマーカーを確定させ、自分の客のいるテーブルへ連れて行きたい。特に「×3」の客を置いている緑プレイヤーは、この左下隅に座らせることができれば、著名人2人を独占し、終了時3×1+3×3=12VPが手に入る!


著名人には、一人だけ、相席すると「−1」という数値を持っている人がいます笑。私は、この人物の存在が大好きで、この人がいるテーブルには、当然誰も相席させたくありません。あるいは、途中から現れると、「こっちのテーブルに座るな」ということで、プレイヤー同士で擦り合いが始まります笑

↑ 赤の手番。もしここで黄緑の椅子カードを、紫色テーブルの列に追加すると、(2枚のカードで)右上隅の正方形テーブルに確定する。しかし、ここには、不人気の有名人「−1おじさん」が居座っていたのだった……


なお、この時、もう一つの予約席(正方形&茶色)の方に3つ目の条件として黄緑の椅子は追加できません。黄緑の椅子が無いからです。予約が一つも残らなくなるプレイはできません。


ゲームは、著名人を含めた21人目の客が着席した時、終了フラグが立ちます。

効果カードには、「著名人同士の席を交換」「自分の客2人の席を交換」「予約中の任意のマーカーを1つ取り除ける」など、強力なものもあります。しかし、序盤、中盤、終盤で1枚ずつ、つまりゲーム中3回しか使えません。

「オールドタウン」と違って、勝負は小場です。1、2VPも大切にしないといけません。また、−1おじさんや効果カードの分シビアとなり、慎重に読みを入れる必要が出てきました。


「メランジェ」とは、「ウイーンブレンド」と呼ばれるウインナーコーヒーのことで、味はカプチーノに近いそうです。


ウイーン第一地区にある高級カフェ「セントラル」へ、有名人に会いに、いや、極上のブレンドを飲みに、いらっしゃいませんか。

この投稿に4名がナイス!しました
ナイス!
18toya
つっちー
いぬた
きむにぃ
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
シェアする
  • 10興味あり
  • 40経験あり
  • 8お気に入り
  • 24持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

荏原町将棋センターさんの投稿

会員の新しい投稿