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  • 2人~4人
  • 90分~120分
  • 10歳~
  • 1999年~

ティカルBluebearさんのレビュー

515名
5名
0
12ヶ月前

ドイツゲーム界の巨匠、クラマー&キースリングのデザインによる傑作をついにプレイできました!南米に実在する古代マヤ文明の遺跡ティカルを発掘するゲームです。

噂の通り、ジャングルの描かれた美しいボードに地形タイルを置いていく事で、次第に明らかになっていく古代遺跡の姿が、ビジュアル的にもワクワクする仕様になっており、なかなか感動的なゲームでした!(人数が4人までなので、ウチらにはなかなか出番がなかったのです。そうこうしてるうちにコンポーネントが立体になった新版が発売されてしまった…泣)

◼️とにかくボードが美しい

アナログボードゲームは、ボードやタイル、カードなどに精緻なイラスト等が描かれているものが多く、デザイン的に美しいものも多いのですが、特にこの『ティカル』は抜きん出ており、トップクラスの美しさです。

六角の大きなタイルを並べていく事で、次第に明らかになっていくジャングルの表現も見事です。

各プレイヤーはそれぞれ探検隊を率いて、この遺跡の価値を確保していくのです。次々と現れる財宝、そして遺跡を発掘して存在価値を高め、それらの考古学的なポイントをよりたくさん集めた探検隊が勝利します。

うん、テーマ的にも好きだなあ♪

◼️アクションポイント制の柔軟性

このような大掛かりなゲームではあまり見ないアクションポイント制を採用しており、各自の手番に10ポイントまで行動を自由に組み合わせてプレイします。

10ポイントあると結構いろいろできます。

扱えるコマの数も多いので、《移動》や《発掘》《キャンプの設営》など、組み合わせ次第でかなり柔軟な行動バリエーションが取れるというのが売りですね。

その代わり真面目に悩むとかなり思考時間を取られます。我々は慣れっこで全然気にならないのですが、気にする人もいるかもしれません。(たまに居ますよねー、自分はあれこれしっかり考えたいくせに、人がじっくり考えてると待てない奴。)

◼️発掘のワクワク感がすごい

新たなタイルをめくるたびに、歓声とため息が交差し、次第に広がっていく探索エリアに対し、限られた探検隊をどう展開するか考えるところがメチャクチャ楽しいゲームでしたね。(もっと早くやるべきだった、笑)

↑これが地形タイル。これを繋げていくのですが、後半になるに従って価値の高い神殿が出てくる仕掛け。また《火山》が出てくると、そこで勝利点の中間決算があるので、タイミングを考えて行動する必要もあったりします。

「来たっ!《財宝》タイル!」

「え〜っ!またですかぁ⁈」

「えへへ、どこに置こうかなあ♪よし、ここだ!。…で、こっちから隊員を動かして…よし2個までちょうど取れるぞ♪…ああ、揃わない〜!」

「げ、そこじゃ俺から届かないかぁ。やっぱりベースキャンプ作っとくべきだったなぁ。よし、俺は《神殿2》か。じゃあここだな。隊員を進めて発掘して4レベルにしよう。」

「やったー、そこのお宝残ってた〜♪引いたこのタイルはそっちへ繋げて…お宝の残り1個もーらった❤︎きゃー、ほら揃った!」

「くそお、完全に出遅れたな。うおっ!《火山》!あぁ決算だー!」

「やっぱり。そろそろ来ると思ったのよ〜♪」

「(一同)…さすが(^^;;」

…といった感じでした。

↑この8角柱のコマが探検隊員。中にひとつだけサイズの大きいものがあって、それが隊長。使い方は一緒だけど、多数決を判定するときにちょっと強い。

◼️文句なしのお気に入り

初心者にいきなりやらせるのはちょっとハードル高い気がしますが、ある程度経験のあるプレイヤーなら問題なく没頭できるレベルの難易度です。(この没入感は素晴らしい)

簡単なルールを理解すれば、《サイコロ》も《カード》もありません。すべて公開情報のガチ勝負なので、頭を使って対抗策を練る楽しさを充分に味わう事ができるでしょう。

そのためテキトーにプレイすると絶対勝てません。ぜひ頑張って下さい♪

すごく時間がかかるという触れ込みだったのですが、4人でやって、説明抜きで実質2時間半程度。特に長い印象はありませんでした。

やはりルールとテーマが一致しているとゲームの没頭感が違います。さすが有名デザイナーだけの事はあります。

顔が怖いと言われていた旧版の入手が難しくなった代わりに、新版が流通しているので、これを機にぜひ試してみて欲しいゲームのひとつです!

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てんじく
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Bluebear
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