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  • 1人~5人
  • 30分~45分
  • 13歳~
  • 2016年~

ヴァレリア:カードキングダムグレンさんのレビュー

281名
2名
0
6ヶ月前

サイコロを振って拡大再生産してモンスター討伐をするゲームです。ゲームシステムとしては『街コロ』によく似ていて拡張もいくつか出ています。

2024年05月時点で日本語版は発売されていませんが、有志の方が和訳をネットにアップされており、言語依存はそれほど高くないゲームですので、そちらを参照すれば本作は問題なく遊べます。


■概要

・ヴァレリア王国はモンスターから侵略を受けており、プレイヤーは領主となって様々な職業の領民を兵として雇いモンスターを撃退します。功績を挙げて最も勝利点を稼いだプレイヤーが勝利となります。

■ゲームの流れ

・領民カード、領地カード、モンスターカード、それぞれを所定の種類ごと山札を作成して、ディスプレイとします。

・領民カードは1〜12までの数が書かれており、対応するサイコロの目が出ると資源をもたらします。まず初期領民カードとしてディスプレイとは別に自分の場に5(農夫)と6(騎士)の領民カードを置きます。

・手番ではサイコロを2個振ってそれぞれの目と合計した目の3つの数字で判定します。自分の場の市民カードの数字とに合致する目があれば、左側に書かれた資源を獲得します。自分以外の手番でも合致する目が出れば右側に書かれた資源を獲得します。

・資源は3種類、金と武器とマナがあります。金は領民カードあるいは領地カードの購入に使います。武器はモンスター討伐に使います。マナもモンスター討伐に使いますが、それ以外に金と武器の代わりにも使えます。

・領地カードは即時あるいは常駐の特殊効果と勝利点を得られます。モンスターは討伐すると様々な報酬と勝利点が得られます。

・プレイヤーの人数によって異なりますが所定の数の山札が尽きたらゲーム終了プラグが立ち、ラウンド終了後に勝利点を計算してゲームは終了します。


■良いところ

・テーマ

モンスター討伐というのは、小学生の男の子をグイグイ惹きつける魅力があります。ウチの息子にこのゲームは大当たりでした。

・ゲームシステム

『街コロ』に似ていますが最初からサイコロが2つ振れて、各々の目と合計の目の両方で収入が得られるため、序盤から資源がドンドン増えていきます。街コロに比べると序盤に場が停滞してしまうことが少ないです。領民カードを買い足すことで目が出た時の収入が増えていく拡大再生産的な要素が楽しいです。

・勝利点の集め方

モンスターを倒して勝利点を稼ぐというのが基本ですが、ゲーム開始時に配られる公爵カードというのがあり、プレイヤーごとに最終得点計算で得られる勝利点の条件が異なります。それによってどの職業の領民を多く雇うか、どのモンスターを優先して倒すのか、なかなか考えどころがあります。

・リプレイ性

旅行カード、領地カード、モンスターカード、公爵カードには複数の種類があり、組合せを変えることで毎回異なる展開となり何度も楽しむことが出来ます。拡張セットを買えば更にバリエーションが増えリプレイ姓が上がります。このゲームにピンと来たなら『Flame & Frost』と『Shadowvale』の拡張は基本セットと同時に買っても良いと思います。

・アートワーク

イラストはミコさんです。西フランク王国の〜、南チグリスの〜、北海の〜などのアートワークを担当している人です。ちょっとクセのある独特で荒々しいキャラが特徴で、私は大好きです。


■気になるところ

・セットアップ

ゲームのシステム上、仕方ないことですが毎回サプライに使うカードを選ぶと、セットアップと片付けにそれなり手間がかかります。また、このゲームはランダマイザが同梱されてません。ウチの場合は5人でプレイすることはまずないので、5人プレイ時のみに使用するカードを集めてランダマイザ代わりにしてます。

・運ゲー感

良くも悪くもサイコロの目次第なので、当たる時は何連チャンでもくるんですが当たらない時はホント、全く面白くない展開になります。初期手札が5と6なんで何かしら手に入れることは出来るんですが、他の人がドバドバっと収入あるのに自分だけションショボだと寂しいですね。その辺りの運の片寄りにイライラしてしまう人には向かないと思います。でもまあ、これはこのゲームに限らず運の要素が強いゲーム全般に言えることですけどね。

・一部の公爵カード

やつけたモンスターごとに点を得られる公爵がいるのですが、サプライのモンスターが弱い場合に少し強すぎるかなと感じました。ただし、逆にサプライのモンスターが強い時はイマイチなんで、いつも強キャラと言う訳でもないのですが。


■総評

街コロに比べると少し複雑ですが「モンスター退治」と言うとテーマが私にも、小学生の息子にもバッチリとハマりました。似たようなゲームシステムながらも我が家では街コロよりもこのゲームのほうが稼働率は高いです。

中量級のゲームでファンタジーを遊びたい方にはオススメです。ただし冒頭にも書きましたが日本語版はありませんのでアメリカのAmazonなどで購入しましょう。日本語版が出てくれると良いんですけどね。

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